【vol.83】星澤先生のクッキングれしぴ「食は夢のかけ橋」第47回

焼きうどん 2人分

●茹でうどん･･･････････････２玉
●豚コマ肉････････････１５０g
●しょうゆ、酒････････････各少々
●玉ネギ･････････････････小１個
●生シイタケ･･･････････････２枚
●ニンジン･･･････････････３０g
●ピーマン･････････････････１個
●湯･･･････････････････････適量
●油、塩･･････････････････各少々
●焼油･･･････････････大さじ１杯
●水･･･････････････････････少々

調味料（調味料調整）

●しょうゆ・ウスターソース
　･････････････････各大さじ１杯
●塩･･････････････小さじ１/４杯

① 豚肉は一口大に切り、酒としょうゆをまぶしておきます。玉ネギは1㎝幅に、生シイタケは5㎜幅、ニンジンは薄い短冊に、ピーマンは半分に切って種を取り千切りにします。調味料は合わせておきます。

② フライパンに湯を少し沸かして塩、油を少々入れ、ニンジン、玉ネギ、生シイタケ、ピーマンの順に入れて、色鮮やかになったら直ぐに湯切りします。

③ フライパンに油を熱して、豚肉を炒め火が通ったら、うどんと水少々を入れてほぐしながら焼き、野菜を戻します。調味料を加え、炒め合わせて器に盛り付けます。

バスケットへの憧れ「スラムダンク」

　スラムダンクとはバスケットボールのゴールネット上から激しくたたき込んでシュートする事をいうのだそうです。特別大きな選手がシュートの後ゴールネットにぶら下がり体重を支えるその雄々しさには目を見張るものがあります。
　先日漫画でスラムダンクを観ました。荒削りな線で描かれるストーリーは、その激しいバスケットの内容と、若い青年達の凸凹な性格や行動にマッチしていて、もの凄い躍動感です。そして一筆書きのようなホッとする息抜きの場面を上手に取り入れていて、見ている者を飽きさせず、疲れさせずに実に上手にできていて、ついつい夜更かしをしてしまいました。
　私自身バスケットが大好きで、地元のチームを応援していますし、学生時代はスポーツ親善大会に出て、10本ある指9本を突き指したという武勇伝も持っています。
　漫画スラムダンクが連載された1990年当時、日本人にアメリカバスケット界の頂点NBAで活躍する日本人選手が出てくるなんて原作者の井上雄彦さんは夢にも思っていなかったようで、NBA八村塁選手と対談した時に、井上さん自身が『マンガみたい』と話したそうです。
　そのトップ選手達はどの様な食事をしているかというと、チームで栄養士を抱えて食事作りや栄養相談もされているようです。
　1日前はご飯やみそ汁、果物やデザートも食べる普通の食事で、試合当日はご飯、味噌汁、スパゲッティー、カステラやパン等、またビタミン摂取のためフルーツもある様です。
　漫画スラムダンクの舞台、湘北高校バスケ部を全国大会に導く名将安西先生の存在も欠かす事はできません。まるでゆるキャラのような見た目の先生ですが『最後まで希望を捨てちゃいかん、諦めたらそこで試合終了だよ』や『下手くその上級者への道のりは、己が下手さを知りて一歩目』などの名言で選手達を導いていきます。上手いか下手かだけを描いたものではなく、そういった教育的側面も相まった奥行きのある作品だからこそ、この作品が時を経ても人の胸を打つのでしょう。
　作品の中で湘北バスケ部が追試を受けるために勉強していた時、ヒロインの晴子さんが焼きうどんを作ってくれるというカットが出て来ました。私はヒロインとは言えませんが、夢中で頑張る人の心にも届くような、愛情焼きうどんを、心を込めて作らせて頂きました。

プロフィール・星澤クッキングスタジオ　代表取締役　星澤幸子

　料理研究家・北海道南富良野町生まれ。
　札幌テレビ「どさんこワイド」料理コーナーへの生出演は1991年の
番組開始から32年、7700回を達成。料理の内容とキャスターとのやり取りの
面白さが幅広い層から人気を集めている。
　日本テレビNG集では毎回「星澤幸子先生編」として全国に紹介され、
有吉弘行さん司会の「有吉反省会」や、ｚiｐのご当地有名人に出演を
果たすなど全国にも活躍の幅を広げる。
　2009年「東久邇宮文化褒賞」、翌年には「北海道食育推進優良活動表彰」
を受賞。
　2015年イタリア・ミラノでの食の世界万博において料理講師も務める。
　料理コーナーへの生出演回数は現在もギネス記録を更新中。