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Vol.197 9月 1分間健脳法〜 耳と口を使う


たったの1分で、誰もが“健脳”になれる!
とても簡単で、よく効く「1分間でできる“脳活”法」を紹介します。

1分間健脳法~ 耳と口を使う

心がときめくと、脳も活性化します。今年82歳になった医学博士・帯津良一先生の超人的な活動を支える「健脳習慣」をご紹介します。

健脳のポイントは、耳と口

鳴海 耳は、東洋医学の腎に属していて、年齢による変化がもっともあらわれやすいところ。口もまた、脳との関係がとても深いところです。この2つの器官に、健脳、認知症予防のヒントがあるように思いますが、いかがでしょうか?

帯津良一先生(以下、帯津) 耳と口を使うこと、すなわち「会話」ですね。コミュニケーションによって、人間は脳を発達させてきたわけですから、これは大いに脳を刺激する行為でしょう。昔から「言霊」と言って、言葉には力があると考えられてきました。『万葉集』に「言霊の幸ふ国」という言葉が出てきます。これは、言霊の霊妙なる働きによって幸福をもたらす国、という意味で、我が国のことです。言葉は生命力の発露そのものですから、美しい言葉を発するためには、高い生命力を維持していなければならない。美しい言葉の応酬は、お互いの生命力を高め、共有する場のエネルギーも高まる、という好循環を発生させますから、美しい言霊によって成り立つ「会話」には、とてつもない健脳効果があるでしょう。

鳴海 「王」という漢字の上に「耳」と「口」が乗ると「聖」という字になります。これは、権力者を示す王様よりも、耳と口を使った会話、言霊の方が大切だ、ということを示しているのかもしれませんね。

帯津 なるほど、先人たちは本当に大切なことを、上手に伝えてくれていますね。発した言葉は、そのまま観念となって、自律神経系や免疫系へ作用することも充分に考えられます。一つの口から、二つある耳へ入り込むわけですから、発した言霊は2倍の威力になって返ってくる、と言ってもいいのかもしれません。「口癖」は、とても大切ですね。

鳴海 100歳以上の日本人200人を撮影したという写真家の方によると、百寿者の多くは「今が一番幸せ」と口癖のように言って笑っていたそうです。日頃、発している言葉が2倍の威力になって、どんどん脳にインプットされていくのであれば、健脳のためにも、よい言葉、美しい言葉を使うことは、とても大切なことだと思います。

帯津 目から入り込む文字情報も、例えば、加齢ではなく「華麗」にするとか、高齢者を「好齢者」にするとか(笑)。認知症予防によいと言われる音読も、なるべく言葉を選んで読み上げたらいいですね。音読は、口と耳を使いますから、健脳にとても役立ちますよ。

 

今月のオススメ! 1分間脳活法

  
〜 1分間、新聞記事を音読する 〜
 毎日、新聞を読む人はボケない、とはよく言われるところです。これは、文字を認識、解読して、内容を理解するということが、脳の各部位を刺激するから。さらに「音読」をすると、脳の担当部署が増える分、ますますよい刺激になります。
 帯津先生のお話にもあったように、発する言葉は美しいほど健脳効果も高まりますから、暗いニュースよりも、明るく楽しい氣持ちになるような記事を選んで読み上げましょう。

時間があったら、もう1分

〜 1分間、アロマを楽しんで嗅覚」を刺激する 〜 
 香りを嗅いで、過去の記憶が突然よみがえった、という経験はありませんか?これは、嗅覚が脳とダイレクトにつながっているからです。1分間、心地よいと感じるアロマなどを楽しむことも、脳がとても喜びます。 

〜 ポケットの中の硬貨を当てて「触覚」を刺激する 〜 
 指先の感触だけで、ポケットにある硬貨の種類を判別し、合計金額を計算します。指先など、からだの末端を意識することで、脳は活性化するのです。左右両方でおこなうと、効果はさらにアップしますよ。
 
 

参考文献
「死ぬまでボケない 1分間“脳活”法」帯津良一・鳴海周平著(ワニ・プラス)
 

 

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