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【vol.33】お客様訪問|北海道札幌市・林 純子 さん


 声楽家として第一線でご活躍中の林純子さん。クラシックからポピュラーまで幅広いレパートリーを持ち、コンサートにおいてはその歌声で聴く人々を感動の渦に巻き込み、魅了します。そんな林さんに日頃心がけている健康のコツなどをお伺いしました。

「私の歌で幸せな気持ちになる人が増えて、その幸せを共有することが出来たら、これほど嬉しいことはありません。」

 福島県ご出身の林純子さんは、小さな頃から中学校の音楽教員だったお父様から音楽の手ほどきを受けて育ちました。

「物心ついた時から家には父が集めたたくさんの歌集やレコードがあって、常に音楽が身近にある環境の中で育ちました。クラシック、シャンソンなど色々なジャンルを聞きましたが、三歳の頃に初めて聞いた東海林太郎さんの『赤城の子守唄』は特に印象に残っていて、小さいながらも『いい声だな、面白い歌い方だな』(笑)と感じたのを覚えています。これが音楽へ興味を持つきっかけになったのだと思います。」

 そんな恵まれた環境で育った林さんですから、自然に歌うことが大好きになっていきました。高校生になると大好きな歌をより専門的に学びたいという思いは日増しに強くなり、独学で勉強に励み、東京音楽大学声楽科に進学しました。大学での四年間は徹底的に発声方法やテクニックを学び、その後より専門的な知識を得るため、研究科にも進まれました。この世界では「二十代はこれから声が出る時期」と言われていて、三〜四十代に円熟期を迎えるのだそうです。

「二十代のころはクラシックを歌い続けていました。実際のオペラの舞台でも何度も歌いました。オペラはマイクを使わずに生の声で歌うんですよ。オーケストラの音に負けないように会場の一番後ろまで届けるように声を飛ばしていくので、すごいエネルギーを使うんです。でもそれがオペラで歌うことの醍醐味でもあり、楽しみでしたね。」

 そんな林さんに転機が訪れたのは三十歳の時でした。クラシックからポピュラー音楽への転向です。それは日本タンゴ界の第一人者北村維章先生との運命的な出会いからでした。

「たまたま私が歌っていたのを先生がお聞きになり、私の声がタンゴに向いているとおっしゃってくださいました。失礼ながら当時は先生のことは知らず、父にそのことを伝えたら驚いていました(笑)。

 先生のお弟子さんには菅原洋一さんや岸洋子さんなどがいて、私が最後の弟子となったのですが、先生が亡くなるまでの八年間、レッスンはもちろん、音楽や芸術、人生などすべてのことを教えていただき、私もそれに応えるべく精一杯努力しました。先生と過ごしたこの八年間はとても有意義で夢のような時間でしたね。

 先生の教えの中で特に印象に残っていることは『歌わなくていい』ということです。最初はわからなかったのですが、これはメロディーがあって言葉がついてくる。歌いこまなくてもいいから、歌わないでいかに気持ちが伝えられるか考えて歌いなさい、ということだったんです。歌は歌うだけではなく、とても奥が深いものなのだと改めて知ることになりました。」

 現在はチャリティーコンサートやディナーショーなどで素敵な歌声を皆様にお届けしている林さんですが、そのため健康管理には人一倍気を遣っています。

「歌うことが仕事なので、一番気をつけていることはやはり風邪を引かないようにすることです。そのために十分な睡眠や健康的な食生活を心がけています。それと物事を楽観的に考えて悩まないこと。心配をしてしまうと本当にそのようになってしまうような気がするんですよね。そして何より毎日の『蜂っ子』です。最初は更年期からくる耳鳴りで悩んでいたときに、安心で体が元気になるものを探していて、新聞広告で『蜂っ子』を見つけて飲み始めたのがきっかけです。今では残り少なくなってくると心配になるくらい、私にとって無くてはならないものになりましたね。」

 日本に限らず海外でも林さんのコンサートでは、いつもお客様と会場が一つになり、独特の雰囲気に包まれるそうです。

「私は普段から歌の練習というものは全くしないんです。練習をするのではなく、歌う曲のイメージや作った人、聴く人のことを想い、自分の心境と照らし合わせて、自分なりの表現で組み立てていくことに時間を費やしています。ですから同じ曲でも毎回歌い方は全く違うのです。そのことが、私と聴いてくださるお客様の気持ちが一つになり、感動を共有できるコンサートになっている理由かもしれません。」

「私は歌うことが仕事なので、私の歌で幸せな気持ちになる人が増えて、その幸せを共有することが出来たら、これほど嬉しいことはありません。

 これからは大きなコンサートホールだけでなく、普段なかなか歌を聴く機会のない人達にも私の歌をお届けしたいと思っています。まだ知らない街で知らない人達と歌を通して交流し、聴いてくれた人が『いい時間が過ごせた』と思ってくれたら最高ですね。」

 明るく朗らかな雰囲気で、優しく包み込んでくれる林さん。これからも歌で皆様に幸せをお届けしてほしいと思います。いっそうのご活躍を、心よりお祈りしております。

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