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【vol.59】ときめきの富士|爽快な風 五月 朝霧高原より


rocky59

富士山麓に春が来た。

桜が咲いて山には白雪。

何百匹もの鯉のぼり。

子を思う親の心か武者幟。

富士は見る山、拝む山。

山に登らず麓から。。

感謝無限大


 

富士山が教えてくれた幸運の法則 その19

変化の起きる時

 晴れた日に富士山麓にいる事は、桜の季節や紅葉の季節以外にはまずない。通常は品川区のサロンにいて、ご来訪の方にお会いしたり交流会に出かけたりしている。

 富士山の麓にいなくとも常時意識している事はただ一つ。今の天気がどう変化して、いつ何処で何時頃に見た事もない表情になるかという事。

 そして閃いたら駆けつける。シーンの出現する一時間前にイメージしたシーンの前に立つ。
 
 厚い雲が割れる時、山越しの斜光が射す時、谷間に光が満ちる時、湖の水蒸気が朝陽を受けて立ち上がる時、富士山の上空を太陽が通過する時、頂上近くの月の出、逆さ富士の出る時刻、雲海の上に峰が顔を出す高い場所、峰の土を朝陽が照らす赤富士と雪を照らす冬の紅富士、うろこ雲が湧く雲模様・・・・・。
 富士山に取り組んでからずっと変化の起きる予兆を体で覚えてきた。そして少しずつ修正し新しい兆しを取り入れて、あてもなく山の麓で待つ必要がないと実感するのに時間はかからなかった。変化の兆しを体が覚えると、富士山に会いに行く時がときめきになる。それが富士山が私を呼んでいる時だ。

視点を変える

 心ときめいて逢いに行っても空振りに終わる事も少なくない。それは二十一世紀になってから顕著になった。そう言えばここ二十年近くは季節の変化を明確に感じられなくなった。

 子供の頃に毎日の様に起きていた、上空までを焼き尽くすような壮大な夕焼けや朝焼けには滅多に出会わなくなった。

 だから体で覚えてきた変化の兆しへ対応は変えている。劇的なシーンを求めるのではなく、時の移ろいの中にある一瞬の宝物の光景を、見逃さない様に受け止めるスタイルに今は移行している。そして劇的なシーンは劇的な天気の後にしか起きないから、その時にも対応出来る様に備える。

 私は富士山に呼ばれる唯一の写真家になった。天気が友達になり、富士山から100km離れていても、ありありと今の表情が読める様になった。
 
 意識が世界を創る。それは自然世界とも共振出来るはずだ。富士山の写真家を名乗らず、ときめきの富士の写真家を宣言した事でここまで来れた。

 最近季節がはっきりしてきた。各地で豪雪や大雨が増えた。被災された地域の方の復興を信じると共に、これは季節が元に戻ろうとしている胎動だと感じる。

 冬は極めて寒く夏はとても暑い。その季節感が戻って来ている様だ。地球温暖化で出来上がったぬくぬくとした世界は、いずれ明確な四季の変化のある時代に戻る。

 その時を想定して日々の備えをしっかりとすべきだと、自然が警鐘を鳴らしている。富士山を通じて思いは様々に広がってゆく。

 

ときめきの富士 写真家 ロッキー田中

 現代に蘇った北斎と言われる〔ときめきの富士〕の写真家。生涯に99作、現在までに89作を発表した。幸運を呼ぶ富士山とされて、多くの人々と共に輝いている。全国に260店を展開するホテルの全ロビーに大きな作品が飾られている。検索はロッキー田中またはときめきの富士で。
 
 

 

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