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Vol.065 09月 良い遺伝子をオンにする3つの方法


 私たちの身体は約60兆個ともいわれる細胞の集合体です。その中に含まれている「遺伝子」には、生命活動を行なううえでのありとあらゆる情報が書き込まれています。

 今月も、引き続き「遺伝子」についてのお話です。

天才の家系はあるか?

 勉強の良く出来る子や、運動能力が抜群に高い子を見た時に「あら、遺伝かしらね。」と言いますね。自分の子供だったら「お父さんじゃなく、私に似たのよ。」とか、特に大きな声で言うでしょう。逆に少々テストの点数が良くないと「やっぱりお父さんに似たのね。」と、すぐに意見を翻しますね。(笑)

 まあ、気持ちはわからないわけではありませんが、遺伝ということで見た場合「天才の家系」というのはありません。

 ゲーテもモーツァルトも天才と言われましたが、子供達は天才的な活躍をしていません。ただ「○○一家」という、何か得意な事を共有している家系というのはあるようです。これはおそらく、育ってきた環境が影響を与えているためでしょう。幼い頃から、その家族が得意とすることに常に触れていることで、そのことに関係する遺伝子がオンになった可能性が高いと思います。
ということは、何か伸ばしたい長所があったら、関連したレベルの高い情報を常に身近において親しませることで、良い遺伝子をどんどんオンに出来る、ということにもなりますね。

世界のソニーの育て方

 ソニーの創業者である井深大さんに「このように世界的な企業を育てることが出来た秘密は何だったのでしょうか?」と訪ねたところ「玄人じゃなかったことが良かったのだと思います。」という答えが返ってきたそうです。

 「テープレコーダーもトランジスタも、もし深く理屈がわかっていたら、恐ろしくて出来なかった。あとで知ってワーッ、よくも向こう見ずにこんなことをやったものだ、と思いました。」とも仰っています。

 知識があると、新しいことを開発するのに必要な発想を「無理だ、出来るはずがない」とあきらめてしまう。あきらめた途端、可能性のある遺伝子もオンになる機会を失ってしまうのではないでしょうか。

 私たちに備わっている遺伝子の95%はオフの状態にあるそうです。つまり理屈や理論、知識として活用しているのはほんの5%なんですね。「余計なことを知らない方が上手くいく」という井深さんのお話は、知識や理屈ではない残り95%の部分をオンにするヒントでもあります。

 「何となくこう思う」という直感の中にこそ、真理があるように思います。

良い遺伝子をオンにするために

 1985年におこなわれた「科学万博つくば」に1本のトマトが出品されました。通常20個から30個程度実をつける、といわれるトマトですが、出品されたそのトマトには、何と1万数千個の実がなっていたそうです。バイオの力でも、特殊な技術でもない、ただの水耕栽培のトマトに、どうしてこんなにたくさんの実がなったのでしょうか?

 このトマトを育てた野沢重雄さんは「植物は土に根を生やしているから、潜在的な成長力が抑えられているのではないか」と考えて、土から解放することを思いついたそうです。トマトの生命力が、こんなに凄いものだったというのは、本当に素晴らしいことですね。

 私たち人間にとって、子供の頃から周りと比べられたり、行動を制限されたりしながら育つ環境は、トマトの成長を阻害していた土と同じではないでしょうか。私たちの行動を制限している条件をもう一度見直すことで、私たちもたくさんの実をつけることが出来るかもしれません。

 遺伝子研究の第一人者である村上和雄先生は、良い遺伝子をオンにする3つの方法を紹介しています。

1 志を高くもつ 高いものを目指すことで、良い遺伝子が刺激される。
2 感謝して生きる 不平不満はストレスにもつながり悪い遺伝子をオンにしてしまう。感謝の想いは、良い遺伝子を刺激する。
3 プラス発想をする 物事を良い方向に考えることは、さらに良い方向へ意識を向けてくれ、良い遺伝子も刺激される。

 こうして、オフにしている95%の遺伝子をオンにすることで、私たちにも素晴らしい可能性が、たくさん生まれてくるように思います。

参考文献 村上 和雄 著 「生命の暗号」(サンマーク出版)

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