【vol.80】こころとからだの健幸タイム|ゲスト はせくら みゆきさん 前編
「ぶんぶん通信」に素敵な表紙デザインをご提供いただいているはせくらみゆきさん。画家・作家として「生きる喜び」をあらわすアートを発表しながら、科学や経済、教育など幅広い分野でも活躍を続けるミラクルアーティストでもあります。
前編となる今回は「新しい時代」や「こころとからだを調えるコツ」などについてお話を伺いました。
鳴海周平(以下、鳴海)
いつも素敵な作品をありがとうございます。
みゆきさんの作品は「みているだけで癒される」と、たくさんの皆さまから嬉しいお声をいただいています。
今日は、同じ北海道出身でありながら「在日宇宙人」とも呼ばれているみゆきさんに(笑)宇宙人視点からのお話を聴かせていただけたらと思っています。
はせくらみゆきさん(以下、はせくら)
ありがとうございます。では、地球語に翻訳してお伝えしますね(笑)
鳴海 2010年に「ぶんぶん通信」の表紙デザインをお願いしてから、みゆきさんとは年に何度か食事や旅などをご一緒いただいていますが、話題はいつも「世のなかの価値観がますます大きく変わってきたねぇ」という会話からはじまりますね。
とくに、ここ数年の変わりようはとても大きいものだと感じています。
はせくら 令和になってからの変化は、とくに顕著ですよね。
じつは、この変化は宇宙のプログラムのようなもので、西洋占星術では「風の時代」の到来として予見されていたんです。令和2(2020)年の冬至が、その時代のはじまりとされています。
「風の時代」の到来がもたらす変化
はせくら 社会意識をリードする「木星」と、時代のルールをつくる「土星」が同じ星座に入ることで強いエネルギーが形成されて、社会に大きな影響をもたらすといわれます。
この「グレートコンジャクション」と呼ばれる現象が、約240年ぶりに「地(土)」を象徴する星座の場から「風」を象徴する星座の宮で起きました。これは、いまの時代を生きている全人類にとって、はじめてとなる体験です。
鳴海 「地(土)の時代」のはじまりに起きたといわれる産業革命が、現代の資本主義という価値観の基になっていることを考えると、「風の時代」のはじまりにも、これからの時代を象徴するような大きな変化があって当然ということになりますか。
はせくら ここ数年の大きな変わりようは、まさしくそういうことでしょうね。
これまでに経験したことがないようなできごとが続くと「ああ、大変」と思ってしまうかもしれませんが、それだけ世のなかが「大」きく「変」わっているということ。
わざわざ、このタイミングをめがけて地球での生活を選んだ私たちの「いのち(魂)」は、きっとこころの奥のほうで、この変化を大歓迎しているに違いありません。
鳴海 たしかに、ここ数年でまわりの人たちの価値観が大きく変わったと感じます。
たとえば「いい家に住んで、いい車に乗って、高級料理を食べて」といったことよりも、快適さや身軽さを優先して、からだが喜ぶシンプルな食べものを選ぶ人がとても多くなりました。
はせくら まさに「風の時代」の特徴ですね。
家や車といった「物質=目にみえるもの」から、心地よさや情報、体験など「目にみえないもの」へと価値観が移っている。
所有から共有(シェアリング)、蓄積から循環やミニマリストへ、仕事の形態では組織(会社)から個人(フリーランス)へというのも時代の流れでしょう。
コロナの本質には太陽意識がある
鳴海 風の時代がはじまったとされる2020年にあらわれた「コロナウィルス」も、世界のありようを大きく変えた要因のひとつですね。
はせくら 当時、私はイタリアのフィレンツェに美術留学していたのですが、2020年2月に突然「戻りなさい、いますぐに」という内なる叡智(直観)からの声が聞こえました。
そして、翌日の夕方には荷物をすべてまとめて部屋をひきはらうという自分でも驚くほどの早業で、日本へと帰国していたんです。そのときに「これはパンデミックになって、世界が大きく変わるきっかけになるんだろうな」と直覚しました。
鳴海 ちょうどその前年の秋に、みゆきさんを訪ねてフィレンツェへ遊びに行きましたね。とても美しくて、街全体が美術館のようでした。
異国の地で、久しぶりに再会した第一声が「なるみん、お金貸して!」だったことが、いちばん印象に残っていますが(笑)
はせくら きゃー、その話だけは(笑)
