Vol.209 9月 家庭や職場の「氣の流れ」を良くする方法
家庭や職場の「氣の流れ」を良くする方法
家庭も職場も「あること」を心がけるだけで、簡単に「氣の流れ」を良くすることができるんです。
頭を下げると「氣」が流れる
先日、日本経済新聞の文化欄に落語家・立川談四楼さんのエッセイが掲載されていました。
談志楼さんは、入門したばかりの頃、先輩や兄弟子から、
「いいかい、すぐ謝るんだよ」
と教えられたそうです。
「こっちが悪くなくてもですか?」
と、訊ねると
「そうだ。悪くなくても、小言を食らったらすぐ謝るんだ。言い訳はご法度。『言い訳する口でなぜ謝らねぇ』となるから、とにかく謝罪が先なんだ。謝ると、『次は氣をつけな』で終わりになるんだ」
との返答。
たしかに、人がひしめく狭い楽屋で「小言」が飛び交う中でも、ひと言、「すみません!」と言うと、
「いいんだ、そうやって仕事を覚えるんだから」
と、事なきを得たといいます。
謝ることについて、ある先輩は、こうも教えてくれたそうです。
「とにかく、頭を下げりゃいいんだ。頭を下げるとな、小言は上を通り過ぎるんだ」
なるほど、これは分かりやすい。
どちらが正しいか、より、どちらかが一歩譲ることで「小言」というエネルギーはスーッと頭上を通り過ぎていくんですね。
これは、スムーズに「氣が流れる」というのと同じことで、ヒーリングでいう「心身の氣の流れを調える」ことにも通じます。
とりあえず「謝ってみる(=頭を下げる)」ことは、「氣の流れ」を良くして、毎日の生活を潤滑にしてくれる秘訣のようです。
家庭の「氣の流れ」を良くする
地球村代表の高木善之さんが、著書『ありがとう』の中で、ある小学生の作文を紹介していました。
「きょう、私が学校から帰ると、お母さんが、〝お兄ちゃんの机を拭いていて、金魚鉢を落として割ってしまった。もっと氣をつければよかったのに、お母さんが悪かった〞と言いました。
すると、お兄ちゃんは〝僕が端っこに置いておいたから、僕が悪かった〞って、言いました。
でも、私は思い出しました。
きのう、お兄ちゃんが端っこに置いたとき、私は〝危ないな〞って思ったのに、それを言わなかったから、私が悪かったと言いました。
夜、帰ってきてそれを聞いたお父さんは〝いや、お父さんが金魚鉢を買うとき、丸い方ではなく、四角い方にすればよかったなぁ。お父さんが悪かった〞と言いました。
そして、みんな笑いました。
うちはいつもこうなんです。
うちの家は、いつもみんなが悪いのです」
この家庭、「氣の流れ」が良過ぎです(笑)
家庭でも、職場でも「一歩譲る」ことを心がけるだけで「氣の流れ」は良くなります。
そして、氣の流れが良い「場」に身を置くあなたもまた、心身ともに、よりいっそう「健幸」になれるのです。