Vol.269 9月 ただ、ぼーっと、空を眺める
シンプル・イズ・ベストを実感できるかんたん健幸法。
最新刊『運のミカタ』から一部抜粋してご紹介します。
セルフヒーリング(自分でできる癒し)としてお伝えしていることのひとつに「ただ、ぼーっと、空を眺める」という方法があります。
人の呼吸数は1分間に約18回。(水の分子とおなじ数)
これを倍にすると、人の体温(36度)になります。
さらに倍にすると、心拍数( 72回)。これは最低血圧値の目安でもあって、倍にした144は最高血圧値の目安になります。
そして、赤ちゃんがお腹のなかにいるおおよその日数は288で、これまた2倍。
こんなふうに、僕たちのからだは、自然界のリズムと同調しています。
ただ、ぼーっと、空を眺めていると、昼間だったら風で雲が流れていったり、夜には星が輝いていたり、月明かりと自然に目が合ったりします。
「風」も「雲」も「星」も「月明かり」も、すべて自然界の摂理そのもの。
つまり、ぼーっと、空を眺めているだけで、ほんらいのリズムである自然界の摂理に、こころとからだのチャンネルを合わせていることになるんですね。
この健幸法で、氣持ちがとってもラクになったり、からだがほんらいの健幸な状態を想い出すことには、そうした理由があるわけです。
そもそも、僕たちのからだは、わかっているだけでも、地球の大地にある108の元素のなかの92個をいただいてできている自然界の一部。
外側の自然と、内側の自然が、空を眺めることで同調するのも不思議なことじゃないんです。
安静時ほど、脳は活動している
もうひとつ、この健幸法が効果的な理由として、脳科学でいう「安静時の脳活動」があります。
ぼーっと、しているときの脳は、意識的になにかをしているときと比べて、15倍ものエネルギーを使っていることがMRI(機能的磁氣共鳴画像装置)のデータからわかっています。つまり「なにもしていないとき」
が、脳にとってのたいせつな時間になっているというわけです。
この健幸法のコツは、なにも考えないこと。
ただ、ぼーっと空を眺めているだけで、もともと自然界の一部である僕たちのからだとこころは、自然界の摂理、宇宙のリズムに同調していきます。
そして、この境地が深まってくるにつれて「もう、どうちよう!」っていうくらい同調していきます……どうちようもないダジャレにお付き合いいただき、ありがとうございます。