【vol.62】星澤先生のクッキングれしぴ「食は夢のかけ橋」第26回
豆腐のサラダ
豆腐のサラダ 2人前
●木綿豆腐・・・・・・・・・・・・・・・・・3/4丁
●にんにく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2片
●ちりめんじゃこ・・・・・・・・・・・・・20g
米油・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1杯
●ブロッコリー・・・・・・・・・・・・・1/2個
塩、米油・・・・・・・・・・・・・・・・・各少々
●ベビーリーフ・・・・・・・・ひとつかみ
●カラーピーマン・・・・・・・・・・・1/4個
●ミニトマト・・・・・・・・・・・・・・・・・4個
●昆布・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5cm
《ソース》
●木綿豆腐・・・・・・・・・・・・・・・・・1/4丁
白ごま・・・・・・・・・・・・・・・大さじ3杯
酢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2杯
米油・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1杯
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2杯
コショウ・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々
1・木綿豆腐は平らな器に30 分程のせて水気を切り、1・5㎝角に切ります。にんにくは薄切りにします。
2・米油で昆布、にんにく、ちりめんじゃこの順にそれぞれ炒めます。
3・ブロッコリーは小房にしてから塩と米油を入れた少々の水で茹で蒸し煮します。カラーピーマンは薄切り、ミニトマトは半分に切り、全ての材料を色よく盛ります。
4・すり鉢で白ごまを油が出るまで良くすり、豆腐を加えて更によくすって滑らかにし、調味料を加えて混ぜます。材料に掛けていただきます。
心制してタイトルを制す村田 諒太選手の「豆腐のサラダ」
スポーツの中でも一打で勝敗が左右するボクシングは、見ている側もそれなりの姿勢と覚悟が求められる様な緊張感があります。
何年もたゆまぬ努力を続け、世界相手に勝利を掴む超一流の選手達はメンタルトレーニングや食、道具の調整に至るまで、その自己管理も一流です。特にボクシングでは体の重さが拳の威力に直接影響するため、階級が細かく分かれ、軽量前の摂生たるや水さえ飲まない事もあるそうです。世界一とは競技の練習だけでは決してたどり着けない領域なのでしょう。そこに至るまでの血の滲むような道のりが、どれ程過酷だったかは想像する事もできません。
2017年10月22日村田諒太氏は17階級中5番目に重いミドル級で、アッサン・エンダムを7回KOで因縁の対決に勝利しました。
「試合は怖かった。けど、やることは決まっているので、それに向かって進んだ」と言い「ボクシングで相手に勝つということは、相手を踏みにじって上に立つということ。だから責任を伴う。その責任を請け負って前に進む。ベルトは獲ったが、後が大変」と語りました。
この二人の勝負もお互いに持ち得る最大の努力をし、コンディションも体重の1g単位まで調整し本番に臨んだ事に間違いありませんが、最後に勝負を決めるのは、強い心と、それを支える摂生を積み重ねた体があっての事でしょう。映像を見ても、手に汗握る展開と迫力で、私は「食」で応援したいと思いながら見ていました。
彼は普段からどんなものを口にしているのかというと、糖質が低くたんぱく価の高い豆腐や、ドレッシングをかけないサラダ等でした。戦う体力をつけるからといって、村田選手でさえ、骨付き肉や、ボリューム満点の食事ではないのです。
食べ物の質が肉体を造り、ひいては食習慣や栄養素が精神にまで影響を及ぼします。私達の適応食をもっと知り、しっかり噛んで食べてこそ、不滅のエネルギーが出る事を彼が教えてくれています。
それで今回は、にんにくの香りが高く、じゃこの食感が楽しい豆腐のサラダを作りました。
色とりどりの野菜が出回り始めるこの季節、野菜もお好みの物に変えて作ってもいいかもしれません。
プロフィール・星澤クッキングスタジオ 代表取締役 星澤幸子
料理研究家・北海道南富良野町生まれ。
札幌テレビ「どさんこワイド」料理コーナーへの生出演は27年目になり、2017年10月に6500回を達成。料理の内容とキャスターとのやり取りの面白さが幅広い層から人気を集めている。
日本テレビNG集では毎回「星澤幸子先生編」として全国に紹介され、有吉弘行さん司会の「有吉反省会」や、zipのご当地有名人に出演を果たすなど全国にも活躍の幅を広げる。
2009年「東久邇宮文化褒賞」、翌年には「北海道食育推進優良活動表彰」を受賞。
2015年イタリア・ミラノでの食の世界万博において料理講師も務める。
料理コーナーへの生出演回数は現在もギネス記録を更新中。