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【vol.57】鳴海周平の全国ぶらり旅|福井県おおい町名田庄編


burari57
 
「若狭國名田庄を泰山府君祭料知行地とする」

 泰山府君とは、中国の「泰山信仰」とも結びついている「陰陽道」の主祭神。
 天平八(七三六)年、聖武天皇の御倫旨に始まった福井県名田庄と陰陽道の宗家・土御門(安倍)家との関わりは、千年以上の時を経た今も、深くこの地に根付いています。

 今回のぶらり旅は、土御門家の郷・福井県おおい町名田庄を訪ねました。

 今年の九月九日(くくりの日)、鹿児島県霧島で、長典男さん、高麗加緒里さん、滝沢泰平さんとの一年三ヶ月に及んだ「祈りの旅」が終わってから、初となる旅が今回の福井県おおい町名田庄。
 陰陽道の宗家である土御門(安倍)家の本拠地です。

「陰陽道」とは、古代中国の思想で、五つの惑星(木火土金水)と太陽や月のリズム、四季のサイクルなどによって、あらゆるものの方向性を予測し、よりよい行動のための指針を求めていこうとする「易」の考え方。
 日本には五一三年に百済からもたらされたと云われています。
 その後、陰陽道の宗家となった土御門(安倍)家が、長らく朝廷の中で特別な地位を与えられていたことからも、当時いかにたいせつな学問であったかが推測できます。

「鳴海さんとは、千年ほどまえ、一緒に陰陽師をしていましたね」
 みえないものをみる達人で、元高野僧の長典男さんのひと言から、過去生での体験を知り、まるで導かれるようにして、福井県敦賀市の晴明神社を訪れたのが一年三ヶ月前の「祈りの旅」初日のこと。
 六畳間ほどの小さな神社が、京都、大阪と共に「三大晴明神社」の一つだったことから、安倍晴明と福井県が深いご縁でつながっていたことを、この時初めて知ったのでした。

「当時は、ライバル関係でした。鳴海さんが朝廷を護る安倍晴明派で、私は蘆屋道満派。お互いに五芒星と六芒星をシンボルにして闘っていたようです。加緒里さんは、その中間派の陰陽師で、泰平さんが時代を少し違えて朝廷の人。お互いに立場の違う四人が、時を経てこうして旅をしていることこそ、新しい時代のひな形なのかもしれませんね」
 長さんが解説してくれた当時の関係性を聴きながら、新しい時代を象徴するキーワード「融合・統合・調和」が、よりはっきりとしたイメージになりました。

 晴明神社の御神体は、晴明が秘術を施す際に用いたと云われる「祈念石」。 

 その形は、五芒星と六芒星を組み合わせた、まさに「融合・統合・調和」のひな形そのものでした。

「もしかしたら、晴明さんは『新しい時代』を予見していたのかも…」

 土御門家の本拠地で、時を超えて届けられる安倍晴明の想いを感じながら「新しい時代」の到来をあらためて確信できた旅となったのでした。

 

 

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