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【vol.67】こころとからだの健幸タイム|ゲスト 宮下 周平 さん・後編


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 1983年に全国的にも草分け的存在として知られる自然食品の店「まほろば」を創業。「0 -1テスト」という独自の方法を用い、世界の権威を驚愕させた浄活水器・エリクサーの開発者でもある宮下周平さんに「食」や「農」についての考え方などを伺いました。
 

鳴海周平(以下、鳴海)
 宮下さんが創業された自然食品の店まほろばさんでは、商品の仕入れや開発の判断規準に※「0 -1テスト」を用いていますが、初めてお店に伺ったとき、私たちエヌ・ピュアが商品開発の判断規準にしている「HADO(波動)」の考え方とよく似ているので、名前と同じくらいのシンクロニシティを感じて驚きました。

宮下周平さん(以下、宮下)
 同じ「周平」だから、やっぱりどこかで似てくるんでしょうか(笑)。
 私たち人間は、もともと自然界の分身ですから、自然界と共鳴共振度合いの高いものが心身に同調することは当然で、そのことが筋肉のセンサーに反射します。「0 -1テスト」も「HADO(波動)」も、こうした「自己の生理反応」を通して、内なる本能の声を聴き取ることで「自然界との共鳴度合いを感じる」検査なのだと思います。
 そうした判断基準で再確認すると、一般流通する「有機」「自然」と表示されたものでも、必ずしもこのテストで良い結果が出るとは限りません。前に述べたとおり(前号参照)農産物は、育った環境や遺伝的要素、作り手の想いなどが織り成す統一体なんです。

※「0 -1テスト」 バイデジタルO -リングテストを原型として、宮下周平氏が独自に確立した「自己の生理反応を通して内なる本能の声を聴き取る」一人対応メソッド。自然食品の店まほろばでは、この方法を用いて商品の仕入れや開発を行っている。

自然界との共鳴度合いを高めてくれる「発酵」というプロセス

宮下 さまざまな商品で0 -1テストを用いてきましたが、「発酵」というプロセスを経たものには「自然界との感応度」が深いものが多いですね。日頃から発酵食品をよく食べている人には、やはり元氣な方が多いように思います。
 0 -1テストで20年前に開発したエリクサーⅡという浄活水器があります。ここから生まれる水が発酵を促進させることを、道の産学官共同研究で解明しました。この水を使って、オリジナルの味噌と醤油を創作したのですが、これは、今まで原料に使われていなかったササゲやインゲン、花豆やうずら豆など十数種類もの無農薬の豆をミックスし、0 -1テストでバランスを決めて仕込んだ独創的な商品で、1500年の伝統と歴史を打ち破るものでした。

鳴海 「へうげ味噌」と「新醤」ですね。私も使わせて頂いています。とてもおいしくて、やみつきになりますよね。

宮下 実は先日、「腸管造血論」で有名な国際自然医学会会長の森下敬一医学博士より、この味噌と醤油をたいへんお褒めいただきました。とにかく波動値が高く、先生がこれまで測定されてきた中でも飛びぬけていたというのです。

鳴海 森下先生もHADO(波動)測定をなさっていたのですね。

宮下 そうなんです。先生は波動測定で得られた氣能値を指標にされて、診断治療に活かしておられるんです。
 これ(別表参照)は「新醤」の測定値ですが、先生曰く、「癌腫とくに肝・腎・膵及び結腸癌に、極めて有効なる事が闡明された。それは腸内細菌叢調整の結果であることも判明し、誠に痛快至極です。醤油とは本来調味料などに非ず。新醤や魚醤などは赤味噌と共に『薬食群』の筆頭格に祭り上げらるるべき存在だったのです」とおっしゃってくださいました。また、へうげ味噌についても同様で「過去40年間、約8千件の品目査定を試みましたが、ベスト3に入る高得点です。本当に凄い。(中略)そして周囲に『長生きしたければ、宮下あらびしおと周平へうげみそをお採りなさい!!』と大声を上げたい。『最高級医薬食品』のご提供と、それらの鑑定に携われたことを感謝します」と最大の賛辞をいただきました。

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食は血となり、血は肉となる「医食同源」の世界

 

宮下 中国医学の根幹を貫く思想哲学が、「医食同源」「薬食同源」なんです。つまり、台所が病院であり、薬局なんですね。毎日の食事こそ治療であり、一つひとつの食材こそ、紛れもなき薬そのものだったのです。まさに、台所を担うお母さんは、家族のお医者さん、薬屋さんだったわけですね。
 後漢時代に書かれた、中国最古の薬物書『神農本草経』によれば、「薬学の神様」神農が、〝百草を嘗めて医薬あり〞と夥しい薬草・害草を甞め尽くす人体実験をして、365種類に及ぶ薬物・食物について「上薬」「中薬」「下薬」に分類しました。その上薬、中薬には、日常の食物が多く含まれ、いかに身体を養生するうえで、食物が大切かを教えています。長い食医の歴史を通じて、『食は上薬にして、医薬は下薬なり』との結論を出しているのですね。

