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【vol.51】星澤先生のクッキングれしぴ「食は夢のかけ橋」第15回


hosizawa51

春キャベツとオリーブのサラダ

◎材料(3~4人分)
●春キャベツ・・・・・・・・・・・・・・・・・300g
●ベビーリーフ・・・・・・・・・・・ひとつかみ
●オリーブ漬け・・・・・・・・・・・・・・・・10粒
●赤、黄ピーマン・・・・・・・・・・・・・・・適量
●塩、コショウ・・・・・・・・・・・・・・・・・少々
●オリーブオイル、酢・・・・各大さじ2杯

1・キャベツは葉を一枚ずつはがしてひと口大にちぎります。

2・ピーマンはごく薄切りに、オリーブは少し厚みをもたせて輪切りにします。

3・材料をサックリ混ぜた上に塩コショウをふります。

4・オリーブオイルと酢をかけ、軽く混ぜていただきます。
 

<ワンポイント> 
キャベツは手でちぎると優しい口当たりになります。また、調味料をあえてから10分程おくと、味が馴染んでいっそう美味しくなりますよ。


世界の英雄の食卓

 世界に功績を残した人たちの食事はどのようなものであったか、ということに興味を持ち調べてみましたら面白いことが分かりました。
 今号から4回シリーズで紹介させて頂きます。
 
 古代ギリシャにおいて、数学者であり、哲学者であり、また人類最古の医者でもあったピタゴラス(BC582〜490)は、その数学理論や輪廻転生についての思想が現代にも大きな影響を与え、西洋医学の父とも言われている偉人です。
 彼のふだんの食事は、蜂蜜とパン、又は煮た野菜と果物。ごく希に魚。そら豆は食べず、過食はせず、酒も酔わない程度としていたそうです。
 当時のギリシャでは、華美な服装に身を包み、皆、肉やお菓子などをほお張り贅を尽くしていましたが、「食」を通して健康への理想があった彼は「肉食は理性的な能力をくもらせる」と言明していました。そのため、周りからは「ピタゴラスのような食事は豚の餌だ」と言われていたそうですが、偉大な発見の数々に加え、60歳で弟子の女性と結婚し、7人の子をもうけたことなどからも、ピタゴラスが、「食」を通して健康の理想を体現していたことがわかります。
 
 同じく古代ギリシャで、絵画にもなって死を惜しまれた賢人ソクラテス(BC469〜399)は「このような暮らし方をしていると、医者の数は足りなくなり、領土もこれでは間に合わず、食料を確保するために互いの土地をめぐり戦争になる」と予知していました。
 穀物をそのまま食べれば賄える人口も、肉を生産するために10倍もの量が必要になるのですから、その不合理さを見抜いていたのでしょう。
 
 クレオパトラの恋人であり、ローマ帝国の礎を築いた英雄シーザー(BC102〜44)もまた簡素な食事を好み、お酒は一滴も飲まず、戦争に勝利すると部下たちには褒美と名誉を十分に与えましたが、どんなに富が集まろうと自分は贅沢や快楽を貪ることはしなかったようです。

 インド独立の父ガンジー(1869〜1948)もしかり。「自己抑制」の中で、精神と肉体は不即不離なものだから、肉体を抑制することで精神を高めることは可能である、と説いています。
 
 現代は稀にみる飽食の時代ですが、人間は穀菜食動物であることを認識して、ふだんの食事に気配りすることが、心身を健康にし、その結果、人生を充実させてくれるのだと思います。
 贅沢に溺れず、食欲と上手に付き合うのは、紀元前から続く「恵まれた人間」になるためのテーマなのかもしれません。


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