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Vol.199 11月 1分間健脳法〜 情報をアウトプット(出力)する


たったの1分で、誰もが“健脳”になれる!
とても簡単で、よく効く「1分間でできる“脳活”法」を紹介します。

1分間健脳法~ 情報をアウトプット(出力)する

心がときめくと、脳も活性化します。今年82歳になった医学博士・帯津良一先生の超人的な活動を支える「健脳習慣」をご紹介します。

なぜ、日記は脳によいのか?

鳴海周平(以下、鳴海) 日記を書くことが脳によい、というのは、よく言われるところですね。これは、起こった出来事を想い出す、という「記憶をたどる作業」と、文章を書く、という「それを出力する作業」との、相乗効果のようなものなのでしょうか。

帯津良一先生(以下、帯津) 脳の中の役割分担として、情報を記憶するなどの「入力系」は、側頭葉や頭頂葉に関係し、そうした記憶を引き出す「出力系」は、前頭葉に関係しています。前頭葉は、創造性や自発性、感情などにも関わるところですが、年齢とともに、だんだん使われる頻度が少なくなってきます。よく「人は感情から老いる」と言われますが、これは、前頭葉を使う機会が少なくなる、ということでもあるんです。文章を書く、という行為は「出力系」なので、その前頭葉が活性化する。年とともに衰えがちな、脳の「出力系」を鍛えて「入力系」とのバランスをとる、というところに、健脳効果の理由があるのだと思います。

鳴海 そう言えば、「最近、よく物忘れをするようになった」という、あるシステムエンジニアの方が、お医者さんからの勧めで、万歩計とカメラを持って歩くようになったところ、物忘れの頻度が激減したのだそうです。これは、「歩く」という運動効果とともに、「何か面白いものがあったら、カメラで撮ってみよう」という「出力を意識した行動」の効果があったのかもしれませんね。

帯津 脳は、自分のことよりも、自分以外の人のことを考えている時に活性化する、という特徴があるようです。相手の立場になっている時、脳、特に前頭葉はとても活性化しています。「出力する」ということは、それを受け取る相手を想像した行為です。出力を前提として入力する、という循環が繰り返されることで、脳はどんどん活性化するでしょう。
 脳は、新しいもの好きですから、せっかく文章を書くのであれば、短歌や俳句などに挑戦してみるのもいいかもしれません。限られた文字数の中で、これまで入力してきた情報から、適切な語句を厳選して組み合わせる。出力系も鍛えられるし、今まで詠んだことのない人であれば、脳が喜ぶ初体験の刺激も得られるでしょう。

鳴海 その日の出来事を、毎日1句にまとめていたら、日記代わりにもなりますね。
 

今月のオススメ! 1分間脳活法

〜 1分間、、1日を振り返って、1日を振り返って日記をつけてみる〜
 過去の記憶を想い出す、という行為には、認知症のリハビリテーションでも使われる「回想法」という療法と同じ効果があり、日記をつけることは、まさにこの「回想法」を毎日していることになります。
 また、心とからだ(行動)はつながっているので、文字をなるべくゆっくりと、丁寧に書くようにすることで、健脳の要でもある「自律神経のバランス」も調います。
 まずは1分間。その日起こった印象的な出来ごとから書き始めてみましょう。

できたらもう一工夫

〜 ブログやツイッター、Facebookなどへ投稿してみる 〜 
 ブログやツイッター、Facebookなどへ投稿する、ということは、誰かが読んでいることを前提にしています。これは「相手の立場になってみる」という、脳がとても喜ぶ刺激です。 また、出力する機会を先に作っておくことで、ネタになりそうな情報を意識的に探すようになり、脳はその都度、活性化するでしょう。
 脳は、新しいもの好きなので、「インターネットは、なんだか苦手で…」という人ほど、健脳効果も高まりますよ。 
 
 

参考文献
「死ぬまでボケない 1分間“脳活”法」帯津良一・鳴海周平著(ワニ・プラス)
 

 

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