鳴海 まさに、食養生でいう「食は血となり、血は肉となる」ですね。

宮下 じつは、昨年12月に世界中をあるニュースが駆け巡ったんです。それは、コロンビア大学のメーガン・サイクス教授らの研究チームが、「移植された腸に、ドナーの造血幹細胞が存在する」ことを突き止め、2018年11月29日に発表したのです。これは「赤血球や白血球、血小板といった血球は、骨髄にある造血幹細胞からのみつくり出されている」という今日までの定説を覆す結果となり、まさに森下先生が60年前に、「血は腸で、白血球は赤血球から造られる」とされた『腸管造血理論』が立証されたという事なのです。
 いま料理しようとするその食材で、からだは徐々に入れ変わり、且つ一変する。まさに「身体は食物の化身」に他ならなかったのです。

鳴海 腸が免疫の要といわれていますが、造血の要でもあったんですね。発酵と微生物がそこに大きくかかわっていると。

宮下 発酵というプロセスは、微生物の力を借りて行なわれる自然界の営みです。その微生物の棲家となっているのが、人体では主に腸ということになります。腸は免疫の70〜80%を担っている免疫機能の司令塔のようなところですから、腸の健康=全身の健康とも言えるわけですね。 まほろばでも、エリクサー水から牛乳をチーズに変える新酵素のバチルス菌を発見して、世界初の「水で作るチーズ様乳製品」として、2001年に国内特許、2007年には国際特許を取得できました。実はこの7月に、ようやく20年かけてその「ti-tie/チッチ」を販売開始することができるようになったのです。

鳴海 それは楽しみです。宮下ワールドが、ますます世界に広がりますね。

いちばん美しい心の中の故郷「まほろば」

 

宮下 「発酵」による革命は、これからますます本格化し拡がるでしょう。まほろば自然農園でも発酵堆肥や肥料・ミネラルを、0-1テストで種類や配合を決めて惜しげもなく投入しているので、病氣が改善できるほどの元氣なサプリメント農産物が育っています。

鳴海 まほろばさんの野菜は本当に美味しいですよね。宮下さんは、3年前(2016年)から北海道仁木町に拠点を移して、農業を主とした生活をしていらっしゃると伺いました。

宮下 はい、もともとは家内と二人で「農業をやりたい!」というのがまほろばの出発点でしたから。でも当初は農地を買うお金もなく、もっとも身近だった自然食品を販売することで生計を立ててきたんです。それがいつの間にか本業のようになり、氣がつけば30年以上経っていました。

鳴海 営農生活は長年の念願だったんですね。

宮下 「晴耕雨読」の日々が送れるかと思いきや、今のところ「晴雨耕々」の毎日ですが(笑)65歳を過ぎてからの就農は、さすがにきついことも多いのですが、クタクタに疲れて風呂に入る心地よさや、ご飯の美味しさ、家族との会話で得られる安らぎ、そして布団に入ると泥のように眠ってしまうという生活をしていると、心になにも残らなくなるんです。ああ、人間って、こんなだったんだなぁ、と改めて氣づかせてもらっている毎日ですね。2000年以上も前、老子が「小国寡民」という理想郷を説きました。「国は小さく、民は寡(少)なくあるべし」という意味です。まほろばも常にそのようにありたいと想ってやってきましたが、心になにも残らなくなるまで農に携わっていると、自然にそのような氣持ちになっていることに氣づきます。なにを見ても、いいなー、ありがたいなー、懐かしいなーという氣持ち。これ以上、他になにが要るんだろう?という満足感。小さく、小さく、少なく、少なく…とシンプルに突き詰めていくと、結局は自然界の法則、母の懐に還るということなんでしょうね。

鳴海 宮下さんが師と仰ぐ岡潔先生の「私たちのこころの核心は『情緒』である。情緒とは、懐かしさである」という言葉にも通じる感覚ですね。

宮下 私たちが辿って来たであろう「いのちの故郷」の記憶は、懐かしさという「情緒」として想い出すことができるのでしょう。日本武尊が、いちばん美しい心の中の故郷を「まほろば」と詠んだように、自然食品の店まほろばも「情緒」に触れるご縁を、これからもますます育んでいけたら嬉しく思います。

鳴海 この度は、たくさんの貴重なお話をどうもありがとうございました。これからも「周平」どうし、よろしくお願いします!!
 

宮下 周平さん プロフィール

北海道恵庭市生まれ。札幌南高校在学中に数学者・岡潔の思想哲学に傾倒し、
卒業後、奈良の薬師寺で修行の日々を送る。その後も全国を放浪しながら各地に
師を訪ね求道遍歴を続け、1983年に札幌で自然食品の店「まほろば」を創業。
無農薬野菜を栽培する自然農園やセラミック工房、オーガニックカフェとパン工房も
併設し、全国的にも草分け的存在として知られる。「0 -1テスト」を用いて数々の
商品を世に送り出し、その集大成とも言える浄水器エリクサーは世界の権威を驚愕させた。
現在、北海道余市郡仁木町に居を移し、営農に励む日々を送っている。
著書に『倭詩』『續倭詩』がある。
 
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