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Vol.165 1月 「食べもの」と「こころ」と「からだ」の関係


「食」という字は、人に良いと書きます。
つまり、こころとからだが喜ぶ食べものが、本当の「食」。
今回も、そんな観点から「食」の概念をひも解いていきたいと思います。

食べものとこころの関係

 料理研究家の辰巳芳子先生が『食といのち』という著書の中で、次のような実話を紹介しています。
「もう何も食べられない状態の患者さんが『鮒寿司が食べたい』というので一切れ食べさせたら、毎日食べるようになって、とうとう元氣に退院してしまったんです。」
 鮒寿司の栄養もさることながら、「美味しい!」という感動が命のエネルギーを高めた結果、奇跡的な回復へとつながったのでしょう。
 また、こんな話もあります。
 ある多重人格の人が「オレンジジュースを飲むと、じんましんが出る」というので、別の人格に入れ替わった時に飲ませてみたところ、じんましんが消えてしまった、というのです。
 これは、同じからだでも、こころ(人格)によって飲食したものの影響が変化するということ。
 2つの例が示すように、「食べもの」と「こころ」と「からだ」は、決して一方通行の関係ではないのです。

食養生にも大局観を

 食事療法の大家として知られる甲田光雄先生は「万物のいのちを大切にするのは少食がいちばんだ」という信念のもと、少食の効用を説き続けました。 単に「からだに良いから少食を」というだけでなく、「万物のいのち」という、より大きな観点から「食」のたいせつさを捉えていたのです。
 
 前述の例からもわかるように、こころとからだはお互いに影響を与えあっています。
 例えば、人は危機的な状況の中で数日間食べられない状態が続くと衰弱してしまいますが、健康のために自ら「断食」をおこなった場合は、逆に元氣になります。
 同じ「食べものがからだに入ってこない」という状況でも、こころの持ち方によって、からだへの現れ方に大きな差が出るんですね。

 本屋さんに行くと「○○はからだに良くないから食べてはいけません」といったタイトルの本をよく見かけます。
 読んでみると、たしかに納得することばかりなのですが「これは、何冊か読んだら何も食べられなくなってしまうなぁ」とも思ってしまいます。
「○○はダメ」というよりも「△△の方が良い」の方がなんだかホッとするし、もっと言うと「○○は少し控えめにして、△△の方を優先した方が良い(と言う人もいるみたいですよ)」くらいの方が、「自らが良いと思って選択した」という自主性によって、こころの方向性をプラスに向けてくれるように思うのです。
 ……ちょっとまわりくどいですか(笑)

「より大きな観点で捉える」ことや、「考え方に幅をもたせる」ことは、ものごとを自主的に選択する余地を生み出してくれます。
 これまで述べた「食」に関するいくつかの提案も、怖れや不安を動機にするのではなく、より大きな観点から「楽しさ」や「ワクワク感」を持って実践してみていただけたらと思います。
 人に良い、と書いて「食」。
 こころとからだが喜ぶ食べものや食べ方が、本来の「食」なのですから。 

 
参考文献
「あなたに贈る食の玉手箱」星澤幸子・鳴海周平著(ワニ・プラス)
 

 

重版出来!!『[少食・不食・快食]の時代へ「食のとらわれ」から自由になる方法』
(830円+税)

はせくらみゆき・鳴海周平著 

日本一ゆる~い「小食・不食」への誘い本!
食べること、食べないことを「自由な選択」として捉え、こころとからだの健康
を保ちながら、いかに幸せと豊かさを得ていくかをガイドする「実践的ライフス
タイル提案書」です。ミラクルアーティスト・はせくらみゆきさんと、健幸エッセイ
スト・鳴海周平の異次元コンビによる「新しい時代の『食』への誘い」を、どうぞ
お楽しみください。

【目 次contents】
第1章 人は食べものでできている
 榎木さんの不食実験 
 不食体験̶私の場合
 地上食VS天上食
            など全14項目

第2章 飽食から小食へ
 1日3食って、本当に必要?
 小食を実践している人たち
 小食は、健康・人相・運命をも変える
                        など全16項目

第3章 心のスイッチ操縦法
 身体の声に従ってみる
 とっておきの魔法の言葉
 こころとからだが元氣になる方法
                      など全13項目

第4章 身体の声を聴いていただく「快食」ライフのすすめ
 食性に沿っていただこう
 いただきますとごちそうさま
 長寿で元氣な人は何を食べている?
                       など全9項目

第5章 食のとらわれから自由になる未来へ
 食の調えは、暮らしの調え
 プラーナライフの始まり
 私たちは皆、地球観光に来た旅人
                      など全11項目

『[少食・不食・快食]の時代へ「食のとらわれ」から自由になる方法』についての詳しい内容を見る

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