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Vol.118 02月 養生の原点は「楽に、気持ち良く」


 昨年8月から約半年間に亘って、ベストセラー作家・五木寛之さんの「養生法」を紹介してきました。
 今回は、五木さんの「養生に対する考え方」を紹介しながら、半年間のまとめをしてみたいと思います。

ベストセラー作家・五木寛之さんの幼少時代

 ベストセラー作家の五木寛之さんは、自らの幼少時代を次のように語っています。

「小学校時代の通信簿には、いつも成績のほかに担当教師の感想が添えられていた。
『注意散漫持続力不足』と決まって同じ文句です。(中略)これは面白い、とすぐ夢中になるくせに、
しばらくすると熱意が冷めてしまう。そんなわけで、努力して持続する、というのが苦手な子供でした。」 

 この一文を読んで「なぁんだ、五木さんもそんなんだ」と、ホッとした方もいらっしゃるのではないでしょうか(笑)。
 基本的には、今でもあまり変わっていないらしく(笑)「自慢するわけではありませんが、相当にスジガネ入りの
怠け者です。さらに加えて、意志が弱い。これをやろうと固く心に決めても、常に長続きしたことがありませんでした。」
とも述べています。(またまたホッとしてしまいましたね…)
 
 そこで「とびきりの怠け者が、どうすれば長生きできるのか」という思いから至ったのが「苦しいことは続かない。
楽に、気持ちよくイージーにやれることを見つけるしかない」という答え。これが、五木流養生法の出発点だった
そうです。
 
 五木さんが幼少期から様々な健康法・養生法を研究・実践しながら、次々とベストセラーを発表してきた原点は、
こうした考え方にあったんですね。

養生の原点は「楽に、気持ちよく」

 五木さんは、長年さまざまな健康法を試してみた経験から「頭で判断するよりも、気持ちがいいか、楽しいか、
長続きするか、自分に合っているか、それがすべて」と仰っています。 
 心と身体」はつながっているのだから、楽しんで出来ることでなければ身体は本当に喜ばない、
ということなのでしょう。
 また「養生に貯金はない」とも仰っています。昨日やったから、今日はいいだろう、というのは養生ではない、
と言うんですね。つまり「続けてこそ養生」であり、続けるためには「義務」ではなく「楽しみ」であることが大切、
というわけです。

「要は面白いからやる、楽しみでやる、趣味としてやる、そういう感じです。道楽といってもいいでしょう。」
「趣味は養生です」
 
 五木さんのように「養生=道楽・趣味」と考えると、様々な健康法・養生法を試してみることが、
何だか楽しくなりますね。

五木流養生法

 半年間に亘って紹介してきた五木さんの養生法を振り返ってみたいと思います。

 ●起床時は、寝床で顔や手、足を擦ったり、揉んだりして、意識を末端に向けてみる

 ●「片足立ちをしながら、歯磨きをする」などのように、何かのついでにできる養生法を心がける

 ●身体を温め、リラックス効果もある「入浴」を上手に活用する

 ●たまには不摂生をして、心身に良い刺激を与えてみる

 ●身体の声に素直になると、前兆に気付き、早めに対処することができる

 ●風邪と下痢は身体の掃除、と考える

 ●体質は人それぞれ。自分にとっての「ほどほど=良い加減」を見つける

 江戸時代から伝わる貝原益軒さんの「養生訓」にも「ほどほど」という考え方が心身の健康にとって、
いかに大切か記されています。
 自分という身体は、この世界にたった一人だけ。
 自分だけに合った「ほどほどに良い加減」の物差しを見つけることが、何よりの健康法だと思います。

参考文献 「きょう1日」 五木寛之 著 (徳間書店)

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