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【vol.46】こころとからだの健康タイム|ゲスト 帯津 良一 先生~後編~


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 人間をまるごと診るホリスティック医学の第一人者である帯津三敬病院名誉院長の帯津良一先生。日々の診察の傍ら、全国をまわって氣功の指導や講演などを行い、現在までの著書数は240冊以上にもおよびます。
 この度、エヌ・ピュア代表である鳴海周平の著作「健康の基本~心と体を健康にするカンタン習慣63~」の監修をご快諾いただいたご縁から、同著の対談ページを前編と後編に分けて、特別版として紹介いたします。

(「健康の基本 ~心と体を健康にするカンタン習慣63~(ワニ・プラス)」対談ページより抜粋して紹介します)

前回の対談はコチラからご覧いただけます

いのちのエネルギーを高めるコツは「ときめき」

帯津良一(以下 帯津)
 毎日の生活の中で「いのちのエネルギー」を高め続けていくには、「ときめき」がたいせつです。
 何かにときめくと、免疫力が向上して、自然治癒力も高まります。
 ちなみに、私がときめくことは、朝に氣功をしている時や、本などの原稿がもうすぐ仕上がりそうな時、毎日夕方の六時半からビールを飲むことや、大好きなカツ丼を前にした時、夕食時の湯豆腐……。あれ、飲むことと食べることばかりになってきましたね(笑)。
 やはり、食べたり、飲んだりということは、ときめきの最たるものではないでしょうか。

鳴海周平(以下 鳴海)
 帯津先生のときめきの源泉が「朝の氣功と、夜の酒」であることは有名です(笑)。
 からだに良い食材を吟味するともたいせつですが、「美味しい!」というときめきがあれば、食材に多少の不利な点があっても、充分にそれを補ってくれるように思いますね。

帯津 「ときめき」が「いのちのエネルギー」を高めてくれるという、いいお手本が、五木寛之さんです。 
 髪の量といい、肌の艶といい、会うたびにまたひと回り人間が大きくなられたなぁ、と感じるんです。とても八十歳には見えません。大好きな「親鸞」の小説を書いている時などは、もう嬉しくてしょうがない、という氣持ちで書いていることが、文章を読んでいると伝わってきますから、その「ときめき」が若さの秘訣なんでしょうね。
 ある時、伊那谷の老子とも言われる加島祥造さんに、ときめきの話をしたら「そりゃあ、なんたって女だよ」と、すぐに返ってきたので驚きましたが(笑)、やはりいつまでもときめきを持って生きている人は魅力的です。

鳴海 「いのちのエネルギー」を高め続けるためにも、こころときめく機会をなるべく多く持つことがたいせつですね。
 もともと興味や関心があったことの他にも、カルチャーセンターの短期講座に参加してみたり、家族や友人の趣味に付き合ってみたりすることで、意外なところに「ときめき」のきっかけが見つかることもあるようです。
 新しく何かを始めることは、心身への良い刺激にもなりますから、今までの枠に捉われずに、さまざまな機会を積極的に活用したいものですね。

養生は大局観をもってすべし

鳴海 養生法には、食養生や、氣功、呼吸法など、様々な方法があると思いますが、「ときめき」が「いのちのエネルギーを高める」ということを考えると、どんな養生法に取り組む際にも、こころの持ち方がとても重要なのではないかと思います。

帯津 そうですね。いくらからだに良いといわれるものを食べても、ストレスを抱えていては消化器官が満足に働かないでしょうし、何より「美味しい!」という「ときめき」が湧きません。
 鳴海さんが本書で何度も説明してくれているように、せっかくの養生法も、こころがのびやかになっていなければ その真価を発揮できないのです。
 例えば、断食とか少食も養生法のひとつですが、同じ「食べない」という行為でも、「健康に良いから」と思って食べないのと、「食べたくても食べられない」という状況下で食べられないのとでは、からだに表れる結果がまったく違ってきます。
 こころの持ち方が、からだの状態を大きく左右している、ということがよくわかりますよね。

