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Vol.091 11月 食は運命を左右する


 寒い日がずいぶんと増えてきましたね。

 今年の冬もベストな健康状態で過ごすために、まずは食生活から見直してみませんか?

 今回は「食は運命を左右する」というお話です。

水野南北さんってどんな人?

 江戸時代に「食は運命を左右する」という本を書いた水野南北さんは、今から約250年前の1757年に生まれました。幼い頃に両親が亡くなったため、鍛冶屋のおじさん宅で育ちましたが、生活はとても荒れていて10歳から飲酒をし、喧嘩の絶えない幼少期だったようです。18歳の時には酒代を稼ぐために罪を犯して牢屋(ろうや)に入れられてしまいます。ここで一緒に入牢している囚人と、一般の人たちとでは明らかに人相が違うことを発見し、人相学に興味を持つようになります。

 出獄後、人相を観てくれるという易者に「あなたの寿命は、あと1年です」と予言され「その難を逃れるためには出家するしかない」と教えられた南北さん。早速近くの禅寺へ弟子入りを志願しに行きましたが、住職はまったくとり合ってくれません。それでも必死にお願いをしていると「わかりました。では1年間、○○と△△だけの食事を続けてきたら入門させましょう。」という言葉をいただくことができました。そして1年後・・・。命惜しさに続けた「○○と△△だけの生活」は、南北さんの人相をすっかり変えていました。以前の易者は、とても驚いて「あなた、何か大きな功徳を積みましたね。寿命がうんと延びましたよ」と言ったそうです。21歳になっていた南北さんは、その後本格的に人相の勉強を始め、晩年は皇室にもひいきにされるほどの観相家として大成しました。
 

運命を変えた食事とは

 はい、ここで問題です。

 「あと1年の寿命」とまで言われた南北さんの人相を変えてしまった食材「○○と△△」とは何でしょう?

 ・・・正解は「麦と大豆」です。この質素な食生活が、南北さんの人相とその後の人生を変えてしまったんですね。

 観相学の大家として成功した南北さんは、たくさんの書籍を遺していますが、その中で飲食に関わることを抜粋してまとめたものが本書です。

 南北さんは著書の中で「観相だけでは外れてしまう場合もあったが、これに食生活という観点を組み合わせたところ、万にひとつも外れることがなくなった。」と述べています。つまり、食事の量や内容によって、健康や寿命、ライフスタイルそのものがすっかり変わってしまうということですね。

何をどれだけ食べていますか?

 南北さんの理想的な食事方法を、ひと言で表すと「少食」ということに尽きます。

 「食事量は天から与えられたものである。だからたとえ生命が終わっていても、生涯の食事量がまだ残っていれば生きていることができるので、身体は自然に消滅していく。しかし生涯の食事量を先に使い切ってしまっては、生命がまだあるのに食べられない状態(病気など)になってしまう」

 昔から「腹八分目」と言って、「あともう少し・・・」というところで箸をおくことが健康のコツであると言われてきました。(これがなかなか難しいんですけどね・・・)

 「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」(日本のことわざ)

 「人は食べる量の4分の1で生きている。残りの4分の3は医者が食っている」(エジプトの碑文)

 先人たちが遺してくれたこうした訓えは、長い歴史に裏打ちされた知恵の結晶です。少食の効用がよくわかりますね。

 では、この突きつけられた難しい課題(笑)を克服するために、誘惑に打ち勝つための何か良い方法はないものでしょうか。

 この難題に対して、南北さんをはじめ古の先人たちが伝えてくれたコツは「良く噛むこと」です。食べる量が多くなってしまう人は、あまり噛んでいないのではないでしょうか?試しに今日からひと口30回(先ずは10回でも!)噛むことを心がけてみてください。食べる量が減っていることに気付くはずです。消化酵素が含まれている唾液がまんべんなく混ざって、栄養も効率よく吸収されるようになるので、身体が量を欲求しなくなるんですね。

 少食になると、人相もますます良くなることと思いますので、周りの方々からの評価を楽しみにしながら実践してみましょう。

参考文献 水野南北 著 「食は運命を左右する」(たまいらぼ出版)

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