【vol.53】ときめきの富士|ダイヤモンド 2014年10月8日 午前6時45分 朝霧高原麓原より
高原の牧場の中に在る小さな池は朝陽と友達。
年に二回だけ富士山頂から朝陽が昇る。
その時、池は鏡になり富士の姿を映す。
上下合わせた形が真のダイヤモンド。
光は全方位。愛は無条件。輝きは心にドンと
届く。人生は明るく行こう。いつも前向きで。
富士山が教えてくれた幸運の法則 その13
今を堂々と
新聞やTVのニュースに接すると、果たして日本は善い方向に進んでいるのかと疑問に思う事もしばしばだ。
ここ20年で日本ならではの現象が毎週の様に起きている。それは公的団体や一流企業のトップが深々と頭を下げる情けない姿。
毎週、各業種・業態のトップが謝っているから二十一世紀の日本の風物詩になってしまった。全ての業種は出尽くしたか。あ、またやってる。
巨大企業は今や完全に分業化している。業務遂行は下請け、孫請けの仕事となり役職の高い者は現場に行かず数字だけを観ている。異常事態が起きても呼びつけて叱責するだけ、全ては部下や下請けや関連会社の責任になる。
今の大人は子供に夢を語れないという。多少経済的に豊かになったから、常識の先に待っている夢に挑戦しようという人が極めて少ない。
よしんば出世してトップに上り詰めても最後はマスコミの前で謝る訳だから、「これが夢の実現か!」と虚しくなる。
更には我欲と感情に任せたおびただしい犯罪や、危険度が増す世界情勢に漂う日本の位置、知るべき情報が秘匿される政治。考えればキリがないし日本は衰退しているのではと錯覚するかも知れない。
そんな中、科学の発展の為に努力されて花開いた研究者の方々のニュースは、とても清々しく心から拍手を贈りたい。
あるいは、こつこつと日々の営みに汗を流す市井の多くの人達にも。それは志の高さ。全ての努力は人々の為という無私の精神的気高さ。更には希望に燃えて未知の世界に飛び込む超新世代の若者達もそうだ。
そこではたと気付いたことがある。これほどまでに虚しく哀れな事実ばかりを見せつけられ続ける事自体に、ヒントが在るのではないか…。
こつこつと営まれる姿や挑戦中・進行中の姿はニュース性が無いから滅多に取り上げられないが、来るべき理想の時代に向けて振り分けが始まっているのではないか。
心をなくし、我欲と経済と効率中心で行く人達の姿は反面教師だ。この人達は次の理想の世界に生まれ変わる切符を自ら捨てているのだ。気にする必要は無い。
富士山は日本にあり、変わらず美しい姿を見せて堂々と存在している。左右に長く裾野を伸ばし均衡のとれた姿は、全ての世界、人々との繋がりを意味している。
頂上に雪を頂き、天をつく姿は志の高さとあなたの夢の実現を示している。それはお陰様で成り立っている。全体の姿は「天がついてる」と無言で言っている。気付いた人に扉が開く。
意識の根底に「志高く、幸せは周りの人の幸せと笑顔の量」の信念で生きている人には光が待っている。私たちがこの時代に生まれた天の意思と神秘性に気付くと感謝で満たされる。
ときめきの富士 写真家 ロッキー田中
誰も見た事のない「ときめきの富士」を生涯に99作世に出すオンリーワンの写真家。
100㎞離れた東京で富士山・空・雲・光の表情を読み、山が呼んでくれたら逢いに行く。
作品は浮世絵の様な構図、色、究極の美に満ち富士山のメッセージが写っているとされる。
『現代の北斎』とも称され、平成15年に文部科学大臣賞受賞。富士写真家連盟特別顧問・講師。
NPO富士山を世界遺産にする国民会議223フェロー。世界文化遺産登録にも貢献した。
人々との喜びの共感を生き甲斐とし、サロンには全国から訪れる人が絶えない。