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Vol.275 3月 笑いは、祓い


 よく笑っている人は、いつも祓われている人。
 最新刊『運のミカタ』から一部抜粋してご紹介します。


「笑う」と「祓う」は、語源がおなじ

 おなじ状況でも、そのことをトラブルととらえるか、「笑い」のネタととらえるかによって、その後の展開も大きく変わってくるように思います。
 息子が小学生のときのこと。
 居酒屋さんでじっくりとメニューを見つめながら「この、若鶏の…下半身揚げください!」と、周りによく響く声で注文したことを、僕は笑いのネタとしてとらえましたが(正しくは、半身揚げ)品行方正なご家庭だったら「な、なんて、はしたない!」と思っていたのかもしれません。
 参観日では、張り切って「はい!はい!」と、手を挙げたまではいいものの「はい!じゃあ、元気な鳴海くん」と先生に言われた途端「はい!わかりません!」と、わからないということが、わかったことを大声で発表し、先生が思わず吹き出しそうになっていたことも、僕にとっては、笑いのネタ以外のなにものでもありませんでした。
 そんなふうに、たいていのことは「笑い」のネタにしてしまうような家庭だったおかげか、息子の夢は「健康で、のんびり暮らすこと」という、これまた僕の理想とするような生き方を共有してくれるような大人になりました。
 「笑い」って、たいせつですね。

 7歳下の弟が、これまた小学生のときのこと。
 当時、流行っていた「フラワーロック」という、音に反応して踊る花のおもちゃがあったのですが、それが、なぜか親戚の法事の場で、お経を読み上げているお坊さんの、すぐ近くに置いてあるではありませんか。
 お坊さんがお経を読み始めると、当然、このおもちゃはロックを踊り出すわけです。(そういうおもちゃですから)
 声に抑揚のある箇所では、さらに踊りが激しくなり、木魚を叩いているときは超ノリノリになって、締めの鈴(りん)のときなんかは、もう「決まったぜ!」と、言っているようにしか見えない(そういうおもちゃですから)。
 親戚一同も、笑いをこらえるのに必死だったと思いますが、退屈な時間をすこしでも楽しく過ごそうという弟のアイディアを、僕は思いっきり褒めてあげました。
 一部の生真面目な親戚からは、どう思われていたかわかりませんが、笑いのネタとしてとらえたおかげで、弟と僕の信頼関係は、永続しているわけです。
「笑い」って、やっぱりたいせつです。

 King Gnu(キング・ヌー)の『白日』という名曲を、どこぞのおばさまたちが「あの曲いいわよねぇ……『白目』だっけ?」と会話していたことを、僕は笑わせていただきましたが、King Gnuファンだったら怒ってしまったかもしれません。
 鹿児島のお土産屋さんで、サラリーマン風の先輩と後輩が「先輩、この鹿児島名物カルカンって、美味しいんですか?」「おう!それ、猫もすっごく好きなやつ」という会話を交わしていたときも、僕は笑わせていただきましたが、猫なら怒っていたかもしれません。

「笑う」と「祓う」は、語源がおなじという説があります。
 だから、よく笑っている人は、いつも祓われている人でもあります。
 ある著名なセラピストは、「笑いながら、深刻な相談にくる人はいません」と言っていましたが、笑っていると、さまざまなものが祓われてしまうのかもしれませんね。
 お話会では、笑いすぎて守護霊まで祓われてしまったんじゃないかと思う人もいますが(笑)、笑いに副作用は確認されていませんのでご安心ください。
 よく笑っている人は、いつも祓われている人、ということですね。

 

 

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