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【vol.82】こころとからだの健幸タイム|ゲスト はせくら みゆきさん 後編


kenkou82

 「ぶんぶん通信」に素敵な表紙デザインをご提供いただいているはせくらみゆきさん。画家・作家として「生きる喜び」をあらわすアートを発表しながら、科学や経済、教育など幅広い分野でも活躍を続けるミラクルアーティストでもあります。
 後編となる今回は、時代の転換点を迎えた「新しい地球」で、より豊かに愉しく暮らす考え方などについてお話を伺いました。

 
 

「令和」からはじまる新しい時代

 
鳴海周平(以下、鳴海)
 「和」という言葉が持つ「言霊」が新しい時代のキーワードになっていて「令和」という元号にも、そうしたサインが秘められているということですか。

はせくらみゆきさん(以下、はせくら)
 「わ」という音の意味は「調和」です。そして、「れ」は尊い、「い」は伝わる・光。つまり、令和という元号からは「尊い光の調和」という言霊のエネルギーが放たれていることになります。英語では「Beautiful Harmony」となるそうなので、やっぱりそういうことか!という感じですよね。
 日本人が「大和の民」と呼ばれてきたのは「大きな和を調えていく民」「大調和の調え役の民」をあらわしているので、日本の元号が時代の方向性を示すキーワードになっているということには、そういった側面もあるんです。

鳴海 元号ということでいえば「平成」は「岩戸開きが完成する元号」という説がありますね。「平」は分解すると、一と八と十になるから「いわと」で、「成」は完成(成る)を意味すると。たしかに2015年から16年にかけて、あちらこちらのエネルギースポットで「開いた」感じがあって、平成天皇が生前退位を発表したタイミングと重なりました。

はせくら そうした流れは、すべて宇宙のプログラムとリンクしていると考えられます。
 元号の言霊には「新しい時代のひな形」が秘められているということでもありますね。

鳴海 ちなみに、令和という元号が決まってすぐに、僕が感じたのは「令=0」「和=輪=0」で2つの0がつながっている「∞(無限大)」のイメージでした。この∞のマークがたくさんの「人形」一人ひとりの胸のあたりでクルクルまわっている様子が浮かんできて、そのときに「平成は場所の岩戸が開いたけど、令和はヒトの岩戸が開くんだな」と直感しました。
 令和は、一人ひとりが自分のなかにある無限大の可能性(神性)に氣づく時代、パワースポットは外側にあるのではなく、自分自身の内側にあることに氣づく時代なんじゃないかと思います。

はせくら まさに、尊い光の調和、Beautiful Harmonyが起こる時代ですね。

Tipping Point ~ 時代の転換点

 
はせくら そうした時代を迎えるにあたって、いまがとてもたいせつな節目であることを感じたできごとがありました。
 夢のなかで、たくさんの巻物の上を空飛ぶじゅうたんに乗って飛んでいる自分がいて、ランダムに折り重なっている山のような数の巻物を眺めています。よくみると、それぞれの巻物には時系列に沿った年代とできごとが書かれてあって、面白そうなところに意識を向けるとその巻物に吸い込まれていくという、まるで時空のハイウェイのような感じでした。
 そんなたくさんの巻物のなかに共通して光っている箇所をみつけたんです。
 それは、1987年~2050年という年代の部分。とりわけ2020年~2025年の箇所が強く光っていて「Tipping Point (ティッピング・ポイント)」と書かれていました。
 どうやら、この時代の集合意識や社会意識、個人の意識のありようが、方向性を大きく左右するということを示しているようで、進む方向によって愛の振動数をベースにした時空か、恐怖の振動数をベースにした時空かに二極化して伸びていたんです。

鳴海 1987年というと、以前みゆきさんから「ハーモニックコンバージェンス」というイベントが開かれた年だと教えてもらいましたね。世界各地の聖地で大勢の人たちが調和の祈りを捧げたことによって、新しい世界の幕が開いたといわれています。

はせくら なるみんが「キョウヨアケタゼヨ」というメッセージを、ヒーリングの次元から受け取った年でしたね。そのエピソードを聞いて、あ!そういえば……って想い出したんです。
 夢から覚めてすぐに「Tipping Point」を調べたら「転換点」と書いてありました。
 巻物はおそらくパラレルワールドで、そのときの意識の周波数によって瞬間瞬間、異なるパラレルワールドに属しながら、脳がそれを時系列順に組み立て、一貫性のある現実として認識しているということなのでしょう。
 いまは、そうした大きな転換点の真っ只中にあって、私たちの意識も大きく変化していくタイミングなのだと思います。
 このとき、内なる叡智(内奥の自分・本体本質の自分)から届いた想いのかたまりをお伝えしますね。

 これからいたる世界は、二極化、そして多極化です。
 あなたが思う世界が、あなたが観る世界になります。
 あなたが観る世界は、あなたが放つ振動数の世界です。
 御霊磨いてみたままに、世界が明るく照らされますように…

