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【vol.20】鳴海周平の全国ぶらり旅|福岡県編


 九州の玄関口であり、古くから交通の要としても栄えた福岡市。
 クリスマスのイルミネーションが輝く12月に、博多の街を訪れてみました。

 「福岡と博多、正式な名称はいったいどっちなんだろう?」
 そんな素朴な疑問から始まった今回のぶらり旅ですが、皆さんはどちらかおわかりでしょうか?

 「そりゃもともとは別物さぁ。今の中央区が福岡で、那珂川を挟んで東側が博多。明治時代に統合されて、福岡市になったんだ。ちなみにJRの駅は博多だけどね。あ、確かにややこしいかもねぇ(笑)。」
そう親切に説明してくれたのは、那珂川沿いで釣りをしていた皆さんでした。
 「ああ、そうなんですか。やっとわかりましたけど、やっぱりややこしいですね(笑)。ところで何が釣れるんですか?」
 「ハゼだよ、ハゼ。ほら、いっぱい釣れてるよ。」
 そう言って見せてくれた籠の中にはたくさんのハゼ。いったいどうやって食べるんでしょう?
 「ハゼはねぇ、刺身とか唐揚げとかだね。これからだと正月の雑煮のダシなんかに使うと最高だよ。」

 この那珂川は、季節によって鯉や鰻も釣れるそうで、地元の皆さんにとっての憩いの場にもなっているようです。
「ここはしばらく水が汚くてね。魚なんて全然いなかったんだ。でも15年くらい前からダムや上下水道の施設が整って来て、だんだんきれいな昔の川に戻った。それで魚もこんなにたくさん生きていけるようになった、というわけ。皆こうして楽しみが出来て喜んでるよ。」

 水がきれいになることで、ゴミを捨てる人もだんだん減っていったそうです。
那珂川のほとりで釣りを楽しむ人たちや、お弁当を食べているカップル、ジョギングや散歩をしている人たちを見ていると、この川が自然の姿を取り戻したことでの大きな意味を感じることが出来ました。

夜になるとこの那珂川沿いには、福岡名物ともいわれるたくさんの屋台が並びます。
中州川端駅から歩いてすぐの所にある「風来桃庄」は今年で17年目を迎える老舗屋台です。福岡の友人に紹介してもらったこのお店を訪ねてみました。

 「いらっしゃい。寒いでしょ。温かいものでも食べてゆっくりしてってね。」
 そう言って温かく迎えてくれたのは原準次さん、三枝子さんご夫婦。
 平成元年からこの場所で屋台を営んでいるそうです。
「私たちはもともと居酒屋をしてたんですよ。でも屋台をやってみたら面白くてね。とにかくいろんな人たちがぶらっと寄ってくれるでしょ。お芝居を観た後でお店を開いてたら、出演してた役者さんたちが来てくれてびっくりしたこともあるねぇ。本当に楽しい毎日ですよ。」

 「めんたま」(明太子卵焼き)や「焼きラーメン」自家製の特製味噌を使ったホルモン炒めなど、絶品の料理をたくさんいただきながら、札幌から来たという隣の人たちとも話が弾みました。

 お客さんも温かい人たちばかり。ご夫婦の人柄のおかげで、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

帰りはイルミネーションの光に誘われて、キャナルシティに立ち寄ってみました。
今年でちょうど10回目のクリスマスイベントを迎えるというキャナルシティでは、シンデレラのストーリーになぞらえた35万球のスターライトが、たくさんの人たちを楽しませていました。

ショップやレストラン、劇場、映画館、ホテルまで完備されているこの巨大施設は、10年前の創業以来福岡の新しい顔として、観光客はもちろん、地元の方々にとっても欠かせない存在になっているそうです。

自然の恵みと、温かい地元の人たち。そして自然と上手に共生している施設のバランスの良さに、福岡市の魅力を改めて発見出来た旅でした。

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