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Vol.232 8月 喜怒哀楽も「地球服」


喜怒哀楽も「地球服」

「鳴海周平のお話会」でいただいたご質問から「健幸のコツ」をご紹介します。

 

いつも笑っているには、どうしたらいい?

 「いつも笑っているには、どうしたらいいですか?」というご質問をいただいたことがあります。
「吉本新喜劇がオススメです」とお答えしたのですが(笑)そもそも、いつも笑っている必要って、あるのでしょうか?

 からだも、こころ(喜怒哀楽)も、地球限定の「地球服」だとしたら、そのときの氣候や氣分によって衣服を着替えるように、感情もまた、そのときどきで変わってあたりまえ、ということになります。
 じっさいに、思いっきり泣いたり、怒ったりしたあとには、すっきりすることが多くないですか?
 すっきりする、ということは、心身が喜んでいる証拠。
 だから、喜怒哀楽はすべて地球生活において必要な感情ということになります。
  
 そういえば、仏さまの不動明王さんも、いつも怒ってますね。
 仏さまでも怒ってるんだから(笑)「怒りもまたよし」なんです。

 そうした理由から、いつも笑っていなくてもいいんじゃないかと思います。

イライラを鎮めるには?

 思うように物ごとが運ばないときなどに、人はイライラしがちです。
 でも、これも喜怒哀楽のひとつと考えると、イライラもあたりまえの感情ということになります。
 お釈迦さまも「イライラするのは、仕方がない。問題はイライラの第二の矢を受けないことだ」と『雑阿含経』の中で言っているので、イライラしてもいいんですね。
「第二の矢」は、イライラを抑え込もうとがんばること、と解釈されているので、抑え込もうとせずに、「ああ、なんかいまイライラしてるなぁ」と放っておくことがいちばん。
 この「放っておく」というのも、仏教ではこころの修行だと教えているそうです。

 そもそも、物ごとの善し悪しを勝手に決めているのは自分のこころなので、そのことがあとになってどんな展開につながっていくのかは、神さま・仏さまのみぞ知ること。
 だったら、どんな感情も「放っておく」と、神さま・仏さまが、よくしてくださるんじゃないでしょうか。

 僕がよく紹介する健幸法に「ただボーッと空をながめる」というものがあります。
 これは、意識的に感情を「放っておく」方法でもあるのですが、空をながめていると、雲が風で流れていく様子をなんとなく見つめていることになります。

「空」も「雲」も「風の流れ」も、すべて「自然界(神さま・仏さま)」そのもの。
 人のからだも、地球の元素と同じ成分でできている「自然界の一部」なので、ただボーッと空をながめているだけで、自然界のリズムと同調するんですね。(自然界の分身だから「自分」なんです)
 氣づけば、呼吸は深く、ゆっくりになっていて、イライラや不安も消えているでしょう。

「地球服」に装着されている喜怒哀楽はあたりまえの感情なので、自然界のリズムと同調すると、自ずと然るべき状態に落ち着くようにできているんです。

 
参考
『「がんばらない」ススメ』 酒井圓弘・著(幻冬舎)
『医者いらずになる「1分間健康法」』 帯津良一・鳴海周平著(ワニ・プラス)

 

 

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