【vol.78】星澤先生のクッキングれしぴ「食は夢のかけ橋」第42回
切り干しキーマカレー 2人分
●切り干し大根・・・・・・・30g
●豚ひき肉・・・・・・・・・100g
●しょうゆ、コショウ・・各少々
●玉ネギ・・・・・・・・・・・・・小1個
●ニンジン・・・・・・・・・・・50g
●ピーマン・・・・・・・・・・・・・1個
●油・・・・・・・・・・・・・大さじ1杯
【調味料】
●カレー粉、酒、ウスターソース、
トマトケチャップ
・・・・・・・・・・・・・各大さじ1杯
●しょうゆ・・・・・・・小さじ2杯
●みりん・・・・・・・・・小さじ1杯
●塩・・・・・・・・・・ 小さじ1/2杯
●付け合せ野菜や漬物・・・適量
① 切り干し大根はぬるま湯で戻して、粗みじん切りにします。ひき肉はしょうゆとコショウをまぶしておきます。玉ネギ、ニンジン、ピーマンはみじん切りにします。
② 鍋に油を熱して、玉ネギ、ニンジンの順に炒め、平らにしてひき肉、切り干し大根をのせ、フタをして弱火で蒸し煮します。
③ 火が通ったら調味料とピーマンを加えて混ぜ、更にフタをして2~3分味を馴染ませます。ご飯と付け合せ野菜や漬け物と共に盛ります。
歯が命
春!北の地は雪や寒さから解放されて、ウキウキ気分!体も解放されて楽になり、食欲も増す今日この頃です。そこで、食べものを噛む「歯」について考えてみました。
歯1本を金額に換算すると1億円の価値があると聞いたことがあります。つまり、歯が全部なくなると数十億円を失ったことになる…それほど大事な命とつながる臓器の一部で、脳中枢神経のセンサーでもあります。
それほどたいせつな歯ですから大事にしなくてはならないわけですが、では失ったらもうおしまいなのかというとそうではありません。江戸時代にはもうツゲの木の入れ歯があったようですし、現在は歯科医療の発達で見事な入れ歯を作ることができますので大丈夫!義歯を良い技師に頼めばいいのです。(シャレではありません 笑)
そして、消化器官の第一砦である口の中の歯で「よく噛む」ことが何より大事。噛むことの効用として、次のようなものがあります。
⑴顎関節からの直接的刺激で脳が 活性化し、全身症状が改善される(精神的な面にも影響を及ぼすといわれています)
⑵よく噛むことで唾液の分泌が良くなる(唾液の凄さをここで説明する間がありませんが)
⑶肥満予防になる
⑷胃腸の働きを活発にする
⑸味覚が発達する
⑹歯の病気を防ぐ
⑺癌を防ぐ
しっかり噛むことは歯並びが良くなくてはできません。そのためには乳幼児の頃から固い物をよく噛む習慣をつけることがたいせつで、歯茎を強くすることにもつながります。丈夫な歯を形成するためには、3歳までに何を食べさせてもらったかが重要になるようです。
徳川家康は16人の子を持ちましたが、最後は66歳の時だったそうです。麦飯の逸話が有名ですが、一口48回噛んだそうで、それが理想と言われる口の中で30秒唾液と混ぜることにもなります。唾液に30秒浸すと、有害な毒性が消え、ガン細胞も自滅するのだそうです。
日本の先人たちは穀物や豆、野菜を少量よく噛んで食べたことで、頑丈な肉体と頭の良さ、精神の強さを備える事ができて、国を繁盛させてくれました。
現代人もその英知を継承し、心身の強さを「よく噛む」ことで実践して、豊かな国造りをしたいものですね。
カレーは飲むもの…なんてことを言う方もいますが、よく噛んで味わってもらうために、切り干し大根を使ってみましたのでお試しあれ。
プロフィール・星澤クッキングスタジオ 代表取締役 星澤幸子
料理研究家・北海道南富良野町生まれ。
札幌テレビ「どさんこワイド」料理コーナーへの生出演は1991年の
番組開始から31年、7400回を達成。料理の内容とキャスターとのやり取りの
面白さが幅広い層から人気を集めている。
日本テレビNG集では毎回「星澤幸子先生編」として全国に紹介され、
有吉弘行さん司会の「有吉反省会」や、zipのご当地有名人に出演を
果たすなど全国にも活躍の幅を広げる。
2009年「東久邇宮文化褒賞」、翌年には「北海道食育推進優良活動表彰」
を受賞。
2015年イタリア・ミラノでの食の世界万博において料理講師も務める。
料理コーナーへの生出演回数は現在もギネス記録を更新中。