Vol.017 09月 健康のためには「規則正しい生活」が基本
健康のための心がけ その4「規則正しい生活」
文明の発達に伴って生活が不規則になっていませんか?
健康のための心がけその4は「規則正しい生活」です。
体の中にも時計が?
お腹が空くと「グーッ」と鳴ることありませんか?皆さんはこの「腹時計」は実際、体験があると思います。
この「腹時計」ともうひとつ、体の中には「体内時計」が存在しています。といっても実際カチカチなっているわけでもなく、リリーンという目覚まし音も鳴るわけではありません。
この「体内時計」はサーカディアンリズムともよばれ、太陽の動きと連動して、私たちのリズムを整えてくれるたいせつな役割をもっています。
自律神経を整える
この「体内時計」は自律神経とも密接に関係しています。
自律神経は、活動時に優位になる交感神経とリラックス時に優位になる副交感神経から成っていて、もともと太陽の動きと連動しながら昼間は活動の時間、夜はリラックスの時間という、古代から続く人間のリズムを作ってきたものと考えられます。
でも現代のようにコンビニエンスや夜型の生活が文化の中に浸透してくるとこのリズムが狂い始め、様々な現代病を引き起こす間接的な要因になっていると思われます。
理想の生活とは?
太陽と共にある生活。これが本当は理想ですよね。
リズムは大まかに分けて、朝6時から夜6時までが活動に最適な時間、夜6時から翌朝6時までがリラックスに最適な時間といわれています。これは体温の変化からも納得のいく説で、早朝3時と午後3時では1度くらいの違いがあります。
また、就寝時間は夜10時から翌朝2時ころまでに熟睡できると、体内ホルモンの分泌がとてもスムーズにおこなわれるそうです。(美肌のコツらしいですよ!)
本当は1日25時間!
「体内時計」サーカディアンリズムは、もともと25時間というリズムになっています。このリズムは太陽系のサイクルや、季節ごと、年次ごとで上手く調整されるようにできています。
私たちが不規則になりがちな生活を改善する方法のひとつに、朝なるべく早い時間に太陽の光を浴びるというものがあります。太陽の光というのはどうやら私たちのこころとからだをリセットしてくれる効果もあるようです。不眠で悩んでいる人も朝太陽の光を浴びることで、体内のリズムが適切な時間に眠気を誘ってくれるようになるでしょう。
意識しなくても流れていく時間は、この大きな宇宙と密接な関係をもち、私たちのこころとからだにとても大きな影響を与えています。
私たちが自然や宇宙の一部であることを、あらためて実感させられますね。