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Vol.072 04月 生活習慣病は「食事と運動」で予防できます


 少しずつ暖かい日が増えてきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 新年度を迎え、気持ちを新たにする意味も込めて、今月は「健康的な生活習慣」についてお話したいと思います。

生活習慣病は遺伝か?

 「うちは○○の家系だから、しょうがないよ」といって、健康をあきらめていませんか?

 糖尿病や高血圧症などといった生活習慣病は、これまで「家系だから」「遺伝だから」といった理由で、どこか「しょうがないや」といった、あきらめ感がありました。ところが「生活習慣病」という名前がついているように、これらの症状は「同じような生活習慣を共にしているから」という見方が、現在では大半を占めるようになってきています。

 生活習慣病御三家は「糖尿病、高血圧、高脂血症」。確かにどれも生活習慣に深い関わりがあるものばかりですね。ちなみにこれらは、はっきりした自覚症状を伴わないまま進行していくため、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも言われているそうです。(怖いですねぇ~)

 おふくろの味、と言われるように、私たちは小さい頃に経験した味付けや食べ物の好みが、一生涯の食の傾向を左右しがちです。「しょっぱいものが好き」とか「食後は必ずデザートを食べる」とか「階段よりエスカレーターを使う」といった、幼少の頃からの生活習慣が、大人になってからの健康に大きな影響を与えているのは間違いないでしょう。

「生活習慣病」が家系や遺伝ではなく、生活習慣に大きな影響を受けているのだとしたら、ふだんの食生活や生活リズムを見直してみることによって、健康状態を改善することが可能だということになりますね。

メタボリックシンドローム

 別名を「内臓脂肪症候群」と言います。この「メタボリックシンドローム」が最近大きく取り上げられているのは、内臓脂肪が糖尿病や高血圧を引き起こす原因となっていることが判明したためです。

 メタボリックシンドロームの判断基準は次のとおりです。

へその位置で測った腹囲
中性脂肪値
血糖値
血圧値

これら4点のうち、腹囲の他にもう2点基準値を超えた場合に「メタボリックシンドローム」と診断されます。

ちなみにアメリカでの腹囲基準は、男性103cmに対して女性89cm、中国では男性90cmに対して女性80cmですが、日本だけは男性85cmに対して女性90cm、と女性の方が大きいんですね。これはいったい何を意味しているのでしょうか?(力関係でしょうか?)日本の男性として、たいへん気になるところです(笑)。

生活習慣は「食事と運動」から見直そう

 生活習慣病は「食事と運動」を意識することで、ずいぶんと改善が期待出来ます。

 食事では「食べ過ぎない、飲み過ぎない(腹八分目を心がける)」「お腹が空いていない時は食べない」「ひと口につき最低30回は噛むようにする」「夜9時を過ぎたら、なるべく食べない」「食事から3時間以上あけて就寝する」などを意識してみましょう。

 ちなみにコレステロール値に食べ物が与える影響は1~2割程度。残りの大半は身体の中で作られるので「何を食べたか」とうことよりも「どれだけ食べたか」に気をつけたいものです。

 運動では「エスカレーターやエレベーターを使わずに、なるべく歩く」「面倒がらずにこまめに身体を動かす(家事はいい運動になります)」といったことをお勧めします。

 今までの生活習慣を変えていくことは、最初は少々面倒かもしれませんが、これは私たちが無意識のうちに変化を嫌っているからです。(今まで通りが楽ですもんね)でも、新しい試みが習慣化してしまえば、今度はそのことが当たり前になってきます。

 数ヶ月後、数年後の自分が、超健康体になっていることをイメージすると、目の前の習慣を変えることが、グッと楽になりますよ。

参考文献 平石 貴久 著 「医者以前の健康の常識2」(講談社)

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