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【vol.53】星澤先生のクッキングれしぴ「食は夢のかけ橋」第17回


hosizawa53

お味噌汁

◎材料(2人分)
●お水・・・・・・・・・・・・・・・・・・カップ3杯
●お味噌・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2杯
●椎茸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2個
●小ねぎ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々
●細切り昆布・・・・・・・・・・・ひとつまみ

1・椎茸を薄切りに、小ねぎを2〜3㎝程に切ります。

2・分量の水に昆布を入れ火にかけます。お湯が沸いたら薄く切った椎茸を入れ、お味噌を溶きます。

3・沸騰する直前で火を止めて器に盛り、小ねぎをあしらって頂きます。
 

白菜の浅漬け

◎材料(2人分)
●白菜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・300g
●生姜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1片
●しそ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5枚
●塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1杯

1・白菜は水にはなしてパリッとさせてから、芯の部分は外して繊維を断つように3〜4㎝の長さで横に切り、繊維に沿って5㎜幅に切ります。生姜は千切りにします。

2・ポリ袋に白菜を入れ、塩をふりかけてしばらく置きます。水が出てきたら、良くもんで水気を切り、生姜を混ぜ合わせて味をなじませます。
 

かぼちゃのごままぶし

◎材料(2人分)
●かぼちゃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200g
●細切り昆布・・・・・・・・・・・ひとつまみ
●白ごま・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ3杯
●水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カップ1杯
●砂糖、しょうゆ・・・・各大さじ1/2杯

1・かぼちゃは大きめに切って鍋に入れ、水と細切り昆布、調味料を入れて柔らかくなるまで煮ます。

2・白ごまは半ずりに擦ります。

3・煮汁ごと盛り付け、ごまをたっぷりとかけて頂きます。
 


日本の賢者の食卓 僧侶編

 
 世界の賢者、美女の食卓に続く3編目は、日本の僧侶の食事にスポットを当ててみましょう。
 精進料理として知られる僧侶の食事は、動物性食品をいっさい使わず、少ない量でも健康を維持できる工夫が凝らされ、厳しく語り継がれてきました。
 その味、技術は見事なもので、これぞ和食!と誇りたくなります。
 数回の宿坊(お寺か隣接するお寺直属の宿)での宿泊体験から、すっかりその食の虜になりました。
 あとどのくらい残っているか分からない人生の、その食事ひとつひとつを更に大切にするため、偉大な先人達に思いを馳せてみましょう。
 

曹洞宗の開祖、道元禅師(1200~1253年)は天皇の血を引く貴族の家に生まれましたが、3歳で父を、8歳で母を亡くし、世の無常を知って仏教を学ぶようになります。14歳で出家、23歳で南宋に修行の旅へ出かけ、28歳で帰国。その後、33歳で興聖寺を、44歳の時には大佛寺(永平寺)を開山しています。 
 53歳で病没しましたが、食への思い入れは深く、寺の料理係りの作法や心構えを説いた「典座教訓」や、食事を頂くときの作法「赴粥飯法」を残しています。
 修行僧は今でも漆の器で、朝は一汁一菜、昼、夜はそれにおかず付きという、実に質素ですが、美味しく見事な料理を食しています。食事は作る方も頂く方も、命をつなぐ大切な修行であるということでしょう。
 
 
弘法大師・空海(774〜835年)は816年に高野山を開山しました。
 15歳で論語、考経、史伝文章を習い、大学に飽きたらず19歳で山林修行。31歳の時に遣唐使として中国へ渡り、2年後に帰国します。その後、43歳の時に高野山を修禅の道場として朝廷より賜り、61歳には「即身成仏」。生きながら仏になられた方です。
 高野山の精進料理は季節感を大切にし、五法(生のまま、煮る、焼く、揚げる、蒸す)、五味(醤油、酢、塩、砂糖、辛)・五色(赤、青、黒、黄、白)を厳しく現代に伝えています。朝は粥、昼は一汁一菜、夕食は「体を養う薬」という観点から皿数も多く出されるそうです。
 正しく食事をするということは、体だけでなく心の形成に大きな影響を与える、と論じられています。
 昔のお寺は寒さで病にかかる僧も多かったようですが、今は随分考慮され、質素で質の高い食事を続けた高僧の平均寿命は、一般人よりずいぶん長くなったようです。食べ過ぎは万病の元であり、摂生は病を治す、ということを、お坊様方は身をもって体現なさっているんですね。


 

プロフィール・星澤クッキングスタジオ 代表取締役 星澤幸子

 料理研究家・北海道南富良野町生まれ。
 札幌テレビ「どさんこワイド」の「奥様ここでもう一品」に出演して24年、毎日生出演して北海道の素材にこだわった簡単な料理を紹介。その数6000品を超える。
 料理の内容とキャスターとのやり取りの面白さが幅広い層に人気。
 日本テレビNG集では毎回「星澤幸子先生編」として全国に紹介され、日本テレビ「鉄腕ダッシュ」ではTOKIOの長瀬智也さんとの共演を果たすなど全国にも活動の幅を広げる。
 宇宙食開発も手がけ、2007年6月1日付で小惑星に星澤幸子の名が「Hoshizawa」として国際天文学連合に登録となる。
 料理コーナーへの出演回数は現在もギネス記録を更新中。
 2009年11月3日「東久邇宮文化褒賞」受賞。
 

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