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【vol.84】はせくらみゆきの「おひさまだより」VOL.48


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「Spring Pegasus」

 
 
【太陽が生まれる場所】

遥か昔 太陽が生まれる場所を探して
旅に出た者がいた

朝になると 山の頂の向こうから
水平線のかなたから 地平線のかなたから
ひょっこり顔を出す太陽は
古代人の心を そして今もなお、
希望の光として すべてを照らすものとなる

遠い昔 太陽が生まれる場所を探して
旅に出たものは 長き長き 航海を経て
とうとう探し当てたのだ 東の果ての島々を

そこは一面 森におおわれていて
うっそうとした森林の中に たくさんの生き物がいた
ごつごつとした岩肌の間からは 岩清水が流れていた
そのひと口を 初めて口に含み入れた時の感動は
いかばかりであったろうか

太陽が生まれる場所は 時に厳しく 時に優しく
すべてを包み はぐくんだ
数え切れぬほど繰り返した昼と夜 時は流れる
人々は いのちを繋ぎ 受け継いでいった
こうして われという生命が生まれた 彼らは今でも
私の中に生きている 血の奥にあるDNAの記憶として 

彼らは言う 太陽が生まれる場所に 辿り着いたものたちよ 
誇り高く 歩みませ 愛とともに 進みませと
 
 


 
【フゴッペ洞窟】
先日、鳴海さんとご一緒に余市郊外にあるフゴッペ洞窟を訪れました。数十年前から名前だけは知っていましたが、全く興味はなく、ふーん、昔の人が岩に絵を描いたんだな程度の認識でした。けれども古代史に興味を持ってから訪れたフゴッペは圧巻の迫力でした。解説では続縄文時代の初めのころ描かれたということでしたが、実際は、それよりも古い時代からあったものの上に、後の時代の人が足して岩に刻み入れたのだと思います。大切なことは、そこに、彼らの生きた証や歴史を刻んでいたのだということ。岩肌を観ながら、先人たちが繋いでくれたいのちの歴史の延長線上の今を生きていることに、感慨を覚えました。 

プロフィール

はせくら みゆき(画家・作家)
画家・作家。芸術や科学、ファッション、経済まで、
ジャンルにとらわれない幅広い活動を通じて、生きる喜びを
アートや文であらわす「ミラクルアーティスト」。
日本を代表する美術家の一人として、国内外で活躍している。
2017年には国際平和褒章を受賞。主な著書に
『パラダイムシフトを超えて』(徳間書店)
『一寸先は光です』(青林堂)他多数。
一般社団法人あけのうた雅楽振興
会代表理事。英国王立美術家協会名誉会員。
オフィシャルHP/https://www.hasekuramiyuki.com
 
 

 

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