【vol.43】星澤先生のクッキングれしぴ「食は夢のかけ橋」第7回

ぼたん海老の海鮮パエリア

◎材料（5～6人分）
●ぼたん海老・・5尾
●アサリ・・・200ｇ
●トマト缶・・・1缶
●いんげん・・・40ｇ
●ぎんなん・・・15ｇ
●米・・・1・1/2合
●にんにく・・・1片
●オリーブオイル・・・大さじ1杯
●レモン・・・適量
●水・・・カップ1杯
●酒・・・大さじ1杯
●塩・・・小さじ1杯

1・米はといで30分程水に浸します。ぼたん海老は塩水でサッと洗います。アサリはこすり洗いして砂出しします。

2・にんにくはつぶして小口切りにします。いんげんは3～4cmの長さに切り、ぎんなんは火を通して皮を剥きます。

3・フライパンにオリーブオイルを熱してにんにくを炒め、香りが立ったらアサリと水気を切った米を炒めます。

4・油がまわったら分量の水と調味料を入れ、混ぜながら水気を吸わせます。

5・ぼたん海老をのせてフタをし、弱火で20分、火を止めて10分むらします。

6・くし型に切ったレモンをあしらってできあがり!!美味しく頂きましょう。

コラム・哀愁のイスパニヨ―ル

　スペイン、といえばフラメンコ。サッカーも強い国だと聞いていましたが、視聴者の方々との旅行で13年前に初めて訪れました。
　改めてアルバムを開くと、そこには今より確かに若い自分と、昨日のことのように思い出されるご馳走や、今も変わらないであろう観光地が写っていました。
　情熱の国と思って出かけると、そこは近年まで様々な国に支配されており、それにじっと耐えてきた歴史が、あのフラメンコに表現されているのではないかと感じました。だから哀愁といった言葉がぴったりなのですね。

　代表的な料理は御存じ「パエリア」。その美味しいこと!!様々な種類が有り、どれも大変食べやすい味でした。始めに訪れたマドリッドの有名レストラン「バジャマール」では、作り方をキッチンで見せて頂くことが出来ました。出来上がるまでを写真で克明に写し、レシピをしっかり教わってきました。旅行中は毎日、梯子をしながら食べ歩きです。写真ばかりではなく胃袋も若い訳で（笑）・・。最後の夜に食べた烏賊墨のパエリアの味は特に忘れられません。　他にも「ウナギの稚魚のアヒーニョ、たっぷりのオリーブオイルににんにくのスライスを入れ、その中で火を通したもので、タコやエビなどもありました。アヒーニョは大変高価では有りますが、缶詰めもあり、列車に持ち込んでリオハワインとの相性を楽しみました。
　昨年暫くぶりに訪れたスペインにはあの稚魚の面影はなく、代わりに「スリミ」といって、日本のすり身に背や目の模様まで入れてある代用品が売られていました。世界の名物も地球環境の変化の中で失われていくのですね。
　他にも、烏賊の墨煮、魚のクロケット、シーフードサラダ、実に歯ごたえのあるハモンセラノ、茹タコにパプリカの掛かったタコのガルシア風、イカのリングフライ、仔羊の串焼き、トマトのスープガスパチョ、などスペインの美味しい料理は上げたらきりがありません。バルと呼ばれる小さな立ち飲居酒屋さんには、手軽なおかずが並び、ワインやビールが手伝って隣の人ともすぐに仲良くなってしまいます。ピカソやガウディ―に代表される芸術家が入る事で話題も事欠きません。比較的おおらかで、日本やイタリアと同じようにイカやタコが大好きな民族でもあります。
体格も日本人に似ているので親近感が有りますね。

　大好きなオリーブ畑に、真っ黒に熟したオリーブがなっておりましたので、思わず「美味しそう！」と、カメラを回すスタッフの前で口に含んだ瞬間のあのまずさ（笑）！凄い顔をして口から出してしまいました。それ程まずいものだと誰も教えてくれず・・・。だから漬けてあるんだ、と納得。
　見事NG特集で旅を締めくくった
私なのでした。（笑）