【vol.76】ときめきの富士|今を生きる 初夏の早朝 山梨県 西湖畔
かって富士山が噴火した溶岩の上に
長い年月をかけて森が出来た
その森は生き物たちのサンクチュアリだ
早起きの釣り師がたくさん停泊し
釣り糸を垂らしている
これから昼まで過ごすのかな
一艘のボートがこちらへ向かって来た
その姿が逆さ富士の中の小富士となって決まった
富士山がある暮らし
見えてもいいし、心の中の富士山でもいい
今を生きる 富士山がついている
富士山が教えてくれた幸運の法則 その36
◉ やっちゃった!
七月二十七日の夕方、スマホに登録してある人に初めてペイペイで送金をした。ところが二日後の二十九日午後にその方から連絡あり。
「入金はまだでしょうか?」
「えっ!二十七日にあなたのスマホのペイペイに送りましたよ。番号をちゃんと確認して」
「だいぶ前に番号変えたんです」
大変だ!聞いてないし。もうその番号は他の人に移管されている。現にスムーズに送金が出来たから、番号は使われている。あーあ全く知らない人に送金しちゃった。
ここから地道な確認作業で数時間を要した。パソコンで旧い番号の検索をしたら、送金した二十七日の夜に、送り主である私のスマホにアクセスしていた形跡を発見した。覚えが無いから誰が送金したのかを検索したのだと思う。
◉ 戻っておいで
もう二日を経過したから間に合わないかも知れないけれど、考えられる手は尽くしてみよう。旧い番号にショートメールを入れた。勿論相手の名は不明(X氏)。
「当方の手違いでご迷惑をかけました」と丁寧にお詫びをし簡単に経緯と返金処理の要請を書いて送信したがお返事は無かった。日中はお仕事中かも知れないから、夜を待って電話した。
「この電話は現在使われておりません」
ガーン!消えた! !
X氏は知らない所から八万五千円の入金があり、ラッキー!と叫んでスマホ番号を変えたのかも知れない。
今朝三十日、本来送るべき人に改めて送金した。今度は言われた銀行口座に。理由の如何を問わずミスはミス。大きな金額の二重出費となったが、これは厄払い&高〜い授業料と受け止めよう。X氏がこれから起きるかも知れない厄災を背負ってくれたんだ。なんて都合のいい理由をつけて。
◉ 人は信頼に足る
送り先に連絡し振込を終えて車に戻り、ふとスマホを見たら、ペイペイに緑のランプが点いた。何と!八万五千円が返金処理されていた。支払取消の表示以外にコメントは無し。三日目に全額戻って来た。
わお!世の中はまだまだ捨てたもんじゃない。
会った事も無いXさん、ありがとうございます。と言う訳で真相は不明だが無事戻った。少しでもあらぬ疑いを持った私が恥ずかしい。落ち着いて事前確認をしてから物事を進める事が大切だという教訓を頂いた。
その話を誰かにしたら、「こう考えてみては?」とアドバイスされた。
「X氏は、次も知らない人から入金があるかも知れないと直感して、直ぐ番号を変えたのでは?覚えの無いお金だから早く送り主に返金して上げたいという気持ちで、電話会社やペイペイに連絡をしていたから時間が掛かったんだよ」
何と素晴らしい受け止め方か。人は信頼に足る!まして日本人だから。神様は常にシグナルを出している。心を無にして受け止めて、次の行動に生かして行く。起きた事象から、深い思いやりまでを学んだ三日間の出来事だった。
ときめきの富士 写真家 ロッキー田中
現代に蘇った北斎と言われる〔ときめきの富士〕の写真家。生涯に99作、現在までに98作を発表した。幸運を呼ぶ富士山とされて、多くの人々と共に輝いている。全国に260店を展開するホテルの全ロビーに大きな作品が飾られている。検索はロッキー田中またはときめきの富士で。