【vol.86】ときめきの富士|頭を雲の上に出し 6月2日 山梨県西川林道より
体に雪の着物着て
霞の裾を遠く引く
富士は日本一の山
( 意外と知らない二番の歌詞)
天を衝く姿が表すのは自らの夢と志。
左右対称の裾野が全方位に繋がる姿は調和とお陰様の心。
心はいつも日本晴れ!
富士山が雲の上に浮いている。
富士山が教えてくれた幸運の法則 その46
◉北極星も動いている
北極星は人類の道しるべです。北極星とは地球の回転軸の延長線上に想定した天の北極のことを言います。地球から見て動かない星に見えますが、数千年ごとに次の星にバトンタッチするのを知っていましたか?
紀元前一万二千年頃は琴座のベガ(天の川近くの七夕の織姫)が北極星でした。それから数千年ごとに六代変わり今は小熊座のポラリスが北極星になっています。
あと一万一千年後にはまた琴座のベガが北極星の役割を担います。宇宙に止まっているものは一つもなく、十二星座は約二万五千八百年で元の場所に戻ります。
地球は約二十三.五度傾いて自転し、一年かけて太陽を一周します。この角度と、日本は北半球の海の中で絶妙な場所に位置している為、世界でも稀な美しい四季の変化のある国になっています。
◉冬と夏の差は3時間
それを歳差運動と言い夏至・秋分・冬至・春分の日によって朝陽が昇る角度と時間の違いを生み出します。夏至の夜明けは四時頃、お彼岸は五時半頃、冬至の頃は七時頃となり日本ではその差は約三時間発生します。
これを知って生活リズムを合わせて行くと自然との共生が始まります。夜中に起きてトイレに行く事がありますね。窓の外を観たら空が息を呑む様な劇的な色になっている事があります。
それは春夏秋冬では発生する時間が異なります。おおよそ夜明けの一時間前から空劇場が開幕します。クライマックスは僅かな時間です。その時に誰かに知らせて一緒に観る様にしていますか?毎日決まった時間に起きるという勿体無い生き方をしていませんか?
◉自然の色
日本には時の流れを表す美しい表現が沢山あります。深夜〜未明〜暁〜黎明〜曙〜夜明前〜朝まだき・白々明け〜有明〜日の出・日昇〜…日暮れ〜夕暮れ〜日没〜宵の口〜夜半…
何れも古来より使われ、本にはこの表現がよく出てきます。自然の偉大さ、融合の大切さ、生かされている事への感謝の気持ちが表れています。
今年、大切な人と何回朝陽を観ましたか?
◉富士山と共に
【ときめきの富士】は前述した《時の流れを表す美しい表現》の中にこそ存在することを知り、私は出来る限り歳差運動と自然のリズムに合わせて動
いています。そこにこそ《ゴールデンタイム》があります。
『明日・あの場所・あの時間』と、最高に調和した瞬間をイメージし《富士山が呼んでくれたら逢いに行く》のスタイルで、これからも皆様に自然感と神秘性に満ちた富士山の究極の美をお届けします。
ときめきの富士 写真家 ロッキー田中
現代に蘇った北斎と言われる写真家。生涯に99作の〔ときめきの富士〕を世に出す。幸運を呼ぶ富士山とされて、多くの人々と共に輝いている。検索はロッキー田中公式ホームページで。