【vol.82】ときめきの富士|大島桜咲いた 3月下旬 神奈川県松田町より
いつか必ず逢える
あなたが最高に花開く時に
そう信じて毎年逢いに行った
十年通ったかなあ
昨夕からずっとここにいた
そして今朝あなたは空一面に輝いた
富士山が教えてくれた幸運の法則 その42
◆ 会う事、直に交流する事
全国的な経営者の大会に八年続けて参加した。年二回、毎回数百人の全国の地場産業の優良会社が帝国ホテルの富士の間に集う。
そこでは三日間に渡ってセミナーが開催され、時代の先端を行く講師の話が聞ける。私はときめきの富士作品をロビーに展示させて頂く機会を頂いた。
社長の夢は会社の規模に関わらず、日本一の会社にする事。しかし社長は孤独だ。最終的な決断は自分の肩にかかる。その時話し相手となってくれるのは部屋に飾ったときめきの富士だ。社長の志や思いに作品が共鳴して、多くの会社にお輿入れして来た。
いつも参加されるオーナー経営者の方々とお話しするのが楽しみだった。多くの学びや気付きを頂いた。
◆ 会わない・会話しないなんて
そこにコロナ騒動が起き事態は激変した。運営する会社は各社にリモートの参加を勧めたら、リアルの参加者は往時の二分の一から四分の一になった。
オーナー経営者は参加しなくなり、二代目社長が中心になった。総参加社はリアルとリモートの合計では変化は無いが、オーナー経営者が減った事で会場の雰囲気は変わり、作品を観て導入を決める人も減った。
二代目社長にオーナー経営者ほどの気概や人脈や胆力は無い。文化・芸術への興味を持つ心豊かな人は少ない。休憩時間のロビーでのコーヒー提供は減り給湯器のお茶を飲んだらそそくさと会場の自席に戻る。会話が減り講演を聞くだけの味気ない大会になった。
リアル参加の醍醐味は生で話を聞き、参加者と交流し、様々な経営のヒントを得たり人脈が出来る事だが、その視点が欠落したまま三年が経過した。皆が一番の楽しみにしていたパーティの替りにホテル内レストランの食事券が配られた。
事務局は有名講師の講演をリモートにした事で、参加者の満足を得られると思っている節もある。それに特化するとやばい!リアルに参加する楽しみを創造する事が継続発展の鍵だぞ!やるべき事をやらずに安易な方向には走らないで!その危惧が当たった。
◆ シグナルは出ている
コロナが収束してもオーナー経営者達は息子に道を譲ったので積極的には出て来ないと思う。更に各講演者には元々厚いフォロワーがいるしご自身のセミナーも開催しているから、わざわざ高い費用を掛けて大会に出て来る必要性が薄くなった人も多い。
ときめきの富士は、何度も継続して観て頂いて記憶に残り、一番良い時にご自身が決心して頂く事が多いので、出し続けお話をして交流する事に意味がある。その可能性も消えた。
もう潮時かな。そう閃いて出展は今回を最後にすると決めた。きっかけとなったのは事務局が
「いつも出して頂くのは大変ですから、また参加者が増えた時にお出しになってはどうですか?」
と遠回しに出展取り止めを示唆して来た事。どうやらリアルな交流の大切さを分かっていないらしいし、この調子ではもっとリモートに走りそうだ。
◆ 人との絆は愚直にアナログ
時代の流れだからと言う考えもあるかも知れないが、私は人との交流を大切にしたい。手紙や直に会いに行く事は人の心に響く。交流の中から喜びを生み出したい。そして動きを変える事にした。
規模では無く良き人の集う所でのご縁をより大切にして行こう。出来る限りそんな集まりに私から出向いてミニ展覧会やお話し会の形でお披露目して行けば必ず皆さんが喜んで下さる。
「あ、東京からロッキーさんと富士山がやって来た!」
フットワークを軽くして、機会があれば全国の何処にでも出向いて行こう。今回その思いを強く出来た。皆様待っていて下さいね。
ときめきの富士 写真家 ロッキー田中
現代に蘇った北斎と言われる〔ときめきの富士〕の写真家。生涯に99作、現在までに98作を発表した。幸運を呼ぶ富士山とされて、多くの人々と共に輝いている。全国に260店を展開するホテルの全ロビーに大きな作品が飾られている。検索はロッキー田中またはときめきの富士で。