Vol.150 10月 「米」と「豆」は日本人になくてはならないものです
味覚の秋、食欲の秋の到来です。
「食」を楽しみながら、こころとからだを健康に保ちましょう。
米に宿る「穀力」
日本人の主食である米には、とてつもない力が宿っていると思います。
昔、父からよく聴いたのは「穀力(ごくぢから)」という言葉でした。
朝は夜明け前から山へ入って木材を伐り出し、日が暮れてからも得意先まわりをしていた父は「とにかく、米を食べなくては力が出ないんだ」と言っていました。穀物が力の源になる、それで「穀力」というわけです。
気という字は、本来「氣」と書いて、中にある米がエネルギーの源であることを表していました。氣力、元氣、やる氣、根氣といった言葉を見ると、先人たちがいかに米をたいせつに思っていたかが伝わってきます。
米に宿るチカラは、命の元である氣(生命エネルギー)の源なのです。
稲の語源は「命(いのち)の根(ね)」
「料理」という字は、「米を升で計る」という意味の料と、「宇宙の法則」を表す理が組み合わさって出来ています。
からだのモトとなる料理には「米」が欠かせないということでしょう。
稲(いね)の語源は「命(いのち)の根(ね)」。
また、米の「こ」は男性を表す「彦(ひこ)の、こ」「め」は女性を表す「姫(ひめ)の、め」という男女=陰陽を示している、という説もあります。
両者が結ばれることを「結び(むすび)」と言って、男の子が生まれたら「結び」の「むす」に男性を表す「こ」をつけて「むすこ」、女の子が生まれたら「結び」の「むす」に女性を表す「め」をつけて「むすめ」といったのです。
そういえば、受精の「精」にも、米がついていますね。
「おむすび(お結び)」を食べることは、こうした陰陽の力をいただくという意味があるのかもしれません。
米が「命(いのち)の根(ね)」であることを示す貴重な訓えだと思います。
豆のチカラ
ご飯と言えば味噌汁や納豆、豆腐料理などが思い浮かびます。
他にも、赤飯や豆ご飯、おはぎ、大福など、米と豆はとても相性の良い食材です。
穀物と豆類の組み合わせは、アミノ酸などの栄養素をほぼ無駄無く吸収出来る、とても合理的な食べ方であることがわかっています。
喜ぶ、豊か、嬉しい、といった漢字に「豆」が使われていることも、米と同様に先人たちが豆をたいせつに思っていた証でしょう。
ご飯と味噌汁を中心とした伝統的な和食をこころがけていると、食べものは自ずと理想的な摂取比率になります。
【豆が使われている漢字】
頭=豆を食べると頭が良くなる
喜ぶ=豆を食べるとからだが喜ぶ
豊か=豆を食べるとこころが豊かになる
嬉しい=豆を食べると嬉しくなる
登る=豆を食べると山に登るための体力がつく
廚=食事をつくるたいせつな場所
参考文献 「あなたに贈る食の玉手箱」星澤幸子・鳴海周平著・ワニ・プラス刊
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