Vol.024 04月 「こころ」が「からだ」を動かしている
「健康のための心がけ」ということで約1年間お話しをさせていただきましたが、いよいよ最後となりました。
今回は「言葉のチカラ」についておはなしします。
たいせつなことは「耳から入る」?
私たちがふだん何気なく口にしている言葉は全て耳から入り込みます。(フィードバックといいますね。)さらに周りの人たちの耳にも入り込み、あなたを取り囲む環境を着々と創りあげていきます。
「何かついてないなぁ」という人も「自分は運がいい!」という人も、もともとは口から出る「言葉」と、その基になる「想い」がそうさせているんですね。
つまり今おかれている環境は、あなたの想いや口から出た言葉が、創っているんです。
聖書にもある「言葉」のチカラ
言葉というのは、どの宗教においてもとても重要な意味をもっていると書かれています。日本では昔から「言霊(ことだま)」といって言葉にはとても大きなチカラがあるといわれてきました。
聖書には「口から入るもの汝を汚さず、むしろ口より出る言葉が汝を汚す」と書かれています。こころの状態が良ければ、食べるものは体内で必要な形に替えられるのでさほど気を配らなくても大丈夫、でも言葉は自然に耳からも入ってくるし環境そのものを創りあげてしまうんだ、ということを言っているのだと思います。
あなたの口ぐせは?
こんなに大事な言葉なのに、ふだん私たちはあまり気を使っていないのではないでしょうか?会社から帰ってきて「あー、今日もクタクタだぁ。疲れた、疲れた。」なんて言ってませんか?これじゃぁ余計疲れますよ。そしてその言葉を聴いた奥さんも疲れてしまいますよね。
出かける時は「今日もいい1日になりそうだ!」帰ってきたら「いやー今日もバリバリ働いて気持ちがいいよ!」というひと言の習慣、ぜひつけていただきたいですね。
「こころ」が「からだ」を動かしている
「人間の場合、心の持ち方いかんが環境になってくるんですね。幸福であることも、健康であることも、すべて心から出発しているんです。環境が絶対にいいからといっても、環境と個体の生命とは相互作用をしていますから、心の持ち方によって、この環境がいいと解釈すれば、それはいい環境としてとらえます。環境の良否に絶対性は一つもないわけです。」
これはハイポニカ農法を開発した野沢重雄さんの言葉です。
この「こころの作用」が言葉として口から出てくると同時に、口から出る言葉が「こころに作用する」ことにもなります。
言葉の使い方で、こころに良い影響を及ぼすことが出来れば、あなたを取り巻く環境はきっと良い方向に変わり始めます。
明るく楽しい毎日のために、まずは身近な「口ぐせ」から見つめ直してみませんか?