Vol.192 4月 脳によい食べもの
たったの1分で、誰もが“健脳”になれる!
とても簡単で、よく効く「1分間でできる“脳活”法」を紹介します。
今月の1分間“脳活”法
脳によい食べもの
超人・帯津良一先生の食卓
今年82歳になった医学博士の帯津良一先生の日常は、まさに超人的です。
朝は2時30分に起きて原稿執筆。日中は現役の医師として患者さんと向き合い、朝の氣功と夜の酒は毎日欠かさない。週末は、全国各地へ講演行脚をしながら、年間約10冊のペースで著作を発表し続ける…。
こんなハードスケジュールを支えている食卓に興味を持って、帯津先生に訊いてみたところ、次のような答えが返ってきました。
「魚は、刺身やオイルサーディンでよく食べます。旬のものも好きですね。その季節にしか食べられない食材には、大地のエネルギーがふんだんに入っています。それと、豆腐や納豆などの大豆製品。湯豆腐は、50年来ほぼ毎日食べていますよ。納豆も大好きです」
元氣な長寿者へのアンケートでは、好物のトップ5に「魚」「刺身」「寿司」と3つも魚系が入っています。特にイワシやサンマ、鯖などの青魚には、動脈硬化を防ぐEPAやDHAが豊富で、健脳効果が高い食材と言えるでしょう。
「旬の野菜」をたくさん食べていることも長寿者に多い傾向で、果物や野菜のジュースを習慣的に飲んでいる人は、認知症のリスクが低くなることも確認されています。
また「湯豆腐歴50年」にも、健脳のヒントがあります。
頭 =豆を食べると頭がよくなる
喜 ぶ=豆を食べるとからだが喜ぶ
豊 か=豆を食べると心が豊かになる
嬉しい=豆を食べると嬉しくなる
登 る=豆を食べると山に登る体力がつく
厨 =食事をつくる大切な場所
豆腐の原料である「豆」の凄さは、漢字という形で先人が遺してくれていたんですね。
大豆と発酵は理想のコンビネーション
こんなに凄い「豆」を、さらに「発酵」させたものが、納豆、味噌、醤油。
2 0 0 6 年にアメリカの健康情報誌『ヘルス』に掲載された「世界の5大健康食品」は、大豆(日本)、レンズ豆(インド)、キムチ(韓国)、ヨーグルト(ギリシャ)、オリーブ油(スペイン)で、豆と発酵食品が4品目を占めています。
長寿食材として名高い昆布や、同じく発酵食材でもある鰹節で出汁をとり、そこへ大豆を発酵させた味噌と、長寿者が多食している旬の野菜をたくさん入れた「具沢山味噌汁」は、まさに健脳長寿の秘食と言ってもいいでしょう。
参考文献
「死ぬまでボケない 1分間“脳活”法」帯津良一・鳴海周平著(ワニ・プラス)