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【vol.49】鳴海周平の全国ぶらり旅|山形・出羽三山編


burari49

 今年の年明けすぐに、小さな新聞記事が目に止まりました。
『出羽三山の礎を築かれた蜂子皇子の御尊像を明治以降初公開』
「・・・蜂子皇子?どこかで聞いたような名前だな・・・」
 それもそのはず、弊社エヌ・ピュア創業は、今も看板商品である健康食品「蜂っ子」から始まったのです。蜂っ子と蜂子・・・これは、何かのご縁かも!
 ということで、今回のぶらり旅は山形県の出羽三山を訪ねました。
  
 明治以降初となる御開扉は今年の4月29日から10月31日までとのこと。
「10月までに時間ができたら、ご挨拶に行って来ようかなぁ。」
 そう思いながらも、初夏を迎える頃にはスケジュールが立て込み始めたこともあり、出羽三山行きは半ばあきらめかけていました。
 ところがそんな時、異業種交流会で回転寿司の4人がけボックス席に座り合わせた3人全員が、出羽三山のある山形県出身であることが判明。お互い、その場で同郷であることがわかったらしく、「鳴海さん以外は、全員山形県出身だね!」と盛り上がっていたのですが、その背後には、ひしひしと蜂子皇子の氣配が・・・。
「あらら、これはやっぱり呼ばれてるのかな。」
 
 さらに数日後の食事会。
 20名ほどの参加者で盛り上がっている最中、隣に座っていた女性と話していると・・・
「私、数年前に富良野へ移住して来たんです。山形の出羽三山の近くから。」
 
 これは、行くしかないでしょ(笑)。
 そして、だめ押しは東京在住の友人・中村正さんからの電話でした。
「知り合いで、鳴海さんの商品を扱いたい、っていう女性がいるんだけど、こんど東京に来られる時にでも紹介しますね。」
「ありがとうございます。でも、東京はしばらく行く予定がないんですよ。近々、山形には行くんですけどね。」
「えっ!その人、山形の人なんですよ。もしかしたら実家に帰ってるタイミングかもしれないから、ちょっと訊いてみますね。」
 そして数日後。
「その方、毎年出羽三山の神子修行に参加していて、今年は9月9日に修行が終わって山から出るそうですよ。鳴海さんはどんなスケジュール?」
「・・・じつは、9月9日満月の日で、すでに飛行機とホテルを予約しています。」
 電話での会話ながら、まるで顔を見合わせているかのように驚き合う2人(笑)。
 蜂子皇子の導きにより、出羽三山への旅はこうして始まったのです。
 
「初めまして・・・、って感じじゃないですね( 笑)。それにしても、いらっしゃった日がちょうど修行おさめの日とは、まさに蜂子皇子様のお導きで
しょう。しかも、今日は9月9日の満月!会う前から、とってもご縁が深い方だと感じていました。」
 4日間におよぶ神子修行を終え、下山したばかりの漆山美行さん。東京の中村正さんから紹介いただいた「山形の女性」です。
「いまから30年ほど前、母の友人であるヨガの先生と出会ったことがきっかけで、女人禁制だった羽黒山での修行が解禁された22年前から、毎年欠かさず神子修行に参加しています。私も、蜂子皇子様とはただならぬご縁を感じているんです。」
 
 蜂子皇子は今から1400年ほど前、崇峻天皇の皇子として奈良で生まれました。
 なに不自由無く育った皇子でしたが、蘇我氏と物部氏の2大豪族の対立から状況は一変。父の崇峻天皇が蘇我氏によって暗殺され、追っ手が皇子にも迫ってくることは容易に想像できました。従兄弟の聖徳太子から「全国をまわったときに、地面から観音様がわき出た霊山が出羽の地にあります。そこへ向かってはどうでしょう。」と勧められた皇子は、厳しい冬の寒さの中、丹後の由良から出羽の地へ向けて旅立ちます。
 越前(福井県)、越後(新潟県)、佐渡ヶ島を経て、出羽国に到着した時、季節はすでに春を迎えていました。
「蜂子皇子様は、到着した海岸から仙人や八咫烏などに導かれて、ここ出羽の地へ辿り着いたそうです。そして、聖徳太子が言っていた「光る観音様」と出会い、八咫烏に姿を変えた神様の導きによって羽黒山、月山、湯殿山という3つの山(出羽三山)を開きました。この地で多くの人々の悩み、苦しみを救った蜂子皇子様の功徳は、1400年が経ったいまもたくさんの参拝者に恩恵を与え続けているんです。」
 
 ご縁をいただいて赴いた地のエネルギーと交流するとき、さまざまなメッセージが浮かんでくることがあります。出羽三山で感じたのは「元の場所」というキーワードでした。
「もしかしたら、元羽黒のことかもしれません。じつは、そこに蜂子皇子様の本当のお墓があると云われているんです。でも、以前行ったときにはその場所がわからなくて、けっきょくまだお参りできていないんですよ。」
 翌朝、だいたいの目星をつけて現地へ向かった私たちは、行く先々で出会う地元の方々の親切な案内で、すんなりと目的の地へたどり着くことができました。
 皇野という地にある蜂子皇子の墓と云われている辺りに立って2人でお祈りを捧げていると、ビジョンの中にきれいな菱形が現れました。四つ角にはそれぞれ光の輪がまわっています。次に現れたのは「大」の字のように5方向へ伸びるマーク、そして「水」の字のように6方向へ伸びるマークへと変わり、そこからさらに「米」の字のように8方向へ伸びるマークが現れたとき、この地のエネルギー調整が無事完了したことが伝わってきました。蜂子皇子と思われる清らかで力強い波動が、辺り一帯を包み込んでいます。
「何十年も住んでいて、初めてお参りすることができました。なんだか、とっても清々しい氣持ちです!地元の人と来てもわからなかったのに、北海道の人と一緒にお参りできるなんて、本当に不思議ですね(笑)。どうもありがとうございました。」
「私のほうこそ、毎年神子修行をされている美行さんとご一緒できて本当に光栄です。これも蜂子皇子のお導きですね。」
  
 今秋から故郷の出羽三山で、この地の魅力を伝えられる「魂の根源に触れるような場」をつくりたいという漆山美行さん。自然そのものを神仏とする訓えには、国境も宗教の違いも関係ありません。すべての人が自らのからだとこころで自然(神)を感じることができる出羽の地でのご活躍を、こころよりお祈りしています。

 

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