【vol.55】ときめきの富士|霧の赤富士 8月6日 午前5時前 二合目より
富士山の中腹、二合目に深い谷がある。
いつも霧が出る時は山頂を隠すか、
左の樹の所までしか来なかった。
だが鮮やかにイメージしていた。
夏の朝の赤富士の時間帯に
この谷を霧が横に流れる時はきっと来る。
毎年わくわくして通った。
そして8年目、遂に出てくれた。
確信は事実を呼ぶと言う。
古来より吉兆とされる赤富士は霧を従えて、
3つのトーンとなって出現した。
かって誰も見た事のない姿が今目の前にある。
富士山が教えてくれた幸運の法則 その15
富士山が応援してくれる
故郷の福井県から今年も48人がバスで〈山のアトリエ〉にやって来た。前の日の夕方に福井県の各市町村でピックアップし、全員揃った後、夜9時か
ら北陸高速をひた走る。夜明け前に富士山麓に着いて、スバルラインで五合目に向かう。そこに着くと富士山の夜明けが待っている。
五合目には小御岳神社があり、知恵と恵みの神様である磐長姫(イワナガヒメ)が祀られている。
一年間大切にしてきたお札を返し、新しいお札を頂く。これをずっと毎年続けている。どんなに雨の日でも五合目まで行けば、雲間から富士山頂が見え隠れするから感激はひとしおだ。
麓に下りて妹君の木花咲耶姫を祀る河口浅間神社で、正式参拝をしてから山のアトリエへ来てくれる。
皆さん、ときめきの富士に心を寄せて下さる。其々の方々には様々な思いや悩みがあるはずだ。しかし毎年笑顔が増えて、言葉も明るくなっているのを観るのが嬉しい。皆さんの合言葉は、こだわらない事・おかげ様・前向きに行きましょう。
今から8年前に健康雑誌 壮快の〈ツキを呼ぶ富士山の写真〉という特集mook本が発売され、全国の多くの人に、私と、ときめきの富士が知られる様になった。そのご縁でまとめ役の人が声をかけて山麓にある〈山のアトリエ〉訪問もコースに入る様になった次第。
今年はどの写真を持って帰ろうかと言う皆さんのときめきで部屋が熱くなる。其々が富士山に寄せる思いや受け取るメーッセージが異なる。「部屋に置くと自然に皆んなの言葉が綺麗になった様だ」、「富士山が応援してくれてる気持ちがする」、「知らず知らずの内に悩んでいた事や色んな願いが好転する」と言って下さるから作家として励みになる。
今日は前進の日。沢山の人にときめきの富士がお輿入れした。富士山は何もしてくれないけれど、全ては各自の意識の在り方で世界の輝きが変わる。皆んなのご縁のお陰、富士山のお陰という気持ちが彼らの運気の好転に繋がっている。それが明るい言葉と顔つきに感じられるのだ。大好きな富士山。日本人の精神性の醸成に富士山が関わっているのを無視できない。今年も作品の背中に、閃いたメッセージを沢山書いた。その言葉を皆さん励みにして下さる。
お昼過ぎにお見送りした。来年またバスでいらっしゃる。
「皆さんの運気好転と上昇を鮮やかにイメージしていますよ」。
午後7時。無事に福井に着いたと連絡があった。
ときめきの富士 写真家 ロッキー田中
生涯に99作のときめきの富士を世に出す現代の北斎。
富士山の世界文化遺産登録にも貢献した。サロンには全国から訪れる人が絶えない