2008年04月
幕内秀夫先生をお招きして「こころとからだの健康セミナー」を開催しました!!
恒例の「こころとからだの健康のセミナー」が、4月23日(水)札幌市で開催され、約140名の皆様にご来場いただきました。今回はベストセラー「粗食のすすめ」などの著者である管理栄養士の幕内秀夫先生をお招きし「病気にならない食べ方」など興味深いテーマでお話しをいただきました。
長年の経験を基にした数々の提言をいただきました
講演の内容を一部ご紹介します。
50年前に「朝ご飯は何を食べましたか?」という質問をすると、変な顔をされたと思います。ご飯と味噌汁に、納豆と漬物、後はせいぜい海苔、焼き魚、卵、と決まっていたからです。でも、今同じ質問をするといろいろな答えが返ってきます。パンやシリアル、フルーツやヨーグルトだけ、という人もいるでしょう。この50年間で、食生活はそれだけ大きく変化したということです。
昔は体調を整えるための食事指導というと「美味いものを食べて寝てなさい」というひと言だけで良かったんです。(笑)でも今同じアドバイスをしたら、糖尿病の人が多くて、たいへんなことになってしまいます。私の書いた「粗食のすすめ」という本も、50年前だったらちっとも売れなかったでしょう。だって皆、粗食だったから。(笑)
もっとも変わったことは、お米を食べる量が半分程度まで減ったことです。その代わり「カタカナ主食」が増えました。この「カタカナ主食」の大半は、油と砂糖が含まれているので、とても食べやすく感じます。でも主食にいつも油と砂糖が入っていたら、体調を崩してしまうのは当たり前でしょう。生活習慣病と呼ばれる現代病が増えたのも、こうした食の変化が大きな原因だと思います。
一生の食生活を左右する食習慣は「つ」がつく年齢までで決まってしまうと考えられています。「ひとつ、ふたつ・・・」と数えて「九つ」までですね。子供の頃にどんな食事をしたかで、その後の長い食生活が方向づけられてしまうわけです。
主食をご飯にするのか、パンにするのかでは、副食(おかず)も大きく変わります。ご飯のおかずには、油や砂糖、そして添加物の心配が比較的少ないものが多いことがおわかりいただけるでしょう。日本人は古くから米を食べてきた民族です。先人たちの智恵の結晶である「お米」の素晴らしさを、ぜひもう一度考えて頂きたいと思います。
ユーモアたっぷりのお話に、皆さん大満足のご様子でした
※同ナンバーVol.30に掲載している「こころとからだの健康タイム」も、併せてご覧ください)
ご来場いただきました皆様、会場関係者の皆様、ゲストの幕内秀夫先生に、あらためて感謝申し上げます。どうもありがとうございました。