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Vol.073 05月 体内時計を上手に活用する


 もうすっかり春ですね。新しい環境に移った方も、そろそろ生活リズムに慣れてきた頃ではないでしょうか。

 今回は、健康にも大きな影響を及ぼす「生活リズム」のお話です。

寝起きはいいですか?

 朝はすっきり起きられますか?

 「春眠暁を覚えず」という漢詩もあるくらいですから、うららかなこの季節は「なかなか起きられなくて・・・」と感じる方が多いかもしれません。

 そういった朝の苦手な方でも、朝の4時から6時までの間というのは、比較的すっきりと起きられるようです。これは、この時間帯に「早起きホルモン」が分泌されるためらしいのですが、太陽が昇る時刻と一致していますね。

 私たちの身体が自然の一部であることの証だと思います。

 「寝起き」を良くするためには、「寝入り」を良くすることが大切です。

 「寝入り」を良くするコツをいくつかご紹介します。

・寝る4~5時間前には食事を終える
・寝る1時間前からはテレビを見たり、パソコンを操作したりしない
・寝る1時間前から少し薄暗い照明で過ごす
・寝具(枕など)は相性の良いものを選ぶ
・パジャマはきつくない(ゆるめの)ものを着用する
・寝室の室温・湿度を快適にする
・起きたらすぐ太陽の光を浴びる(14~16時間後に眠気がさしてきます)

 こうした条件を満たしたうえで、起床時間を4時から6時までに設定すると、すっきり起きることが出来ると思います。

 ちなみに健康で長生きをしている人にもっとも多い睡眠時間は6~7時間、というデータが出ています。逆算すると、10時から12時くらいまでに布団に入ると良い、ということになりますね。

みんな持ってる体内時計

 目覚めの時間のように、私たちは生活のあらゆるところで、太陽や月、気候などといった自然界の影響を大きく受けています。

 夜は自然に眠くなるし、時間が経つとだまっていても、お腹がグーッと鳴って食事の時間を教えてくれます。(腹時計ですね)

 こうした生態リズムの研究は日々進んでいて、今ではどの時間帯が、どんなことをする時に最適なのか、ということがかなり明らかになっています。

午前 4~ 6時 早起きホルモン分泌(すっきり起きられる時間帯)
8~10時 血圧と脈拍が上がり始める(激しい運動は控えた方がよい)
   10時   頭が冴える(会議や商談などをするとよい)
午後  3時   眠気がピークになる
   5~ 6時 判断する能力が鈍る(交通事故が多い時間帯)
    9時   インスリンの分泌が止まる(ここから先の食事は肥満の基)
   11時   脂肪を貯め込む時間に突入(夜食はさらに肥満の基)

 眠気のピークは1日2回。夜の就寝時と、午後3時ころにやってくるようです。眠気が差している時間帯は痛覚も鈍っていますから、歯医者さんに行ったり、痛いマッサージを受けたりするには、半分寝ているこの時間帯がオススメです。(笑)

 夜9時過ぎの食事は肥満の基になるそうですので、出来るだけ早めに済ませたいものです。(睡眠の質を高めるためにもいいですね)

若返る時間帯?

 私たちにはどうやら寝ている間に、若返るチャンスが与えられているらしく、午後10時から午前2時の間(午後11時から12時と、午前2時から3時までの2回という説もあります)の就寝時に、若返りホルモンとか美肌ホルモンとかよばれているものが、どんどん分泌されているらしいのです。

 このホルモンは、寝ている間に皮膚や筋肉の修復をしてくれたり、疲労物質を取り除いたりしてくれるもので、100歳になっても分泌されるそうです。

 この時間帯には出来るだけ寝ているようにしたいものですね。

 自然の一部である私たちの身体は、常に自然界と連動しています。

 時間を上手に管理して、健康的な生活に役立てたいですね。

参考文献 平石 貴久 著 「医者以前の健康の常識2」(講談社)

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