【vol.59】星澤先生のクッキングれしぴ「食は夢のかけ橋」第23回

浅田真央さんに食べてもらいたい　ホッケのひつまぶし

ホッケのひつまぶし
●開きホッケ･･････････････大１尾
●酒、小麦粉･･･････････････各少々
●揚げ油････････････････････適量
●たれ
　しょうゆ････････････大さじ３杯
　砂糖、酒、酢････････各大さじ１杯
●米････････････････････････２合
●万能ねぎ･･･････････････１/３束
●甘酢生姜････････････････３０ｇ
●白ごま･･････････････大さじ２杯
●焼きのり･･････････････････１枚
●コショウ･･････････････････少々
●緑茶･･････････････････････適量

1・ホッケは頭を取って半身にして中骨を外し、小口切りにして酒で下味をつけます。

2・甘酢生姜は千切りにし、万能ねぎは小口切りにします。米は炊く30分前に研いで浸水し炊飯します。焼きのりはハサミで３〜４cm程の長さに切ります。

3・ホッケに小麦粉をまぶしてカリッと揚げ、熱いうちにたれの調味料と絡めます。

4・炊き立てのご飯に、たれを絡めたホッケ、万能ねぎ、甘酢生姜、白ごまを入れてへら返しし、コショウで味を調えます。

5・お茶碗にとり、のりを盛って、まずはそのまま頂き、二杯目はお好みでお茶を注いで頂きます。

氷上で夢を叶えるアスリート　浅田真央さんの食事

　
　２０１０年バンクーバー五輪銀メダリスト、世界選手権を３度制覇し、様々な大会において華麗なスタイルの演技で、多くの人々に感動を与え続けて下さった浅田真央さん。今年４月10日に引退を表明、10年に渡る選手生活にピリオッドを打たれました。
　伊藤みどりさんを尊敬し、伊藤さんの衣装を着ると落ち着いた演技が出来たと話しています。伊藤さんは、１９８９年に最も高い得点を取ったフィギュアスケーターとしてギネスブックに載った他、２００７年には国際スケート連盟が「伊藤はたった一人の力で女子フィギュアスケートを21世紀へと導いた」と声明を発表。それ以来、日本は世界をリードするフィギュア大国になった、と言っても良いのではないでしょうか。
　次々に若い選手が登場し、上位入賞を果たすなど、目まぐるしい進歩を遂げていく姿は勇気さえ与えてくれます。

　数年前の秋にロシアから成田までの飛行機の中で、浅田真央さんとご一緒させて頂いたことがありました。
　身長１６３ｃｍ、体重47キロ、きゃしゃな体で、髪はポニーテールにされ、黒のセーターを着て、私の声掛けにお姉さんの舞さんとにこやかに対応してくださいました。
　真央さんは、15歳で国際舞台に躍り出て、その華麗な容姿と演技力で世界を魅了し続けてくれました。彼女もまた歴史に名を刻んだのです。

　激しい運動に耐え、折れない精神力を持続される食事はどの様なものかと調べましたら、郷土料理が好きなようで、好物は土手煮、寿司（マグロ）、チャーハン、カレーライス、それに流石名古屋っ子、ひつまぶしと続きます。全部ご飯ですね。
　米は消化が良く、よく噛んで食べられますから、精神安定にも良いと考えられます。特に夕食は疲れた体を癒すためのものですが、心の安定にも大変重要だといえます。
　そんな真央さんに是非召し上がってもらいたいのが、北海道版ひつまぶしとでも言いましょうか。ホッケの開きで作りますと、もう絶品！二杯目はお茶漬けにすることをお勧めします。
　真央さんにはこれからの人生、素敵な方とめぐり逢われ、目を大きく見開き丈夫で凛とした2世を誕生させて貰いたいものですね。お疲れ様でした。

プロフィール・星澤クッキングスタジオ　代表取締役　星澤幸子

　料理研究家・北海道南富良野町生まれ。
　札幌テレビ「どさんこワイド」料理コーナーへの生出演は26年目になり、2015年9月に6000回を達成。料理の内容とキャスターとのやり取りの面白さが幅広い層から人気を集めている。
　日本テレビNG集では毎回「星澤幸子先生編」として全国に紹介され、有吉弘行さん司会の「有吉反省会」や、ｚiｐのご当地有名人に出演を果たすなど全国にも活躍の幅を広げる。
　２００９年「東久邇宮文化褒賞」、翌年には「北海道食育推進優良活動表彰」を受賞。
　２０１５年イタリア・ミラノでの食の世界万博において料理講師も務める。
　料理コーナーへの生出演回数は現在もギネス記録を更新中。