 思う世界が成る世界に、精神は物質にというように、意識のあり方が、そのまま現実に反映されるスピードはますます加速化されていくでしょう。
 新しい時代は、こころを磨いて、からだと暮らしを調えていくこと、そして、こころの世界と、あらわれの世界を一致させていくことが「みたまみがいて、みたままに」のパラレルワールドへ移行する鍵になるように思います。

鳴海 最後のフレーズ、ダジャレっぽくて覚えやすいかも(笑)みたまと、みたままま……

はせくら 言えてないし!(笑)
 そんな新しい時代への「Tipping Point(転換点)」において、どんなことを意識して暮らしていったらよいのか……それは「直観を磨くこと」だと思います。

直観の磨き方

 
はせくら 現代人が受ける1日の情報量は平安時代の一生分ともいわれていて、さらに2025年には現在の2~3倍にもなるそうです。それほどの情報量のなかから自分にとっての最適解をみつけるのは、なかなかたいへんですよね。でも、直観なら、どんなにたくさんの情報があっても、そのなかから最適解をみつけることができます。
 ちなみに、私は直観を磨くために、次のようなことをこころがけてきました。

 1.内なる声に耳を傾ける
 2.その内なる声に沿って行動を起こす
 3.行動することで生まれた現象、結果を観察しながら俯瞰し、再び、内なる声に耳を傾け、行動する

 表面の自己(頭)で考えたり、感情によって判断するのではなく、その向こう側(奥)にいる「本質の自分」の声に耳を傾けて生活をしていく感じです。これをひたすら繰り返していくと徐々に精度が上がって、内側の声が直観なのか、自分のマインドの声なのかがだんだんわかるようになってきます。
 ふだんの生活でも、レストランでメニューを決めるときに、こころがキュン!と、ときめくものがあったら、それは直観の声である場合が多いですね。あとはお財布事情と相談して(笑)難しそうなら「今日はお財布事情に合わないので、次に満足できるメニューはどれかな?」と訊けばOK。こんなふうに愉しみながら直観磨きを続けてもいいでしょう。

鳴海 生活のあらゆる場面が、直観磨きの場になりますね。「愉しみながら」というのもたいせつなポイントのように思います。

はせくら 「愉しい」と感じるのは宇宙の法則(自然界の摂理)にかなっているサインだと思うんです。というのも、直感は「顕在意識、潜在意識、超意識」という人の3つの意識の最奥部「超意識」から受けるインスピレーションで、ここは「The One(大いなるいのち・サムシンググレート・根本創造主)」そのものでもあるからです。
 すべてのおおもとである「The One」は、その創造の仕組み(想いは想像できる)を直接転写した生命体「ヒト」に、とりわけ特別な想いがあったようです。

 霊を留めるものよ、行ってきなさい、想いなさい。
 想いを想像し、創造してごらんなさい。
 そしてすべてを味わい、楽しみ、愛でるのです。
 我はそのすべてを味わい、楽しみ、愛でています。
 そうして再び、我のもとへ戻ってくるのですよ。

 だから、私たちは安心して、あるがまま自由に想像し、それが形を為すさまを、楽しみ、味わったらいいんですね。
 とはいえ、この物質三次元世界で肉体という地球服をまとっているときは、こうした記憶はすっかり忘れているので、ネガティブと呼ばれる経験や感情も、たくさん経験してしまいます。そうしたなかにあっても「大いなるいのち」とつながっているというひとつの道標として「愉しい」という感性があるように思うのです。

鳴海 地球観光という旅のナビゲーションツールのひとつみたいな感じですね。
 ヒーリングの師匠も「人生とは愉しいもので、それは宇宙の法則なんです」と、常々教えてくれていました。
 令和に開く「ヒトの岩戸」には「直観」と「愉しいという感性」も、たいせつな要素であるように思います。

タウの3つの結びめと、フランチェスコのメッセージ

 
鳴海 大本教の出口王仁三郎さんが「芸術は宗教の母なり」という言葉を遺していますが「美しい」と感じることも、ますますたいせつな感性になってくるのではないでしょうか。

はせくら はい、私もそう感じています。
 というのも、「美しい」という感性の奥には、神さまが設定した長さの比率「黄金比」と「白銀比(大和比)」がしたためられているからです。
 黄金比の代表的なものとしては、ミロのヴィーナスやモナ・リザ、パルテノン神殿などがあって、ダヴィンチが描いた人体図にも黄金比が潜んでいます。人間の頭頂からおへそまでと、おへそから足底までの比率も黄金比で、生命の成長に関係するフィボナッチ数列とも一致しているんです。

鳴海 おー、まさに黄金の比率!