現地では防犯上、ほぼ現金を持ち歩いていないんですが、あのときは電車の精算時にちょっとしたトラブルがあって、急遽50ユーロ必要になっちゃったんです。家に戻ってお金を持ってくるには時間がないし……。
鳴海 僕も現金は持ち歩かないようにしていたんですが、なぜかその日の朝に50ユーロだけポケットに入れていました。
はせくら 「もうすぐ友人が来るので!」と言って、一緒に待っていてもらった車掌さんや警察官も、すぐにピッタリの金額がポケットから出てきたので「アメージング!」と叫んでいましたね(笑)
鳴海 僕はなにが起きているのか、よくわかっていませんでしたが、とりあえず一緒に叫んでおきました(笑)
それにしても、治安があまりよくないと言われている駅で、待ち合わせの時間まで警察が護衛してくれていたというのは、さすが「ミラクル」アーティスト!(笑)
あれからほどなく、世界が一変するような事態になったんでしたね。
はせくら 本当に、あっという間に変わってしまった感じです。
この大きな変容をもたらすきっかけとなったコロナウィルスですが、意識のコミュニケーションを通じてわかったのは、どうやら彼ら(コロナウィルス)は「人類の意識を引き上げるために」やってきたようなんです。
「でも、亡くなる方もいるんだよ」と言ったら「それは、生物学的な死でしょ?肉体を脱いでも魂が永遠だってことは、君も知ってるじゃない」と言われてしまいました。「経済がストップしたり、社会が疲弊したりしていることは?」と尋ねると「僕たちがいなかった世界って、そんなによかった?昆虫や動物、植物たち、土や海や空の氣持ちにまで耳を傾けたことはあった?地球は元氣になったんじゃない?」というこたえがかえってきて、ハッとさせられました。
そして彼らの本質が「太陽意識」という「愛」のエネルギーであることも教えてくれたんです。
「コロナ」という名前がつけられたのも、こうした意義を暗喩しているようですよね。
鳴海 コロナについては、僕も2020年2月に京都へ行ったときに感じるものがありました。
以前、みゆきさんとご一緒した広隆寺の弥勒菩薩像のことが、ふと頭をよぎって「3 6 9 =5 6 7 」というイメージが浮かんだんです。
369は「みろく」と読めますが、どうして567と一致するのか?
そう思ったら、出口王仁三郎さんという方が「567」と書いて「みろく」と読んでいたことを思い出しました。みろく(567)の世があらわれるとき、数霊として示されるサインだとしたら、567は「ころな」とも読めるわけです。
弥勒菩薩は「お釈迦様が入滅してから56億7000万年後にあらわれる」といわれていることも関係しているのかな、なんてことを考えながら北海道へ戻ったら、その日の新聞にこんな記事が載っていました。
「ウィルスの一部は、宿主との共生にとどまらず、その宿主の進化も促す」
これは、イギリスの進化生物学者フランク・ライアンさんが著書『破壊する創造者』で述べている言葉だそうで、京都で感じたことを裏付けてくれているように思いました。
このウィルスがもつ「共生」や「進化」といった方向性に波長を合わせるのであれば、恐れや不安、闘いといった感情は、少ないにこしたことはないのかもしれませんね。
はせくら 近代科学の礎をつくったアイザック・ニュートンが、後世に残る大発見を次々と発表した「奇跡の18か月」も、ペストが大流行していた時期だったそうです。また芸術の分野でも、再生・復活を意味する文化の一大運動「ルネサンス」が勃興しました。
コロナウィルスが「新しい価値観(みろくの世)」へと導くためにあらわれてくれた存在だと思えば、世のなかの状況もまた違った側面から眺めることができそうですね。
あ、そうそう!そういえば、コロナさんと意識のコミュニケーションをとっている最中に、ずっと別画面で流れていたシーンがあったことを思い出しました。
それは『古事記』の上つ巻にある「国生み」のシーンで、いざなぎといざなみが、力を合わせて「あまのぬぼこ」をかきまわしているところです。このとき唱えていた「こをろ、こをろ」という繰り返し言葉が「こーろ、コーロ、コーロナ」に聞こえてきて、その瞬間にこころの奥のパズルピースがカチッとはまったように感じたんです。
そのときにも、やはり「いま起こっていることも、すべて神の経綸-天のみこころのうちにあることなんだな」と思いました。
鳴海 こーろ、コーロ、コーロナ!
