Vol.263 3月 氣づきの国・インド
氣づきの国・インド
「また行きたくなるか、もう二度と行かない!と思うか。感想が真っ二つに分かれる国」とも言われるインド。
あなたはインドという国に、どんな印象をお持ちですか?
心身を最適化する「ソウルフード」
先月10日間ほどインドへ行ってきました。
毎日、朝昼晩にカレーとチャイをいただき、少し辛めだったときには「このカレー、チャイとカレーなぁ」と、日本のダジャレ普及にも努めてまいりました。(これには、現地の方々の対応もすこし辛めだったような……)
夏は氣温が50℃以上にもなるという生活環境において、野菜(とくに豆類)とスパイスがたくさん入ったカレーは、まさに、最強のソウルフード。
国や地域によってソウルフードが違うのは「その土地で、心身を最適化するためにもっとも適した食材と調理方法」が、先人によって伝えられてきたからなのでしょう。
日本では「具沢山の味噌汁」(これも豆と野菜がたくさん入っていますね)が該当するように思います。
こまかいことは、氣にしない
インドの街を歩いていると、さまざまな人から声をかけられます。
なかには、ガイドブックの注意事項にあったような「客引き」の方もいますが、多くは「日本人」という海外からのお客さんに興味を持って、コミュニケーションをとりたい氣持ちで話しかけてくれているように感じました。
「人懐っこくて、フレンドリー」
インドの人たちに僕が抱いた感想です。
そして、もうひとつ感じたのは「こまかいことは、氣にしない」ということ。
かなり大きな道路でも、まだ工事中の箇所が多いため、六車線が急に二車線になったりするのですが(笑)そこへ、リクシャー(人力車の自転車版)や馬車、牛やヤギまで登場するので、かなりカオスな状態になってしまいます。
そんな道路状況なので、踏切付近では列車が通るかなり前から遮断機が降りて、なかなか来ない列車を待ちながら、やっと来たと思ったら、超低速の貨物列車が60両編成で通過するわけです。
カオスな状態の道路を通るときも、超低速な列車に遭遇したときも、現地のドライバーさんは、いつもマイペース。たまに逆走の車と遭遇しても、こちらの車が逆走していても(笑)マイペース。お互いがそんな感じなので、いつの間にかこちらも「まあ、いっか」と現地のノリになってしまうんですね。
飛行機や列車が急に遅延(それも数時間!)したり、キャンセルになったり(それも直前!)すぐ近くにトイレがあるのに、なぜかその手前の道端で用を足している人が数メートルおきにいたりと、なかなかに刺激的なカルチャー。
お釈迦さまのような悟りの先人が多数輩出される背景には、こうしたカオスな文化が関係しているのかもしれませんね。
氣づかないうちにさまざまな固定観念に縛られているかもしれない僕たちにとって、たくさんの氣づきのヒントを与えてくれる国・インド。
機会がありましたら、というか、ぜひ機会をつくってお出かけください。