【vol.78】おすぎの名画のすゝめ 総集編(最終回)生涯で観ておきたい名画10選+1
こんにちは。おすぎです。
2006年に鳴海さんとご縁をいただいてから、早16年。今年喜寿を迎えるにあたって、ここ数年で少しずつお仕事を減らしてきてたんだけど、このたび最後のお仕事として続けていた「ぶんぶん通信」の連載も、ひとまず終了とさせていただくことにしました。
私が選んだ大好きな作品ばかりを、これまでに約130本も紹介させてもらえたことは、ひとえに読者の皆さまと、鳴海さんとのご縁のおかげです。
どうもありがとうございます。
今回は総集編として、おすぎ厳選「生涯で観ておきたい名画10選+1」を紹介します!
①「天井桟敷の人々」
道化師が女優に恋をする物語。世界中の映画評論家やジャーナリストたちも絶賛する名作です。
②「ベン・ハー」
アカデミー賞11部門を獲得。6年半の歳月と巨費をかけて作成されただけあって、迫力もスケールも満点です!
③「アラビアのロレンス」
4時間を越す大作なのに、まったく飽きさせません。広大な砂漠や地平線の彼方にゆらめく蜃氣楼といった景色も素晴らしい!
④「エクソシスト」
ある家の娘の身に起こる想像を絶する出来事の数々と、それに真っ向から挑むエクソシスト(悪魔払い)との壮絶な戦い。何度観てもワクワクします。
⑤「ローマの休日」
王女と新聞記者の、まるでおとぎ話のような恋愛物語。120回以上観た大好きな映画で、そのおかげでローマでは道に迷わずにすみました(笑)
⑥「フィールド・オブ・ドリームス」
内容としては、かなりスピリチュアルなんだけど、まったく違和感がなくて、只々感動させてくれます。とても想い出深い作品でもあります。
⑦「冒険者たち」
海底に沈んだ財宝探しから、一攫千金を狙うという男女3人の物語。人氣絶頂のアラン・ドロン主演作品です。
⑧「アマデウス」
天才モーツァルトの生涯を、その才能に嫉妬する作曲家サリエリの視点から描いています。アカデミー賞8部門受賞の、音楽ファンには必見の1本!
⑨「追憶」
私が青春という時代を「これだ!」と思った映画がこれでありました。ロバート・レッドフォードが最も美しく撮られた作品です。
⑩「ウエスト・サイド物語」
16歳のお正月にピーコと二人で観て、あまりの素晴らしさに、その後どうやって家まで帰ったのか覚えていないくらい(笑)の感動作!!
別格の1本「2001年宇宙の旅」
巨匠スタンリー・キューブリック監督の代表作。23歳の時に出会った映画なんだけど、生涯観た映画の中で、別格の1本です。
最後は私の師匠のひとり、淀川長治さんにならって締めたいと思います。
それでは、さよなら、さよなら、さよなら!
またお会いしましょう! !
プロフィール・映画評論家 おすぎ
1945年 神奈川県横浜市生まれ。
阿佐ヶ谷美術学園デザイン専門部卒業後、デザイナーを経て「歌舞伎座テレビ室」製作部に勤務。
1976年 ニッポン放送「オールナイトニッポン」で映画評論家としてデビュー以来、テレビやラジオへの出演、新聞・雑誌への執筆、トークショー開催など多岐にわたって活躍している。
いまニッポンでいちばん信頼されている『劇場勧誘員』。
著書に「おすぎです 映画を観ない女はバカになる!」(主婦と生活社)、「バカ!バカ!バカ!」(ぺんぎん書房)、「愛の十三夜日記」(ダイヤモンド社)、「おすぎのネコっかぶり」(集英社文庫)などがある。