Vol.186 10月 1分間、手と足の指で握手をする
たったの1分で、誰もが“健脳”になれる!
とても簡単で、よく効く「1分間でできる“脳活”法」を紹介します。
今月の1分間“脳活”法
1分間、手と足の指で握手をする
手の指を刺激すると、脳によい
脳のどの部分が、からだのどことつながっているのかを示したホムンクルス人形というものがあります。
ここで注目すべきは、全身における手と顔の大きさ。他の箇所と比べて、手と顔、特に「手の指」の比率がとても大きいのです。比率の大きさは、そのまま脳に対する影響を示していますから、「手の指を刺激すると、脳によい」ということになりますね。
医療のリハビリ現場では手すりを使った歩行訓練や、筋力トレーニングなどをおこなう「理学療法士によるリハビリ」と、腕や手指の動きなどを回復させることを主にしている「作業療法士によるリハビリ」があります。
認知症専門医の長谷川嘉哉先生は、著書『親ゆびを刺激すると脳がたちまち若返りだす!』の中で、次のように述べています。
「私は長年、現場でリハビリの様子を見るうち、作業療法士による手の5本指をつかうリハビリが、毎日の運動習慣に匹敵するほど、脳に良い刺激を与える運動だとわかってきました」
リハビリの現場でも、脳に与える手指の影響の大きさが証明されているんですね。
手と足の指で握手
手の指と、第二の心臓ともよばれる足を同時に刺激することで、健脳効果はさらに高まります。ふだん動かすことの少ない足の指を活用した「手と足の指で握手」を、毎日の習慣にしてみましょう。
参考文献
「死ぬまでボケない 1分間“脳活”法」帯津良一・鳴海周平著(ワニ・プラス)