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【vol.74】ときめきの富士|躍 動 2月25日 朝 山梨県河口湖畔


rocky74
 
自然は刻々と脈々と、営みを続けている。

人の思いや行動は時間をかけて
自然の動きに現れる。

それを感じ、読み取る事が出来たら
人はもっと謙虚になるのだと思う。

この雲は何を伝えに来たのだろう。

平地に雪はない。
二月半ばを過ぎてようやく
白雪の富士になった。

感謝無限大


 

富士山が教えてくれた幸運の法則 その34

♢ 富士山に雪が無い

 この原稿を書いている今は1月中旬。「やはり温暖化の影響でしょうか?」と言うだけでは本質に迫れない。関東は二十一世紀に入ってから降雪/積雪が激減した。殆どの降雪は日本海側と東北・北海道に集中している。今年は山陰や四国でも雪が降った。しかし関東は暖かい。

 富士山はいつも雪を被っていると言うのは先入観と幻想に過ぎない。かつて十一月から六月まで八ヶ月間以上雪に覆われていた富士山は、遂に冬でも白雪のない姿になってしまった。二月になれば少し頭に雪を被るかもしれないが、それは表層のみで晴天が続けば溶けてゆく。百年後に富士山は緑の山になるかも知れない。

 強烈な寒冷前線さえ力の及ばない、人工的なバリアが太平洋側に前線の様に在るという事だ。太平洋側は、高速道路も鉄道も工場も人口も密なベルトになっている。
 
♢ 時代の大きな転換期
   
 百年前、世界中にスペイン風邪が流行し、三千〜四千五百万人が死亡した。日本では四十五万人が死亡した。当時風邪の菌だと捉えられていたが実はウイルスだった。それが分かったのは十五年も後、光学顕微鏡が開発されてからだった。

 そして第一次世界大戦が勃発し、世界恐慌が起き、経済活動ではガスから電気エネルギーへの転換、海路から空路への移動手段の革新、ラジオの民間放送開始で瞬時に多くの人へ情報を伝える事が可能に… 等々新世界秩序の考えが始まった頃だった。

 この百年の間に地球環境は激変した。それまでの二千年を百年で使い切ったかの様な負荷を地球に与えてきた。満足を知らない生産活動、環境破壊、世界の富が一握りの富裕層に集約、覇権を求めて続く戦争、権力を濫用し矛盾を誤魔化す政治、民主主義崩壊・・・。
          
♢ コロナの真意

 そして百年後の今、富士山から雪が消えつつある。時を同じくしてコロナウイルスが蔓延した。時代は化石エネルギーから自然、バイオマス、再生エネルギーへ。5G、テレワーク、電子マネーの普及、そして従来の常識が通用しない世界が出来つつある。百年前と今。ウイルスとは時代の大きな転換期に出現し、変化をスピードアップさせる役目がある様だ。

 この大きな転換とうねりを最善の方向に生かし、自然と共生して、今度こそ感謝と思いやりの世界に進んで行く事が出来れば、必ず雪のある富士山が戻ってくる。コロナの真意は人類への気付きの促しの最後通牒ではなかろうか。

 

ときめきの富士 写真家 ロッキー田中

 現代に蘇った北斎と言われる〔ときめきの富士〕の写真家。生涯に99作、現在までに98作を発表した。幸運を呼ぶ富士山とされて、多くの人々と共に輝いている。全国に260店を展開するホテルの全ロビーに大きな作品が飾られている。検索はロッキー田中またはときめきの富士で。
 
 

 

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