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【vol.70】おすぎの名画のすゝめ  特別編~生涯で観ておきたい名画10選(後編)



 
 映画評論家おすぎさんがオススメする「生涯で観ておきたい名画10作品」。今号ではいよいよ「ぶんぶん通信」未紹介の2作品をご紹介します。
  
 こんにちは。おすぎです。
 これまで「ぶんぶん通信」で紹介してきた約100本の作品から、さらに選りすぐったものを「生涯で観ておきたい名画10作品」として紹介してきました。じつは、今号の後編で紹介する2 本を加えると11本になっちゃうんだけど、本当に素晴らしいから、細かいことは気にせずに、黙って観なさい(笑)。
 どちらも、10代、20代の頃に出会って、大感激した作品です。

「ウエスト・サイド物語」

1961年公開 アメリカ映画 監督:ロバート・ワイズ

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 有楽町の丸の内ピカデリー2Fの指定席で、16歳のお正月にピーコと観たのよ。もう、あまりに素晴らしすぎて、どうやって1階まで降りて、どうやって家まで帰ったか覚えてないの(笑)。そのくらい感動したのね。
 昔は再上映がよくあったから、その都度観に行ったり、DVDになってからも観たりして、これまでに99回観ました。100回は止めておこうと思って、そこで止めてます(笑)。
 
 物語は、2つの少年グループが、地元で広場の占有権を巡って敵対する中で起こる様々な出来事を中心に展開していきます。
 一触即発の緊迫した中、中立地帯で開かれたダンスパーティーで、片方のグループの元リーダー・トニー(リチャード・ベイマー)と、もう一方のグループリーダーの妹・マリア(ナタリー・ウッド)が出会い、恋に落ちます。でも、これって、敵対しているグループ同士の間で起こっている、恋に落ちちゃいけない禁断の恋…。そう、この作品はシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」が元になっているのであります。
 そんな2人の恋をよそに、両グループの対立はどんどん激化していきます。果たして、両グループの決着はどうなるのか?そして、恋に落ちた2人の運命やいかに!?
 もう、あとは、実際に観てちょうだい!(笑)
 レナード・バーンスタインの音楽も素晴らしくて、『トゥナイト』や『アメリカ』『マンボ』などの曲も大ヒットしました。
 アカデミー賞10部門受賞の傑作、ぜひご覧になって! !
 

「2001年宇宙の旅」

1968年公開 イギリス・アメリカ映画 監督:スタンリー・キューブリック

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 23歳の時に出会った映画なんだけど、生涯観た映画の中で、未だにナンバー1の作品。
 SF作家で科学解説者でもあるアーサー・C・クラークとスタンリー・キューブリックがアイディアを出し合って作ったもので、制作費は当初予算の600万ドルを大きく上まわる1050万ドルに達したと言われています。
 
 原始時代のある日、猿人たちの前に石板のような謎の物体が現れます。その石板の影響で進歩を遂げた1 匹の猿人が道具や武器を使うことを覚え、放り投げた1本の骨が最新の軍事衛星に変わるところから物語が進み始めるのね。
 そして、舞台は木星探査の宇宙船ディスカバリー号へ。船長のデヴィット・ボーマン(キア・デュリア)、フランク・プール(ゲイリー・ロックウッド)、人工冬眠中の3人の隊員、そして史上最高の人工知能HAL(ハル)コンピューターを乗せた船内で、木星探査の本当の目的を巡って、事件が起こっていくのです。
 木星探査の本当の目的とは何か?そして、人類が辿り着く未来とは…。
 もう、これもやっぱり実際に観てちょうだい!(笑)
 スタンリー・キューブリックは『時計じかけのオレンジ』などでも知られる名監督だけど、この作品を撮ったことで、映画史上に燦然とその名を残すことになりました。
 私の中で「別格」の1本です!!
 
 
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プロフィール・映画評論家 おすぎ


1945年 神奈川県横浜市生まれ。
阿佐ヶ谷美術学園デザイン専門部卒業後、デザイナーを経て「歌舞伎座テレビ室」製作部に勤務。
1976年 ニッポン放送「オールナイトニッポン」で映画評論家としてデビュー以来、テレビやラジオへの出演、新聞・雑誌への執筆、トークショー開催など多岐にわたって活躍している。
いまニッポンでいちばん信頼されている『劇場勧誘員』。
著書に「おすぎです 映画を観ない女はバカになる!」(主婦と生活社)、「バカ!バカ!バカ!」(ぺんぎん書房)、「愛の十三夜日記」(ダイヤモンド社)、「おすぎのネコっかぶり」(集英社文庫)などがある。
 
 
 

 

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