【vol.81】星澤先生のクッキングれしぴ「食は夢のかけ橋」第45回
きのこのお酢でサッパリスパゲティ 2人分
●豚ひき肉･････････････２００ｇ
●玉ねぎ･･･････････････････１個
●ニンニク･････････････････２片
●しめじ･･･････････････１パック
●米油･････････････大さじ１杯
●トマト缶･････････････････１缶
●トマトケチャップ･大さじ４杯
●ウスターソース･･･大さじ２杯
●しょう油･････････大さじ１杯
●塩････････････小さじ１/２杯
●コショウ･･･････････････少々
●酢･････････････････大さじ３杯
●スパゲティ･･･････････１６０ｇ
●塩･････････････････････適量
●粉チーズ・イタリアンパセリ
【付け合わせ野菜】
●ブロッコリー・ピクルス等
･･･････････････････････各適量
① 玉ねぎはみじん切り、ニンニクは潰して小口切りにし、しめじは石づきを取ってほぐします。
② 鍋に米油を熱してニンニクを炒め、香りが立ったら玉ねぎを加えてフタをして蒸し煮します。しんなりしたらひき肉を入れてほぐすように炒め、焼き色がついてきたらしめじを加えます。
③ 材料に火が通ったら、トマト缶と酢以外の調味料を加えて中火で10分程、煮詰めるように炒めます。
④ 仕上げに酢を加えてひと煮たちさせ、茹で上げたスパゲティにかけて、粉チーズとイタリアンパセリをあしらいます。
永遠のマドンナ オードリー・ヘプバーン
オードリーの映画は繰り返し何度も観ています。観るたびに視点が変わり、飽きることがありません。細部までの配慮とセンス。何と言っても演技力が独特でいて自然、心身のバランスがとれた美しさにあるのかもしれません。
『ティファニーで朝食を』では純粋さをアピールしながら、演じている内容は実に大胆で浮世離れしていて、親の視点からすると容認しがたいこともあるのに、どこか許してしまうおてんば娘を熱演しています。
名場面のティファニーの店の前で、朝帰りの若き娘がクロワッサンをかじり、珈琲を飲んでいるわけで……当時としては破天荒、しかし美しいのですよ！こぼさずにコーヒーを袋から出す演技、何度練習された事でしょう。
『マイフェアレディー』では、じゃじゃ馬が女性として見事に変身します。この名作も私世代の女性のあこがれの最たるものです。美しい体がドレスをより美しく、彼女をよりエレガントに表現して見事です。
オードリーの映画の特徴の一つはファッション。「アメリカの女性がカウンセラーに依存する様に、私はジバンシーに依存しているの」と言わしめるユベールド・ジバンシーとのセンスの共演も見所の一つです。初めての映画出演でバレーシューズを制作して貰ってから、一生サルバドーレ・フェラガモの靴を愛用したようです。その大きさ26㎝、ちょっと大きいけど細くてエレガントなこと。
60歳最後の映画『オールウェイズ』では重ねた年輪を隠すことなく自然体の大人の彼女が居ました。
晩年はユニセフ大使として活躍されていましたが、愛する人と息子に見守られながら、レマン湖のほとりの小さな村の片隅に静かに眠っておいでです。自分の人生に大いに影響を与えてくれたオードリー。ローマ・スペイン広場の彼女が腰かけた場所で撮った写真は、今でも大事にしています。
穀物を多く摂り、肉はあまり食べず色々な物を少しずつ食べ、ダイエットはしたことがなかった様です。「母はイタリア料理とパスタが大好きでした」と息子さん。得意料理はスパゲティポモドーロだったと読みました。敬意を表し私のきのこ入りのポモドーロを作って偲びたいと思います。
「一番好きな事は笑うこと。人として最も大切な事じゃないかしら」の名言を心に刻んで。
プロフィール・星澤クッキングスタジオ 代表取締役 星澤幸子
料理研究家・北海道南富良野町生まれ。
札幌テレビ「どさんこワイド」料理コーナーへの生出演は1991年の
番組開始から32年、7600回を達成。料理の内容とキャスターとのやり取りの
面白さが幅広い層から人気を集めている。
日本テレビNG集では毎回「星澤幸子先生編」として全国に紹介され、
有吉弘行さん司会の「有吉反省会」や、ｚiｐのご当地有名人に出演を
果たすなど全国にも活躍の幅を広げる。
2009年「東久邇宮文化褒賞」、翌年には「北海道食育推進優良活動表彰」
を受賞。
2015年イタリア・ミラノでの食の世界万博において料理講師も務める。
料理コーナーへの生出演回数は現在もギネス記録を更新中。
