Vol.166 2月 両手をすり合わせてから、顔をこすって頭をもむと、内臓が元氣になる
たったの1分で、誰もが健康になれる!
しかも、とても簡単で、よく効く「1分間でできる健康法」を紹介します。
今月の1分間健康法
両手をすり合わせてから、顔をこすって頭をもむと、内臓が元氣になる
〈主な効果〉
内臓全般の調子がよくなる
心身に氣力が漲る 血流がよくなる
〈特にこんな人へオススメ〉
内臓で氣になるところがある
食欲がわかない 目が疲れる・ドライアイ
何となく元氣が出ない・やる氣が出ない
顔色がよくない 高血圧・低血圧
顔はその人のカルテ
「顔はその人のカルテ」とはよく言ったもので、顔には体調がはっきりと現れます。
「顔色がいい」とか「悪い」とか言いますね。(顔そのものではありませんよ)
つまり、顔には内臓の状態が反映されているのです。
では、顔色をよくしたら、内臓も元氣になるのでは…。中国・清の時代にも、そう考えている人がいたのです。
『養生外史(中国篇)』(吉元昭治著・医道の日本社)によれば、清代の『養生随筆』に次のような記述があるそうです。
「朝起きてまず顔を洗うが、そのほか食後、昼寝後、夕方と、いつも習慣にした方が良い。何故かというと顔は五臓が現れる場所だから、何回も洗うことは五臓を元氣づけることになる」
五臓は内臓全般のことなので「顔を刺激すれば、内臓も刺激されて元氣になる」と言っているわけですね。
顔をこすると、内臓が元氣になる
「でも、そんなにしょっちゅうは顔を洗えないでしょう?」
はい、おっしゃるとおりですが、「顔をこする」ことでも同じ効果が得られますのでご安心を。
江戸時代から読み継がれている貝原益軒さんの『養生訓』にも次のような記述があります。
「顔は五臓が現れる場所であるから、髪の生え際から下に数回手でなで下ろすと良い。
こうすることで氣をめぐらし、顔色が良くなる。左右の中指で、鼻の両脇と両耳の付け根を何回もなでるとよい」
顔には、東洋医学でいう経穴(ツボ)がたくさん集まっているので、ただこするだけで広範囲のツボ刺激をしていることになるんですね。また、顔は血流量が多いため、顔をこすることで全身の血行もよくなります。
「顔こすりをおこなうと、全身がポカポカ温かくなる」という声が多いのは、こうした理由からでしょう。
実践!!1分間「顔こすり」健康法
① 両手を10秒ほどすり合わせます。
② 顔全体から首まで、耳も指の間に挟み込むようにして、まんべんなくこすります。
③ そのまま頭もマッサージ。
手のひらで頭を包むようにして、後頭部の髪の生え際も親指でもみます。
顔こすりをおこなう前に、両手をしっかりすり合わせるとさらに効果的。
手にあるたくさんのツボも、すり合わせることで刺激されるからです。
そのまま頭もマッサージすると、よりいっそう効果が高まります。ぜひお試しを!!
参考文献
「医者いらずになる 1分間健康法」帯津良一・鳴海周平著(ワニ・プラス)
健幸エッセイスト 鳴海周平の本
「こころとからだの健幸タイム」10年間の集大成。毎日の生活でできるカンタンな健康法が満載です。
『健康の基本~心と体を健康にするカンタン習慣63』
(1,400円+税)発行:ワニ・プラス
鳴海周平著・帯津良一監修
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(1,400円+税)発行:ワニ・プラス
星澤幸子・鳴海周平著
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『医者いらずになる「1分間健康法」』
(830円+税)発行:ワニ・プラス
帯津良一・鳴海周平著
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『[少食・不食・快食]の時代へ「食のとらわれ」から自由になる方法』
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はせくらみゆき・鳴海周平著