鳴海 こころの持ち方と同様に、考え方の視点を少し広げてみる、ということもたいせつなのではないでしょうか。
 少食の効用を説き、食事療法の大家としても知られた甲田光雄先生は、「万物のいのちを大切にするのは少食がいちばんだ」という確固たる信念をお持ちだったようです。
 断食や少食、菜食なども、自分だけの養生のため、という考えから、もう少し大きな視点で考えてみると、その養生法にものびやかな氣持ちで取り組むことができそうです。

帯津 おっしゃるとおりですね。考え方が「自分だけ」から、もっと大きく広がった時に、免疫力や自然治癒力も向上することがわかっています。
 私の病院では、過去に当院でなんらかの治療を受けた方が中心となっている「患者の会」というものがあります。幹部の方は、がんになってからもう十年以上経った人が多いのですが、「ほぼ再発の心配がない」という自信がある人ばかりですから、その自信を持って、ボランティアで現在の患者さんのよろず相談を受けたり、氣功の指導をしてくれているわけです。
 こうした方々にお話を聴くと、他人のために尽くすことで、自分の免疫力も上がっていることが実感できるというんですね。実際に、皆さん顔色も良く、肌も艶々していて、じつに活き活きとしています。
 誰かを思いやることが、お互いの免疫力と自然治癒力を向上させているというのは、本当に素晴らしいことだと思います。良い循環がどんどんできていくわけですからね。
 また、そうした方々が集まっている「患者の会」は、うちの病院の「場」のエネルギーを非常に高めてくれている、とてもありがたい存在でもあるんです。

鳴海 誰かのために、というのびやかな想いが、いっそう「いのちのエネルギー」を高めてくれるのでしょうね。
 そういった方々が集まっている「場」にいるだけでも元氣になりそうです。

帯津 いい「場」に身を置くと、人は元氣になりますし、人のエネルギーが高まることで、その「場」のエネルギーも高まりますから、とても良い循環ができてきます。
 じつは、ひとりひとりがそうした意識を持つことによって、地域や国、地球全体という「場」のエネルギーを高めることができるんじゃないだろうか、という遠大な計画からスタートしたのが、二〇〇〇年につくった「場の養生塾」なんです。
 最近は地震や津波、豪雨などの天災が昔に比べてとても多いようですし、世界の各地では今も紛争が絶えません。これは、地球という「場」のエネルギーが落ちているから、と考えることもできると思うんです。
 現在、北海道から沖縄まで、二十箇所の塾ができていますが、こうした動きが広がることで、少しでも「場」のエネルギーが高まってくれたらいいなぁ、と思います。

鳴海 「場の養生塾」は私も参加させていただきましたが、大勢でおこなう氣功にはいっそう「場」のエネルギーを高めてくれる効果があることを実感しました。
「いのちのエネルギー」を高めようとするひとりひとりのこころが、大きな流れを創り上げていくことがイメージできますね。

帯津 人間は、自然界という大いなる生命の循環の中で生かされている存在ですから、養生法をおこなう際にも、少し視点を広げた「大局観」を持っていることで、こころがとてものびやかになります。のびやかなこころでおこなう養生法は、いっそう「いのちのエネルギー」を高めてくれるでしょう。

鳴海 「養生は大局観をもってすべし」ということですね。

帯津 鳴海さんが本書で紹介している養生法も、間違いなく「いのちのエネルギー」を高めてくれます。先ずはひとつからでも、みなさんのライフスタイルに合ったものを実践してみてほしいですね。
 ひとりひとりの「いのちのエネルギー」を高めることが、家庭や地域、そして地球全体の養生にもつながっていくのですから。

帯津良一 プロフィール

1936年埼玉県生まれ。
1961年東京大学医学部卒業。東京大学医学部第三外科、都立駒込病院外科医長などを経て、1982年埼玉県川越市に帯津三敬病院を開設。西洋医学、中国医学、氣功や心理療法などを取り入れたホリスティック医学の確立を目指して日々治療にあたっている。
現在、帯津三敬病院名誉院長、日本ホリスティック医学協会会長、日本ホメオパシー医学会理事長。医学博士。
著書は「心と体を強くする「養生」365日(三笠書房)」「「食」の新常識(大和書房)」「ゆっくり呼吸で病気は治る!(宝島社)」「健康問答(五木寛之氏との共著・平凡社)」など240冊以上に及ぶ。

 

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