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Vol.104 12月 「ツボ」を刺激して氣の流れを良くする


 早いもので今年も残すところ、あとひと月となりました。体調をしっかり整えて、楽しい年末年始を迎えたいものですね。

 今月も引き続き※「未病」にアプローチする方法を紹介したいと思います。

※ 未病 ・・・ 東洋医学の思想。「何となく・・・」といった感じで、身体の不調が感じられる段階。この段階で適切な対処が出来ると、大きな病気にかかるリスクはぐんと減り、健康的な毎日を送ることが可能になります。

即効性があって副作用がほとんどない「ツボ刺激」

 東洋医学では、生命の源を「気(生命エネルギー)」と考えています。

 「気」は、経絡(けいらく)という道を通って全身を流れていて、その要点となる箇所が「ツボ」と言われるところです。電車のレール(通り道)が経絡で、駅がツボというイメージですね。

 気は全身をくまなく回っているので、どこか不調な箇所があると関係の深いツボにコリや痛みといった反応が現れます。このツボを刺激すると、滞っていた気の流れが改善され、症状が軽くなっていきます。

 「痛いほど効く」と思い込んで、涙を流しながら(そこまではしないですか・・・)ツボを刺激している人もいますが、強ければ良いというものではありません。押し方のコツは「指の腹をツボにあてて、ゆっくりと力を入れていき、ゆっくりと離す」こと。3秒間押して3秒間離す、を10回ほど繰り返す程度が良いとされています。そして加減は「痛気持ちいい」程度。涙を流してまでやる必要はありません(笑)。

「ツボ」講座

 応用性の高い「名穴(めいけつ)」と呼ばるツボをいくつか紹介しましょう。

 主に首から上の痛みやコリなどに効く「合谷(ごうこく)」 ~ 手の甲側の親指と人差し指の間。もう片方の親指と人差し指で上下から挟み込むようにし、指の腹で強めに押しもみます。

 主に下半身の疲れや消化器に効く「足三里(あしさんり)」 ~ すねの骨の外側で膝のすぐ下。指の腹で、気持ちがよくなるまで押しもみます。

 ストレスなどに効く「百会(ひゃくえ)」 ~ 両耳の上端を結ぶ線と、鼻筋から眉間を結んだ延長線が交わるところ(頭頂部)。ボールペンなどでゆっくり刺激します。(くれぐれもボールペンの芯は出さないように・・・)

※ 妊娠さんは、専門家に相談されてから行うことをお薦めします。

ちょっと痛いけど、効果バツグンの「青竹踏み」

 前述の「ツボ」にも大いに関係があるのが、日本に古くから伝わる「青竹踏み」。

 「第2の心臓」とも言われる足の裏を刺激することで、全身の気の流れを良くする効果があります。

 ツボは経絡上の「点」を刺激しますが、青竹踏みではたくさんのツボがある足の裏を「面」で刺激するため、細かいツボの位置がわからなくても気軽に行うことができます。

 ちなみに踏むものは必ずしも「青い竹」にこだわらなくても大丈夫。プラスチックやゴムで出来ている凹凸のついたものも市販されているので、自分に合ったもの(気持ちが良いもの)を見つけてください。

 毎日寝る前に5分間くらい行うと、心身をリラックスさせてくれる副交感神経に働きかけてくれるので、眠りの質も良くなるそうです。(あまりハードに踏み過ぎると痛くて眠れないかもしれません(笑)。ほどほどにおこないましょう!)

「青竹踏み」講座

 血液やリンパの流れを良くして、新陳代謝を促してくれる「青竹踏み」。効果的な踏み方を紹介します。

 両足の土踏まずを中心に、ゆっくりと足踏みをするように行います。

 1回につき5分程度を目安とします。但し体調が良くない時や、満腹時、熱がある時などは避けましょう。

 慣れないうちは壁などに手をついて身体を支えてもOK。無理をせずに椅子に座って踏んでも問題ありません。

「未病にきくワザ」で、楽しい年末年始をお迎えください。

参考文献 「未病にきく15のワザ」 未病にきくワザ取材チーム 編
(JAF MATE社)

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