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【vol.54】星澤先生のクッキングれしぴ「食は夢のかけ橋」第18回


hosizawa54

ごま豆腐

◎材料(4人分)
●白ごま・・・・・・・・・・・・・・・大さじ5杯
●吉野葛・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50g
●水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カップ2杯
●てんさい糖、塩・・・・・・・・・・・・各少々

たれ
●水・・・・・・・・・・・・・・・・カップ1/2杯
●昆布茶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々
●しょうゆ、みりん各大さじ・・・・1杯

●わさび・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量

1・すり鉢に白ごまを入れて、油が出るまでよくすってから、葛を加えてすりつぶします。

2・水を少しずつ加えてなめらかにし、調味料を加えます。

3・網で濾しながら鍋に入れます。鍋を中火にかけて木べらで鍋底をなぞりながら混ぜ、固まりができたら弱火にします。透明感が出て、ヘラでなぞると鍋底が見えるくらいの硬さになるまで練り混ぜます。

4・水で濡らした型へ流して表面を平らにし、ボールに冷水をはって冷まします。

5・鍋に水と昆布茶、調味料を入れ、一度煮立たせて冷まします。

6・ごま豆腐が固まったら型から外して切り分け、器に盛ってわさびをあしらいます。
 脇からたれを注ぎます。
 


日本の賢者の食卓 武将編

 
 日本の文化史の中でも目覚ましい発展を遂げた江戸時代。
 食からみる徳川家康の残した功績は、沢山の子に恵まれ、長寿であったことに裏打ちされていますが、鎖国という時代の流れを作り出し、食文化や技術を濃密に熟成させたことではないでしょうか。
 注目すべきは、彼自身の食事のあり方でした。
 部下が麦ご飯を食べる将軍に気をきかせ、上だけ麦ご飯にして下に白米を盛ったところ、家康にお叱りを受けた「麦飯事件」は有名です。主食は麦飯、椀が透けるような味噌汁を飲み、野菜の煮物や小魚を食し、季節外れの物は食さないという徹底した健康的食生活を送っていたようです。
 また、粗食を常とし、自身の体の健康を医者まかせにせず、酒を慎み、大食はせずに、75歳まで元気に過ごし16 人の子供を残しました。
 そのような家康と、秀忠、家光の三代の徳川将軍に仕え、おおいに支えた天海和尚の健康法は「粗食・正直・日湯・だらり」というもので「気は長く、つとめはかたく、色うすく、食は細うして、心ひろかれ」と、あるべき生活スタイルを素敵に唄い残しています。
 家光の乳母であった春日局、天下のご意見番で有名な大久保彦左衛門、水戸黄門で有名な徳川光圀公も皆、徹底した粗食であったようです。
 戦国武将の武田信玄、上杉謙信も同様で、時代を見据える英知、気力、体力は粗食に支えられ、飽食に溺れないその生き方、美学も尊敬の対象となったに違いありません。

 最近「食べない健康法」等の実践本がよく取り上げられますが、心配とは裏腹に目が冴える、感が鋭くなる、髪の毛に艶が出た、少しの睡眠でも十分などと、近年教えられてきた栄養学の知識とはまるで違う体験が綴られています。
 第二次世界大戦敗北後の食育は、外国主導で西洋栄養学を徹底させ、一時的に子供の体格は伸びたものの、現在では体力、気力、精神力、忍耐力の低下が心配されています。 
 それは、日本国では何が採れ、先祖代々何を食べてきたかが反映されていないからです。
 急速な食事の変化が及ぼす影響の重大さを、今真剣に考え、是正していかなくては、日本の先人達が創り伝えたこの世界に誇れる文化を、私達が引き継いでいくのは到底難しいことでしょう。 
 何不自由のない時代であるからこそ、よく学び、摂生に努めることで、後世からも尊敬される人生をおくりたいものです。
 


 

プロフィール・星澤クッキングスタジオ 代表取締役 星澤幸子

 料理研究家・北海道南富良野町生まれ。
 札幌テレビ「どさんこワイド」料理コーナーへの生出演は25年目になり、
昨年9月に6000回を達成。
料理の内容とキャスターとのやり取りの面白さが幅広い層から人気を集めている。
 日本テレビNG集では毎回「星澤幸子先生編」として全国に紹介され、日本テレビ
「鉄腕ダッシュ」ではTOKIOの長瀬智也さんとの共演を果たすなど全国にも活動の
幅を広げる。
 宇宙食開発も手がけ、2007年6月1日付で小惑星に星澤幸子の名が
「Hoshizawa」として国際天文学連合に登録となる。
 料理コーナーへの出演回数は現在もギネス記録を更新中。
 2009年11月3日「東久邇宮文化褒賞」受賞。
 

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