はせくら 大和比のほうは、法隆寺五重塔の下の屋根と上の屋根の割合、大工さんが使うL字型の曲尺などに使用されていて、もともとは、木造建築が多い日本において丸太を無駄なく使いきるための比率(正方形の一辺と対角にあたる直線の比率)でもありました。イノチを生かしきる視点が原点にある比率ともいえますね。
 ちなみに、ドラえもんやアンパンマンの縦横、キティちゃんの顔の縦横の比率も大和比です。

鳴海 アニメのキャラクターの比率が大和比というのも興味深いですね。
 たしか、アニメの語源は「アニマ=アニミズム(自然崇拝)」と聞いたことがあります。

はせくら じつは、そこにも黄金比と大和比の関係性がみえるんです。
 自然界のなかで黄金比は主に「目にみえる世界」を、大和比は「目にみえない世界」を担当していて、黄金比は動的で進化と成長を、大和比は静的で調和と安定を司っています。
 つまり、自然界のあらわれのなかに「みえにくい神さま」を見出すアニミズムは大和比のなかにも示されているといえるわけです。

鳴海 どちらの比率も「美しい」と感じるのは、どちらも「自然界の摂理のあらわれ」だからなのでしょう。
 そういえば、生命の基本設計図であるDNAにも両方の比率が示されていましたね。

はせくら DNAのひと巻きの長さと直径の比率が黄金比、二重らせんのなかにある一部の分子構造の比率が大和比です。

鳴海 僕たちは皆、生まれる前の段階から黄金比と大和比の大いなるコラボレーションを抱いていたということですか……本当に壮大なスケールの仕組みを感じますね。

はせくら もうひとつ、大和比について調べていくなかでわかったことがあるんです。
 2019年の秋に、以前から敬愛していたフランチェスコという方が生まれ育ったというイタリアのアッシジへ行きました。
 キリスト教の司祭だった彼は、この地で托鉢修道院を開いていて、山川草木や動植物など万物一切のなかに神さまを見出すという、どちらかといえば東洋的(日本的)な思想のもとで活動をおこなっていました。
 そんな彼の足跡をたどりながら、墓所の前でお祈りをしていたら、ふと手のなかにあるタウ型のペンダントが氣になったんです。
 Tの形をしたこのペンダントは、フランチェスコが好んで使っていたといわれていて、いちばん古い十字架の形なのだそうです。
 ペンダントには3つの結び目がついていて、それぞれ「清貧・貞潔・従順」を示しているとのことで、そのひとつ一つを修道士さんが祈りながら結えているということも教えてもらいました。
 そんな一連のことに想いを馳せながらお祈りをしていると、こころのなかで声なき声が聞こえてきたんです。

「タウの結び目の意味は、清貧・貞潔・従順と呼ばれておりますが、それはわたくしの意識がフランチェスコと呼ばれ、その時代を生きていたときに、もっとも必要で、たいせつな教えでございました。
 ときを経たいま、その形質を保ちながらも、わたくしはあなたに、この言葉を送りたいと思います。
 それは『のびやかに・かろやかに・あなたのままに』という言葉であります」
 この声なき声を、私はこう解釈しました。

①のびやかに…こころになにも荷物 (心配や不安、欺瞞)を持たないからこそ、のびやかでいられる。
②かろやかに…清らかであろうとするこころがあるからこそ、軽やかに飛び立つことができる。
③素直であろうとするこころは、天に対して素と直でつながり合うこころであり、そのあらわれが、あなたのまま、あなたらしさを生きることである。

 このように、清貧は「のびやかに」、貞潔は「かろやかに」、従順は「あなたのままに」と言葉を変えて、いまの時代へ飛翔してきたように感じたんです。

鳴海 この対談の前編(ぶんぶん通信80号)でお話した「風の時代」のイメージそのものですね。

はせくら じつは、このとき手のなかにあった「タウ」が、大和比の数式をあらわすときに使う字「τ」で、フランチェスコと同じ文字だったことに氣づき、思わず声をあげてしまいました。
 と同時に、目のまえにとても美しいイメージがひろがったんです。
「のびやかに」という言葉で、黄金の螺旋の束が勢いよくあらわれて、クルクルと弧を描きながら、天へと飛翔していきました。
 次の「かろやかに」という言葉で、その螺旋のなかを、輝く光の珠が、軽やかに駆け上っていきました。
 そして最後の「あなたのままに」という言葉で、その黄金の螺旋の下から一陣の風が吹き上げてきて、軽やかな光の珠たちが七色に変化しながら舞い
上がっていったんです。
 その美しくて、楽しげなビジョンを眺めながら、これからはじまる新たな時代の物語が、いよいよ幕を開けたことを感じました。

鳴海 黄金の風を受けながら、七色に変化する様を楽しんでいる「珠」は、一人ひとりが自分のなかの「岩戸」に氣づく「令和(新しい時代)のひな形」を示しているようですね。
 新しくはじまった時代が、ますます楽しみになりました。
 このたびもたくさんのすてきなお話をありがとうございました。

 
 はせくらみゆきさんのお話は「ぶんぶん通信」連載コーナー「おひさまだより」で引き続きお楽しみください。

 

プロフィール

はせくら みゆきさん

画家・作家。芸術や科学、ファッション、経済まで、ジャンルに
とらわれない幅広い活動を通じて、生きる喜びをアートや文であらわす
「ミラクルアーティスト」。
日本を代表する美術家の一人として、国内外で活躍している。
2017年には国際平和褒章を受賞。
主な著書に『パラダイムシフトを超えて』(徳間書店)
『一寸先は光です』(青林堂)他多数。
一般社団法人あけのうた雅楽振興会代表理事。
英国王立美術家協会名誉会員。

 

 

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