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Vol.283 11月 「ゆるむ」と「ゆるす」は、語源がおなじ


2024年春に出版された高島亮さんと鳴海周平の共著『運のミカタ』(ワニ・プラス)から、前回に引き続き本編未掲載の特別対談をお届けします。


「ゆるむ」と「ゆるす」は、語源がおなじ

 

鳴海周平(以下、鳴海)
 「祓う」と「笑う」と「割る」の語源説とおなじく、「ゆるむ」と「ゆるす」の語源もおなじという説があります。そして、笑っているときには怒れない(ゆるしている)ことから「笑い」と「ゆるむ」にも相関関係があるように思います。竹中直人さんだけは例外かもしれませんが(笑)

高島亮さん(以下、高島)
 そのネタを知っている人がどれほどいるかは、計りしれませんが(笑)たしかに怒っているときは笑えないし、笑いながらは怒れませんよね……竹中直人さん以外は。

 人が最高のパフォーマンスを発揮するときは、ゆるんでいるときなのです。料理人が包丁を持つときだって、剣の達人が剣を持つときだって、達人に力みはないんです。
(ひすいこたろう著『ゆるんだ人からうまくいく。』)

鳴海 亮さんと共通の友人で、作家のひすいこたろうさんは学生時代に、僕のわかめ体操の師匠でもある新体道創始者の青木宏之先生から「人はゆるんだときにもっとも力を発揮する」と教えてもらったそうです。

 天地自然の摂理は、いちばん身近な自然である身体を通してあらわれます。
 ゆるむ(リラックスする)ことで、身体が最大のパフォーマンスを発揮するということは、ゆるんでいる状態が天地自然の摂理にかなっているということです。
(新体道創始者 青木宏之先生:談)

 ヒーリングの師匠からも「力を抜いて、やわらかく……自分の力じゃないから、リラックスした分だけエネルギーの媒介としての能力も高まるんですよ」と、ヒーリングのコツについて教えてもらいました。
 亮さんも、本書のなかで「ゆるむ」ことのたいせつさについて触れていますね。

高島 水に浮かぶためには「からだの力を抜くこと」がたいせつなように、人生という大きな流れにも、ゆるんでいるほうが、ラクに楽しく運ばれるように思います。ボートに、ぼーっと乗っている感じで。なかでも、ゴムボートにはたいせつな5つの無(五無 = ゴム)が備わっているので「ゴムボート(五無ぼーっと)の法則」と名づけました。

 くらべない(無比)
 たたかわない(無戦)
 あらそわない(無争)
 がんばらない(無頑)
 こばまない(無拒)

  
 五無でぼーっとしているときは、ゆるんでいるし、誰かや何かとぶつかって戦うこともありません。敵とみなさないということは、味方という見方をしているので、運と仲良くすることにもつながります。

鳴海 五無でぼーっとすると、味方という見方ができる……ありがとうございます(笑)
「ゆるむ = リラックス」のたいせつさについては、正観さんの「スプーン曲げのお話」もわかりやすいですよね。
 
高島 正観さんは、世のなかのさまざまな出来ごとに「法則性」を見つけることがお得意でしたから「スプーン曲げ」という現象についても「どんなときに曲がりやすいのか?」ということを研究されていました。その結果わかったのは「イライラしたり、腹を立てたり、不平不満を言っているときよりも、嬉しい、楽しい、幸せと思っているときのほうが曲がりやすい」つまり「リラックスしているときが曲がりやすい」ということでした。これは、プロのアスリートが「最高のパフォーマンスを発揮するコツはリラックス」と言っていることと共通していますし、わかめ体操の青木宏之先生や、周平さんのヒーリングのお師匠さんの言っていることとも、おなじですよね。

鳴海 亮さんは、さらに研究を進めて「スプーンがよく曲がる県」を発見したとか……

高島 そうなんです!ここだけの話ですが、じつは、見つけてしまったんです……曲がると嬉しくて、つい叫んでしまう県民性のところ。
「やー!曲がったー! = やーまがったー! = やーまーがーたー(山形)」

鳴海 正観さんから、ダジャレもしっかりと受け継いでいることが確認できました(笑)

 

 

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