宇宙のプログラムという観点からも、地球全体が「進化=神化」する「新たな国生み」のフェーズに入っているのかもしれませんね。
こころとからだ(地球服)を調える
はせくら 地球がそうした大きな変わりめにある現在、私たちにできることのひとつに「からだとこころ(地球服)」を快適に保つことがあると思います。
からだは「内なる叡智」という神さまが宿っているお社なので、今生でお借りしている地球服をたいせつに扱って、健やかで朗らかに暮らすというのは、とてもたいせつなことだと思うんですね。
じつはわたくし、けっこうな健康オタクでして(笑)昔からこころとからだを調える方法についてリサーチと実践を繰り返してきたんです。
その結果わかったのは、よい食事をとって、よく眠り、適度に運動するという「あたりまえ」を実践することでした。
鳴海 「よい食事」については、みゆきさんと『〔小食・不食・快食〕の時代へ』という本を一緒に上梓させていただきましたね。僕は小食でも不食でもないので「なるミシュラん」として、快食だけを担当しましたが(笑)
はせくら 「美味しい!」という感性は、からだが喜んでいるなによりのサインですものね。他にも「自然の摂理になるべく近いものをいただくことが、からだの喜ぶ食になる」ということや「免疫の大半をつかさどる腸は発酵食品によって元氣になる」ことなども本のなかで紹介させてもらいました。
我が家では昔、冷蔵庫に「添加物一覧表」を貼っていたので「虫はコロッと、人はジワーッとやられるんだよ」という私のセリフと一緒に、子どもたちもいつの間にか添加物の名前を憶えていたようで、ある日、お友だちの家へ遊びに行って、おやつに出たカラービーンズをみながら「虫はコロッと……」と唱え始めたときは、さすがに焦りました(笑)でもいまは、添加物などについても「過度に氣にしすぎる必要はない」と、ゆる~く考えています。意識の力は、物理的な法則を凌駕しますから。
鳴海 食にかぎらず、なるべくゆる~く考えたほうが、なにかとラクですよね。
「ラク」に感じるということは、宇宙の法則や自然界の摂理にかなっていることだと思うので「氣にしすぎない程度に氣にする」くらいのゆるさが、よさそうです。
(からだによい食についての詳細は『〔小食・不食・快食〕の時代へ』(ワニ・プラス)をご参照ください)
はせくら 「適度な運動」について、ふだんこころがけてるのは、歯磨きやドライヤーをかけながらスクワットをしたり、エレベーターやエスカレーターがあってもなるべく歩くようにしたりといった無理なく続けられることです。朝と夜にストレッチやマッサージでからだをほぐすことも日課になっています。「睡眠」については、美肌ホルモンが夜10時から2時までの間に出るということなので、なるべく日付けをまたがずに、その日のうちに寝るようにしていることくらいでしょうか。
鳴海 「その日のうちに寝る」というのは、僕もなるべくこころがけているところです。もちろん、美肌のために(笑)
食も運動も睡眠も、無理のない範囲で「ほどほどに氣をつける」くらいがちょうどいいのかもしれませんね。
次号では「地球生活を快適に過ごすコツ」などについて、さまざまなエピソードと共にご紹介します。
どうぞお楽しみに!!
プロフィール
はせくら みゆきさん
画家・作家。芸術や科学、ファッション、経済まで、ジャンルに
とらわれない幅広い活動を通じて、生きる喜びをアートや文であらわす
「ミラクルアーティスト」。
日本を代表する美術家の一人として、国内外で活躍している。
2017年には国際平和褒章を受賞。
主な著書に『パラダイムシフトを超えて』(徳間書店)
『一寸先は光です』(青林堂)他多数。
一般社団法人あけのうた雅楽振興会代表理事。
英国王立美術家協会名誉会員。