【vol.69】星澤先生のクッキングれしぴ「食は夢のかけ橋」第33回
フライパン酢豚 2人分
●豚ロース肉(とんかつ用)・・・1枚
●酒、しょうゆ・・・・・・各小さじ1杯
●片栗粉・・・・・・・・・・・・・大さじ1杯
●にんじん・・・・・・・・・・・・・・・40g
●玉ねぎ・・・・・・・・・・・・・・小1/2個
●ピーマン・・・・・・・・・・・・・・・・・1個
●タケノコ・・・・・・・・・・・・・・・小1個
●干しシイタケ・・・・・・・・・・・・・2枚
●りんご・・・・・・・・・・・・・・・・1/2個
●油・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1杯
●水・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ4杯
調味料
●酒、てんさい糖、酢、しょうゆ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各大さじ2杯
●片栗粉水溶き・・・・・・・・・・・・・少々
①豚ロース肉は、かの子に隠し包丁して、一口大に切り、酒・しょうゆで下味をつけ、片栗粉をまぶします。
にんじん、タケノコ、ピーマン、玉ねぎは一口大に切り、干しシイタケはぬるま湯で戻してから1/4に切ります。りんごは8等分にして芯をとり、斜め半分に切って、調味料は合わせておきます。
②フライパンに湯を沸かし、塩と油少々を入れて、にんじん、玉ネギ、タケノコ、シイタケ、ピーマン、りんごの順に入れて火を通します。
③フライパンに油を熱して豚肉を入れて転がしながら、ゆっくり蒸し焼きします。
④火が通ったら野菜を加えて炒め、水と調味料を入れて味をなじませてから、片栗粉の水溶きで軽くトロミを付けます。
華やかな才能を開花させたタレントジミー大西さん
好物を絵本に「リンゴ入り酢豚」
2013年、札幌テレビ放送局で毎週月〜金曜日まで生出演しているお料理コーナーに、ついにジミー大西さんが来ました。タレントから芸術家に転身し、忙しくされているため、出演が再三延期になっていました。
これまでは、コーナーに出て下さる方の好みや出身地などを考慮して、献立を立てておりましたが、この度はそうもいきませんでした。札幌三越での個展のために来札されたのを期に、札幌テレビ「どさんこワイド」に出演されたのです。
ひととおりのインタビューの後、キャスターが「では、次はこのコーナーです」と私の「奥様ここでもう一品」の料理が映し出された途端、ジミー大西さんは「え!酢豚ですか?」と、驚かれた様子で大きな声を出されたのです。そのままコマーシャルに切り替わり、料理台の前に移動。カメラが回り始めた時にどうして驚かれたかと伺ったところ「インタビューの時に紹介したこの野菜の絵本、最後は酢豚になるんです!」とジミーさん。「どうして酢豚になるんですか?」とお聞きすると、「大好きなんです!」と言うではありませんか。素直な方です。
偶然はなく全ては必然であるともいいますが、神様が、生番組を休まず20年も続けているので、悪戯なご褒美を下さったのかと感激したものでした。
彼は料理台の前で一緒に立って見ています。
「え?リンゴ入れるんですか?」「そうなんですよ、私は地元の食材を活用したいので、パイナップルではなくリンゴなんです」
そして試食を美味しそうに食べて頂き、リンゴとの相性の良さも喜んで頂けました。次ぎの日、個展会場に伺い作品を観て、プレゼントを用意したものの、凄い人気で本人にたどり着けずじまいでした。
始めて彼の作品を拝見しましたが、色使いの鮮やかさとデザインの素晴らしさに感動しました!誰もが見ても分かり易く、そこに描かれている動物の種類や数を数えるのも楽しく、わくわくしながら拝見したものでした。
彼は数年後グレードを数段増して、タンカーや飛行機、様々なグッツにも描くようになりました。彼の作品に才能を感じ、高値を付けて買われて応援された方の眼力を尊敬します。
今は筆を置いていられるという噂を耳にし、どうかまた筆を取って頂きたく思いました。また、日本人ももっと芸術を応援する国になればと思っております。
プロフィール・星澤クッキングスタジオ 代表取締役 星澤幸子
料理研究家・北海道南富良野町生まれ。
札幌テレビ「どさんこワイド」料理コーナーへの生出演は28年目になり、2018年には6700回を達成。料理の内容とキャスターとのやり取りの面白さが幅広い層から人気を集めている。
日本テレビNG集では毎回「星澤幸子先生編」として全国に紹介され、有吉弘行さん司会の「有吉反省会」や、zipのご当地有名人に出演を果たすなど全国にも活躍の幅を広げる。
2009年「東久邇宮文化褒賞」、翌年には「北海道食育推進優良活動表彰」を受賞。
2015年イタリア・ミラノでの食の世界万博において料理講師も務める。
料理コーナーへの生出演回数は現在もギネス記録を更新中。